表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/180

頁022

古文】「おのづから染めぬ()の葉を吹きまぜて/

語釈】

※おのづから染めぬ()の葉を吹きまぜて色々にゆく木枯らしの風=自然と、まだ色を染めない木の葉を(紅葉と一緒に)吹き混ぜて、色色とりどりに吹き過ぎて行く風よ。【玉葉和歌集・巻六・冬・八六一番歌】

訳文】「自然と、まだ色を染めない木の葉を(紅葉と一緒に)吹き混ぜて、



古文】 色々にゆく木枯らしの風」/

語釈】

※おのづから染めぬ()の葉を吹きまぜて色々にゆく木枯らしの風=自然と、まだ色を染めない木の葉を(紅葉と一緒に)吹き混ぜて、色色とりどりに吹き過ぎて行く風よ。【玉葉和歌集・巻六・冬・八六一番歌】

訳文】 色色とりどりに吹き過ぎて行く風よ」



古文】と詠みたるをば、人々、「木の字二つあり。/

語釈】

訳文】と詠んだのを、人々、「(この歌には)木の字が二つある。



古文】上の句を『染めぬ下葉(したば)』とは、などはべら/

語釈】

訳文】上の句(の第三句)を『染めぬ下葉』とは、どうしてしないの



古文】ぬぞ」と申しけるにも、まことに下葉/

語釈】

※ぞ=(疑問の語を伴い文末にある場合)〔問いただす〕~か。

※まことに=本当に・まったく。

訳文】ですか」と申したのにも、本当に「下の方の葉」



古文】と言ひては、染め残す心も思ひ入れ/

語釈】

訳文】と言えば、(時雨は上の方の葉から染めて行くので)染め残す(という)心も(歌に)込め



古文】たるさまにて、病をも去れば、方々/

語釈】

※病=①病気。②欠点・短所。詩歌・文章を作る上での修辞上の欠陥。③苦・苦労の種・気がかり。

※方々=①あちらこちら。②(「人々」の尊敬語)方々(かたがた)③あれこれ・いろいろ。④あなた方

訳文】ている様子となって、(木の字を二度使うという)歌の修辞上の欠陥もなくなるので、人々(の中には)



古文】その謂れある方ははべれども、風/

語釈】

※謂れ=原因・由来。

訳文】そういう由来のある方はいらっしゃるでしょうけれども、(吹き混ぜる)風



古文】に(したが)ひて通る木の葉に向き/

語釈】

訳文】に従って(目の前を)通り過ぎる木の葉に向かっ



古文】ては、下葉やらん、上葉やらん、げには/

語釈】

※下葉=草木の下の方にある葉。

※上葉=草木の上の方の葉。

※やらん=①(疑問をこめた推量の意)~だろうか・~のだろうか。②(不確かなこととして言う)~とかいうことだ。③(不確実な事柄を列挙する)~か。

※げには=本当のところは・実際は。

訳文】ては、(どれが)木の下の方の葉だろうか、上の方の葉だろうか、実際には

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ