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字母】毛ゝ與呂津乃人末古止爾八於知為/
翻刻】もも、よろづの人まことにはおちゐ/
本文】もも、よろづの人まことには落ちゐ/
古文】もも、よろづの人まことには落ちゐ
字母】春之天己乃武遠爾久三天以部留/
翻刻】ずしてこのむをにくみていへる/
本文】ずして好むを憎みて言へる/
古文】ずして好むを憎みて言へる
字母】古止人爾與里天三由留春毛先例/
翻刻】こと、人によりてみゆるすも、先例/
本文】こと、人によりて見許すも、先例/
古文】こと、人によりて見許すも、先例
字母】毛阿里子細毛安留事也大可多/
翻刻】もあり、子細もある事也。大かた/
本文】もあり、子細もあることなり。大方/
古文】もあり、子細もあることなり。大方
字母】八天象地儀者曾乃字越慥與/
翻刻】は、天象地儀はその字を慥よ/
本文】は、天象地儀はその字を慥かに詠/
古文】は、天象地儀はその字を確かに詠
字母】女己止葉乃字者満之天心遠與女/
翻刻】め、こと葉の字はまして心をよめ、/
※「まして」について、久松氏(大系)、小川氏(集成)ともに「は」の欠落を指摘(つまり本文は「まはして」)。今回は両者の説を採ることとする。
本文】め、言葉の字はま〔は〕して心を詠め、/
古文】め、言葉の字はまはして心を詠め、
字母】結題八可三之毛爾曾乃心遠分/
翻刻】結題はかみしもにその心を分/
本文】結題は上下にその心を分け/
古文】結題は上下にその心を分け
字母】天與見以禮與詞者三代集能中/
翻刻】てよみいれよ、詞は三代集の中/
本文】て詠み入れよ、詞は三代集の中/
古文】て詠み入れよ、詞は三代集の中
字母】爾天多川奴部久久毛遠之部婦/可
翻刻】にてたづぬべくともをしへふ/か
本文】にてたづぬべくとも教へ深
古文】にてたづぬべくとも教へ、深
字母】婦/可久入多留人爾武気天八又可/
翻刻】ふ/かく入たる人にむけては、又か/
本文】深く入りたる人に向けては、また変/
古文】深く入りたる人に向けては、また変




