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頁023

字母】下/

翻刻】しらず、ただ木のはとこそみゆれ、下/

本文】()らず、ただ木の()とこそ()ゆれ、((した))

古文】知らず、ただ木の葉とこそ見ゆれ、した



字母】葉

翻刻】葉といへば哥の躰、くだくるなり、/

本文】((ば))()へば哥の躰、(くだ)くるなり、/

古文】と言へば歌の体、砕くるなり、



字母】

翻刻】たださてあるべきよし、((まうし))て、病に/

本文】たださてあるべき(よし)((まう))()て、((やまひ))に/

古文】たださてあるべき由、申して、病に



字母】侍也又

翻刻】ては((はべる))也。又その心にはおちゐずして、/

本文】てははべ()()なり()また()その心には()ちゐずして、/

古文】てははべるなり。またその心には落ちゐずして、



字母】先/

翻刻】うはべばかりをまなびて、わざと先/

本文】上辺(うはべ)ばかりを(まな)びて、わざと((せん))

古文】上辺ばかりを学びて、わざと先



字母】達同事

翻刻】達の((よま))ぬ詞をよみ、((おなじ))事をも/

本文】((だつ))((よ))()((ことば))()み、((おな))()こと()をも/

古文】達の読まぬことばを詠み、同じことをも



字母】返々無其詮

翻刻】よまんは、返々((かへすがへす))無其詮((そのせんなし))。いまやうの/

※「無其詮」は「無シ其ノ詮」、つまり「其の詮無し」を漢文体で表したもの。

※「」の部分、時雨亭文庫本では「今」であることから、時雨亭文庫本に拠って訂すこととする。

本文】()まんは、((かへ))()((がへ))()その()((せん))()()(いま)〔か〕やうの/

古文】詠まんは、かへがへすその詮なし。今かやうの



字母】御沙汰心得/

翻刻】御沙汰につきて、ふるき躰も心得/

本文】御沙汰((ごさた))につきて、(ふる)き躰も心得

古文】御沙汰につきて、古き体も心得



字母】

翻刻】おほせぬともがらもわづかにまなび/

本文】おほせぬ(ともがら)もわづかに(まな)び/

古文】おほせぬともがらも、わづかに学び



字母】讀事

翻刻】((よむ))事あれば、是をあなぐりもと/

本文】((よ))()こと()あれば、これ()(あなぐ)(もと)

古文】読むことあれば、これをあなぐり求

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