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頁022

字母】 

翻刻】「をのづからそめぬこの葉をふきまぜて/

※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をのづから」だが、「自ら」の歴史的仮名遣いは「おのづから」。

本文】「()のづから()めぬ()の葉を()きまぜて/

古文】「おのづから染めぬの葉を吹きまぜて



字母】 

翻刻】 いろいろにゆく木がらしのかぜ」/

本文】 色々(いろいろ)にゆく木()らしの(かぜ)」/

古文】 色々にゆく木枯らしの風」



字母】人々木字二

翻刻】とよみたるをば、人々、「木の字((ふたつ))あり。/

本文】と()みたるをば、人々、「木の字((ふた))()あり。/

古文】と詠みたるをば、人々、「木の字二つあり。



字母】三句

翻刻】三句を『そめぬした葉』とは、など侍ら/

※「三句」の部分、時雨亭文庫本では「上句かみのく」とあることから、時雨亭文庫本に拠って訂すこととする。

本文】()()句を『()めぬ(した)((ば))』とは、などはべ()ら/

古文】上の句を『染めぬ下葉したば』とは、などはべら



字母】葉/

翻刻】ぬぞ」と((まうし))けるにも、まことにした葉/

本文】ぬぞ」と((まう))()けるにも、まことに(した)((ば))

古文】ぬぞ」と申しけるにも、まことに下葉



字母】思入/

翻刻】といひては、そめのこす心もおもひいれ

本文】と()ひては、()(のこ)す心も((おも))()((い))()

古文】と言ひては、染め残す心も思ひ入れ



字母】

翻刻】たるさまにて、病をもされば、かたがた/

本文】たるさまにて、病をも()れば、方々(かたがた)

古文】たるさまにて、病をも去れば、方々



字母】風/

翻刻】そのいはれある方は侍れども、風/

本文】その(いは)れある方ははべ()れども、風/

古文】その謂れある方ははべれども、風



字母】

翻刻】にしたがひてとをる木の葉に向き/

※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「とをる」だが、「通る」の意であった場合の歴史的仮名遣いは「とほる」。

本文】に(したが)ひて(とほ)る木の葉に向き/

古文】に(したが)ひて通る木の葉に向き



字母】下葉

翻刻】ては、下葉やらん、上葉やらん、げには/

本文】ては、下葉やらん、上葉((うはば))やらん、げには/

古文】ては、下葉やらん、上葉やらん、げには

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