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字母】 真如久知世須安比三徒留可那/
翻刻】 真如くちせずあひみつるかな」/
本文】 真如朽ちせずあひ見つるかな」/
古文】 真如朽ちせずあひ見つるかな」
字母】止良三給返之爾毛南天竺與里/
翻刻】とよみ給返しにも、南天竺より/
本文】と詠みたまふ|返しにも、南天竺より/
古文】と詠みたまふ返しにも、南天竺より
字母】始天幾多禮留婆羅門僧正毛/
翻刻】始てきたれる婆羅門僧正も、/
本文】始めて来れる婆羅門僧正も、/
古文】始めて来れる婆羅門僧正も、
字母】 加飛良部仁昔知幾利之可比安利天/
翻刻】「かひらへに昔ちぎりしかひありて/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「かびらへ」だが、「迦毘羅衛」の歴史的仮名遣いは「かびらゑ」。
本文】「迦毘羅衛に昔契りしかひありて/
古文】「迦毘羅衛に昔契りしかひありて
字母】 文珠乃御可保阿比三川留可那/
翻刻】 文珠の御かほあひみつるかな」/
※「もんじゅぼさつ」の「じゅ」は「珠」ではなく「殊」。
本文】 文珠の御顔あひ見つるかな」/
古文】 文殊の御顔あひ見つるかな」
字母】止與美給毛和國爾来禮者相應/
翻刻】とよみ給も、和國に来れば相應/
本文】と詠みたまふも、和國に来れば相應/
古文】と詠みたまふも、和国に来れば相応
字母】乃詞越左幾止之天和哥越與女利/
翻刻】の詞をさきとして、和哥をよめり。/
本文】の詞を先として、和哥を詠めり。/
古文】の詞を先として、和歌を詠めり。
字母】春部天和國八神國奈留由部爾/
翻刻】すべて和國は神國なるゆへに、/
※本文の仮名遣い(定家仮名遣い)は「ゆへ」だが、「故」の歴史的仮名遣いは「ゆゑ」。
本文】すべて和國は神國なる故に、/
古文】すべて和国は神国なる故に、
字母】神明者古止爾和哥遠毛天乃三/
翻刻】神明はことに和哥をもてのみ、/
本文】神明は殊に和哥をもてのみ、/
古文】神明は殊に和歌をもてのみ、
字母】於保久八心左之遠毛阿良八之給毛/
翻刻】おほくは心ざしをもあらはし給も、/
本文】多くは心ざしをもあらはしたまふも、/
古文】多くは心ざしをもあらはしたまふも、




