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字母】以可仁止與末留部幾所與利以天幾/
翻刻】いかにとよまるべき所よりいでき/
本文】いかにと詠まるべきところより出で来/
古文】いかにと詠まるべきところより出で来
字母】多留曾止源爾毛止川幾見春之天/
翻刻】たるぞと、源にもとづき見ずして、/
本文】たるぞと、源に基づき見ずして、/
古文】たるぞと、源に基づき見ずして、
字母】山井止以部八曾禮爾武幾天與女留/
翻刻】山井といへばそれにむきてよめる/
本文】山の井と言へばそれに向きて詠める/
古文】山の井と言へばそれに向きて詠める
字母】也宇爾心衣天不審比良計奴/
翻刻】やうに心えて、不審ひらけぬ/
本文】やうに心得て、不審ひらけぬ/
古文】やうに心得て、不審ひらけぬ
字母】爾也人乃妻爾天人爾三由部幾/
翻刻】にや。人の妻にて人にみゆべき/
本文】にや。人の妻にて人に見ゆべき/
古文】にや。人の妻にて人に見ゆべき
字母】美爾毛安良禰止末宇計遠呂/曾
翻刻】みにもあらねど、まうけをろ/そ
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をろそか」だが、「愚か/疎か」の歴史的仮名遣いは「おろそか」。
本文】身にもあらねど、設け疎
古文】身にもあらねど、設け疎
字母】遠呂/曾可奈留止天止可武連波於止己/
翻刻】をろ/そかなるとてとがむれば、おとこ/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「おとこ」だが、「男」の歴史的仮名遣いは「をとこ」。
本文】疎かなるとて咎むれば、男/
古文】疎かなるとて咎むれば、男
字母】乃以不爾志多可比天可乃於保幾三/
翻刻】のいふにしたがひて、かのおほきみ/
本文】の言ふに随ひて、かの大君/
古文】の言ふに随ひて、かの大君
字母】寸可左武止天出多留身奈禮者/
翻刻】すかさむとて出たる身なれば、/
本文】すかさむとて出でたる身なれば、/
古文】すかさむとて出でたる身なれば、
字母】可者良計止利天毛己乃人遠春/
翻刻】かはらけとりても、この人をす/
本文】土器とりても、この人をす/
古文】土器とりても、この人をす




