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頁012

字母】

翻刻】よしとはいかなるをいひ、あしとはいか/

本文】()しとはいかなるを()ひ、()しとはいか/

古文】良しとはいかなるを言ひ、しとはいか



字母】昔今

翻刻】なるをしるべきぞ、昔今のかはれ/

本文】なるを()るべきぞ、昔今((むかしいま))()はれ/

古文】なるを知るべきぞ、昔今(むかしいま)の変はれ



字母】

翻刻】るはいづくかかはれるぞとも、いか/

本文】るはいづくか()はれるぞとも、いか/

古文】るはいづくか変はれるぞとも、いか



字母】

翻刻】にして人のさかしをろかなるをも/

※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をろか」だが、「愚か」の歴史的仮名遣いは「おろか」。

本文】にして人の(さか)(おろ)かなるをも/

古文】にして人の(さか)し愚かなるをも



字母】

翻刻】しり、われも人となりす(ゝむ)べきなどは、/

※「」の部分、意味が通じない。「すん」の横に「本」の字があり、誤写と思われる。この部分、時雨亭文庫本では「」であることから、時雨亭文庫本に拠って訂すこととする。

本文】()り、(われ)も人となり(すゝ)()べきなどは、/

古文】知り、我も人となり進むべきなどは、



字母】一重不審

翻刻】まづはじめの一重なる不審にも/

本文】まづはじめの一重((ひとへ))なる不審にも/

古文】まづはじめの一重なる不審にも



字母】

翻刻】せられぬべきを、さはみなむかは/

本文】せられぬべきを、さは(みな)()かは/

古文】せられぬべきを、さは皆向かは



字母】

翻刻】ずして、入られぬ道よりいらむと/

本文】ずして、((い))られぬ道より()らむと/

古文】ずして、()られぬ道より()らむと



字母】

翻刻】し、|をよばれぬかたよりむかしにも/

※本文の仮名遣いは「をよぶ」だが、「及ぶ」の歴史的仮名遣いは「およぶ」。

本文】し、(およ)ばれぬ(かた)より(むかし)にも/

古文】し、及ばれぬかたより昔にも



字母】輩我

翻刻】()よばんなどのみする輩、(わが)くら/

※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をよぶ」だが、「及ぶ」の歴史的仮名遣いは「およぶ」。

本文】(およ)ばんなどのみする((ともがら))((わが))(くら)

古文】及ばんなどのみする(ともがら)、我が暗

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