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字母】女天姿爾之毛安良武止天心爾思/
翻刻】めて姿にしもあらむ」とて、心に思/
本文】めて姿にしもあらむ」とて、心に思ふ/
古文】めて姿にしもあらむ」とて、心に思ふ
字母】事八曾乃末ゝ仁與末禮多禮者/
翻刻】事はそのままによまれたれば、/
本文】ことはそのままに詠まれたれば、/
古文】ことはそのままに詠まれたれば、
字母】世乃川禰能爾於毛之呂幾毛阿利/
翻刻】世のつねのにおもしろきもあり、/
本文】世の常のにおもしろきもあり、/
古文】世の常のにおもしろきもあり、
字母】左満阿之幾本止乃詞止毛ゝ万葉/
翻刻】さまあしきほどの詞どもも、『万葉/
※時雨亭文庫本の本文は「詞止毛」まで。これ以降は校合用の本文なし。
本文】さま悪しきほどの詞どもも、『万葉/
古文】さま悪しきほどの詞どもも、『万葉
字母】集乃古止久與末連多禮止心/
翻刻】集』のごとくよまれたれど、心/
本文】集』のごとく詠まれたれど、心/
古文】集』のごとく詠まれたれど、心
字母】乃武気也宇左羅爾與毛加者留/
翻刻】のむけやう、さらによもかはる/
本文】の向けやう、さらによも変はる/
古文】の向けやう、さらによも変はる
字母】所侍之以末毛曾乃風躰越約束/
翻刻】所侍じ。いまもその風躰を約束/
本文】所はべらじ。今もその風躰を約束/
古文】ところはべらじ。今もその風体を約束
字母】之左太女天己乃三與見入本可爾/
翻刻】しさだめてこのみよみ、入ほがに/
本文】し定めて好み詠み、入り穿に/
古文】し定めて好み詠み、入り穿に
字母】左多己止毛奈之花爾天毛月爾/
翻刻】さたごともなし。花にても月に/
本文】沙汰事もなし。花にても月に/
古文】沙汰事もなし。花にても月に
字母】天毛夜乃安計日能久留ゝ介之起/
翻刻】ても夜のあけ日のくるるけしき/
本文】ても夜の明け日の暮るる気色/
古文】ても、夜の明け日の暮るる気色




