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頁010

字母】

翻刻】たしなむとや((きこ))えざりけるも、/

本文】(たしな)むとや((き))()えざりけるも、/

古文】嗜むとや聞こえざりけるも、



字母】

翻刻】よめる哥のさま、はるかにへだ/

本文】()める哥のさま、(はる)かに(へだ)

古文】詠める歌のさま、遥かに隔



字母】京極入道中納言/

翻刻】ててをよぶ事なし。京極入道中納言/

※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「をよぶ」だが、「及ぶ」の歴史的仮名遣いは「およぶ」。

本文】てて(およ)こと()なし。京極入道中納言/

古文】てて及ぶことなし。京極入道中納言



字母】定家千首返事/

翻刻】定家、千首をよみて送る人の返事((かへりこと))

※「返事かへりこと」を「かへりごと」と濁って読むようになるのは近世以降。

本文】定家、千首を()みて送る人の((かへ))()((こと))

古文】定家、千首を詠みて送る人の(かへ)(こと)



字母】千首/

翻刻】にかけるごとく、「哥はかならず千首/

本文】に()けるごとく、「哥は(かなら)ず千首/

古文】に書けるごとく、「歌は必ず千首



字母】万首

翻刻】万首をよむにもよらず。その/

本文】万首を()むにもよらず。その/

古文】万首を詠むにもよらず。その



字母】心得十首廿首/

翻刻】みちを心得てよむ人は、十首廿首/

本文】(みち)を心得て()む人は、十首廿首/

古文】道を心得て詠む人は、十首二十首



字母】

翻刻】よりみゆべし。さればこれほどの/

本文】より()ゆべし。さればこれほどの/

古文】より見ゆべし。さればこれほどの



字母】心問聞

翻刻】心ざしならば、哥のやうを((とひ)((きき))て/

本文】心ざしならば、哥のやうを((と))()((き))()て/

古文】心ざしならば、歌のやうを問ひ聞きて



字母】肝要

翻刻】ぞ((よむ))べき」といへる、肝要なる/

本文】ぞ((よ))()べき」と()へる、肝要((かんえう))なる/

古文】ぞ読むべき」と言へる、肝要なる

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