頁028
字母】與末武止寸留止心乃末ゝ爾詞農/
翻刻】よまむとすると、心のままに詞の/
本文】詠まむとすると、心のままに詞の/
古文】詠まむとすると、心のままに詞の
字母】爾本比由久止八可者禮留所阿留仁/
翻刻】匂ひゆくとは、かはれる所あるに/
本文】匂ひゆくとは、変はれるところあるに/
古文】匂ひゆくとは、変はれるところあるに
字母】己曾何事爾天毛安禮其事爾/
翻刻】こそ。何事にてもあれ、其事に/
本文】こそ。何事にてもあれ、そのことに/
古文】こそ。何事にてもあれ、そのことに
字母】乃曾末者曾禮爾奈利可部利天/
翻刻】のぞまば、それになりかへりて、/
本文】臨まば、それに成り返りて、/
古文】臨まば、それに成り返りて、
字母】左満多計末之八留事奈久天/
翻刻】さまたげまじはる事なくて、/
本文】妨げ交はることなくて、/
古文】妨げ交はることなくて、
字母】内外止ゝ乃保利天成春留事/
翻刻】内外ととのほりて成ずる事、/
本文】内外調ほりて成ずること、/
古文】内外調ほりて成ずること、
字母】義爾天奈春止毛曾乃氣味爾奈/
翻刻】義にてなすとも、その氣味にな/
本文】義にて成すとも、その氣味に成/
古文】義にて成すとも、その気味に成
字母】里以利天成止八留可爾可八留事/
翻刻】りいりて成と、はるかにかはる事/
本文】り入りて成すと、遥かに変はること/
古文】り入りて成すと、遥かに変はること
字母】也是越毛止ゝ之天古哥爾毛/
翻刻】也。是をもととして古哥にも/
本文】なり。これをもととして古哥にも/
古文】なり。これをもととして古歌にも
字母】奈宇奈宇乃也宇奈留事毛又可利/
翻刻】なうなうのやうなる事も、又「かり/
※「奈宇奈宇」の部分、「奈曾奈曾」の誤写である可能性があるとのこと。
本文】なうなうのやうなることも、また「かり/
古文】なぞなぞのやうなることも、また「かり




