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字母】幾末ゝ仁人乃心乃可也宇仁問遠毛/
翻刻】きままに、人の心のかやうに問をも/
本文】きままに、人の心のかやうに問ふをも/
古文】きままに、人の心のかやうに問ふをも
字母】曾年三阿良奴可多部乃三以比奈春也/
翻刻】そねみ、あらぬかたへのみいひなす也。/
本文】嫉み、あらぬ方へのみ言ひ成すなり。/
古文】嫉み、あらぬ方へのみ言ひ成すなり。
字母】古哥遠多久於保江家々能抄物/
翻刻】古哥を多くおぼえ、家々の抄物/
本文】古哥を多く覚え、家々の抄物/
古文】古歌を多く覚え、家々の抄物
字母】遠三流者可利爾與利天哥乃能與/
翻刻】をみるばかりによりて、哥の能よ/
本文】を見るばかりによりて、哥のよく詠/
古文】を見るばかりによりて、歌のよく詠
字母】末連者末代乃人曾次第爾見天/
翻刻】まれば、末代の人ぞ次第に見て/
本文】まれば、末代の人ぞ次第に見て/
古文】まれば、末代の人ぞ次第に見て
字母】八可之古久阿留部幾左禮止人丸赤人/
翻刻】はかしこくあるべき。されど人丸・赤人/
※「阿留部幾」の部分、時雨亭文庫本では「奈留部幾」であることから、時雨亭文庫本に拠って訂すこととする。
本文】は賢くあるべき。されど人丸・赤人/
古文】は賢くなるべき。されど人丸・赤人
字母】遠者之女止之天和連止満己止阿/
翻刻】をはじめとして、われとまことあ/
本文】をはじめとして、我とまことあ/
古文】をはじめとして、我とまことあ
字母】流止己呂爾天太連越末奈比多禮/
翻刻】るところにて、だれをまなび、だれ/
本文】るところにて、誰を学び、誰/
古文】るところにて、誰を学び、誰
字母】越本止世左里之加止是仁遠與/
翻刻】を本とせざりしかど、是に|をよ/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をよ」だが、「及(ぶ)」の歴史的仮名遣いは「およ」。
本文】を本とせざりしかど、これに及/
古文】を本とせざりしかど、これに及
字母】者奴遠者川留事八古賢一同乃/
翻刻】ばぬをはづる事は、古賢一同の/
本文】ばぬを恥づることは、古賢一同の/
古文】ばぬを恥づることは、古賢一同の




