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字母】與之止八以可奈留越以比安之止八以可/
翻刻】よしとはいかなるをいひ、あしとはいか/
本文】良しとはいかなるを言ひ、悪しとはいか/
古文】良しとはいかなるを言ひ、悪しとはいか
字母】奈留越志留部幾曾昔今能可者禮/
翻刻】なるをしるべきぞ、昔今のかはれ/
本文】なるを知るべきぞ、昔今の変はれ/
古文】なるを知るべきぞ、昔今の変はれ
字母】流者以徒久加ゝ八禮留曾止毛以可/
翻刻】るはいづくかかはれるぞとも、いか/
本文】るはいづくか変はれるぞとも、いか/
古文】るはいづくか変はれるぞとも、いか
字母】爾之天人乃左可之遠呂可奈留越毛/
翻刻】にして人のさかしをろかなるをも/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をろか」だが、「愚か」の歴史的仮名遣いは「おろか」。
本文】にして人の賢し愚かなるをも/
古文】にして人の賢し愚かなるをも
字母】志利王禮毛人止奈利寸无部幾奈止八/
翻刻】しり、われも人となりすんべきなどは、/
※「奈利寸无部幾」の部分、意味が通じない。「すん」の横に「本」の字があり、誤写と思われる。この部分、時雨亭文庫本では「奈利寸ゝ武」であることから、時雨亭文庫本に拠って訂すこととする。
本文】知り、我も人となり進むべきなどは、/
古文】知り、我も人となり進むべきなどは、
字母】末川者之女能一重奈良不審仁毛/
翻刻】まづはじめの一重なる不審にも/
本文】まづはじめの一重なる不審にも/
古文】まづはじめの一重なる不審にも
字母】世良禮奴部幾遠左者美奈武可者/
翻刻】せられぬべきを、さはみなむかは/
本文】せられぬべきを、さは皆向かは/
古文】せられぬべきを、さは皆向かは
字母】春之天入良禮奴美知與利以良武止/
翻刻】ずして、入られぬ道よりいらむと/
本文】ずして、入られぬ道より入らむと/
古文】ずして、入られぬ道より入らむと
字母】志遠與八連奴可多與利武可之爾毛/
翻刻】し、|をよばれぬかたよりむかしにも/
※本文の仮名遣いは「をよぶ」だが、「及ぶ」の歴史的仮名遣いは「およぶ」。
本文】し、及ばれぬ方より昔にも/
古文】し、及ばれぬ方より昔にも
字母】遠與八无奈止乃三春類輩我久良/
翻刻】をよばんなどのみする輩、我くら/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をよぶ」だが、「及ぶ」の歴史的仮名遣いは「およぶ」。
本文】及ばんなどのみする輩、我暗/
古文】及ばんなどのみする輩、我が暗




