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字母】爾日数可左禰天止毛又多地可部類/
翻刻】に、「日数かさねて」とも「又たちかへる」/
本文】に、「日数重ねて」とも「また立ち返る」/
古文】に、「日数重ねて」とも「また立ち返る」
字母】止毛以部留者心阿利止左多女以多/
翻刻】ともいへるは心ありとさだめ、いた/
本文】とも言へるは心ありと定め、いた/
古文】とも言へるは心ありと定め、いた
字母】久衣乃才学久八之久世天旅能嵐/
翻刻】く衣の才学くはしくせで旅の嵐・/
本文】く衣の才学委しくせで旅の嵐・/
古文】く衣の才学委しくせで旅の嵐・
字母】夜半乃川由爾志保留ゝ衣能安利/
翻刻】夜半のつゆにしほるる衣のあり/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「しほる」だが、「萎る」の歴史的仮名遣いは「しをる」。
本文】夜半の露にしほるる衣のあり/
古文】夜半の露にしをるる衣のあり
字母】左満爾川遣天毛不留郷乃恋之幾/
翻刻】さまにつけても「ふる郷の恋しき」/
本文】さまにつけても「ふるさとの恋しき」/
古文】さまにつけても「ふるさとの恋しき」
字母】奈止以比奈世留波可利者與八之/
翻刻】などいひなせるばかりはよはし、/
本文】など言ひなせるばかりは弱し、/
古文】など言ひなせるばかりは弱し、
字母】奈止左多武留毛可奈良須之毛/
翻刻】などさだむるも、かならずしも/
本文】など定むるも、必ずしも/
古文】など定むるも、必ずしも
字母】左乃三安留末之起事爾也可然/
翻刻】さのみあるまじき事にや。可然/
※「可然」は「可キ然ル」、つまり「然る可き」を漢文体で表したもの。
本文】さのみあるまじきことにや。しかるべき/
古文】さのみあるまじきことにや。しかるべき
字母】人々安津末禮留會爾雲客/
翻刻】人々あつまれる会に、雲客、/
本文】人々集まれる会に、雲客、/
古文】人々集まれる会に、雲客、
字母】安左可也末可計左部三由留山能為乃/
翻刻】「あさかやまかげさへみゆる山のゐの/
本文】「浅香山影さへ見ゆる山の井の/
古文】「浅香山影さへ見ゆる山の井の




