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字母】之天於毛比見多良武八可久乃三曾/
翻刻】して、おもひ見たらむは、かくのみぞ/
本文】して、思ひ見たらむは、かくのみぞ/
古文】して、思ひ見たらむは、かくのみぞ
字母】安留部幾中納言入道申介留也宇仁/
翻刻】あるべき。中納言入道申けるやうに/
本文】あるべき。中納言入道申しけるやうに/
古文】あるべき。中納言入道申しけるやうに
字母】上陽人越毛題爾天詩遠毛川久利/
翻刻】「上陽人をも題にて詩をもつくり/
本文】「上陽人をも題にて詩をも作り/
古文】「上陽人をも題にて詩をも作り
字母】哥遠毛與末波曾乃才学遠乃三/
翻刻】哥をもよまば、その才学をのみ/
本文】哥をも詠まば、その才学をのみ/
古文】歌をも詠まば、その才学をのみ
字母】毛止女天徒ゝ遣天與武宇知爾毛/
翻刻】もとめてつづけてよむうちにも/
本文】求めて続けて詠むうちにも/
古文】求めて続けて詠むうちにも
字母】與之阿之於保遣禮止比止川王乃/
翻刻】よしあしおほけれど、ひとつわの/
本文】よしあし多けれど、ひとつ輪の/
古文】良し悪し多けれど、ひとつ輪の
字母】宇知奈利又曾禮與利八心爾入天左八/
翻刻】うちなり。又それよりは心に入て、さは/
本文】うちなり。またそれよりは心に入りて、さは/
古文】うちなり。またそれよりは心に入りて、さは
字母】安利川良武止思也里天與女類者/
翻刻】ありつらむと思やりてよめるは、/
本文】ありつらむと思ひやりて詠めるは、/
古文】ありつらむと思ひやりて詠めるは、
字母】阿八禮毛末左利古哥乃躰爾毛/
翻刻】あはれもまさり、古哥の躰にも/
本文】あはれもまさり、古哥の躰にも/
古文】あはれもまさり、古歌の体にも
字母】似也猶不可久奈利天八屋可天/
翻刻】似也。猶ふかくなりては、やがて/
本文】似るなり。なほ深くなりては、やがて/
古文】似るなり。なほ深くなりては、やがて




