ことばじゆうに――あとがきにかえて。
長いこと闇に葬り去られていた京極為兼と京極派和歌について、自由な言葉で自由に語り、また自由に訳すことができて(その割に意訳が苦手なんですが)、非常に満足しています。
今後、本作を下敷きに、素敵な意訳を披露してくださる方が現れたりしたら嬉しい限りです。
こころだいじに!
ことばじゆうに!
現代日本語訳の次は現代英語訳の出番――かも知れません。
と言いつつ、Wikipediaの『為兼卿和歌抄』には他言語のページがなく、そもそも『源氏物語』のような『The Tale of Genji』(英語版)・『Die Geschichte vom Prinzen Genji』(ドイツ語版)・『Le Dit du Genji』(フランス版)といった固定の訳題さえも決まってはいないという惨状なのですが。
ちなみに「Wikipedia日英京都関連文書対訳コーパス」では、「Excerpts on waka by Lord Tamekane.」。
上智大学の『モニュメンタ・ニポニカ』では、「Lord Tamekane's Notes on Poetry.」。
という訳語がそれぞれ提案されています。
私は「Lord Tamekane's Waka Poetics Excerpta」辺りが妥当なんじゃないかと思うんですが、いかがでしょう。素人考えですが。
一区切りついた体ですが、今しばらくお付き合いいただけましたら幸いです。




