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知らない間に攻略対象になってました  作者: 秋原かざや


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15/18

皇帝、風邪を引きました……

 こんな風邪引くの久しぶりっす……。

 今、自分は自宅の自室で、ぼんやりしてます。

 まさか、瑠璃ちゃんを庇って、風邪をひくなんて、びっくりですよ。

 ちなみに、風邪の症状は、熱にうなされるのが主で、喉が痛いとか咳や鼻水が酷いとかはあまりないのが幸い。それでも、熱でぼーっとするのと、さっきから頭痛が酷くてしんどいです。

 へーくしっ。


「……風邪、大丈夫なのか?」

 最初にお見舞いに来てくれたのは、涼だった。

「ああ、すまないな。けれど、この調子なら、明日には学校に行けるだろう。安心してくれ」

 そう微笑むと、涼は安心した様子で、帰っていった。


「まさか、皇帝様が風邪をひくなんて思いませんでしたわ」

 次にお見舞いに来てくれたのは、舞彩。

「俺もまさか、風邪にやられるとは思ってなかったよ」

 思わず苦笑を浮かべる。

「早く戻ってきてくださいませ。学校では太陽が消えたようになって、ちょっと大変なのですよ」

「それは大変だ。明日はしっかり照らさないとな」

 冗談交じりでそう言えば、舞彩も思わず笑ってくれて、安心したように足早に部屋を出ていく。


「……あの、私のせい……ですよね?」

 次に来たのは、責任を感じている瑠璃だった。

「お前の所為じゃない。それに、お前を庇ったのは、俺の意志だ。気にするな……」

 そういって、瑠璃の頭をぽんと撫でる。

「明日には治りそうだ。だから、気にするな。いいか、お前の所為じゃない。恨むなら、あの水に怒れ」

「ふふ、雄哉くん、たまに変な事言いますね」

「……俺はいつも通りなんだがな」

 二人して笑って、そして、瑠璃は晴れやかな顔で部屋を出ていった。


「こんにちは。へんてこ雄哉くん」

「さーやちゃんっ!!」

 思わず、身を乗り出してしまう。さーやちゃんが来てくれるだけで、風邪がぶっ飛ぶ気がするのは気のせいだろうか?

「けど、これで瑠璃ちゃんの好感度、100になっちゃったんじゃない?」

「…………えっ!?」

「だって、あのイベント……好感度アップのイベントだから」

「うわあ……マジか……」

 よっこいしょっと、さーやちゃんは、自分の隣に座って、自分のウォッチを見てくれました。

「ちょ、ちょっとっ!! なにやってんのっ!? 瑠璃ちゃんだけでなく、3人の好感度が100になってるじゃない!!」

「え……えっと……おばあさんの指輪見つけたり、泣いてるのを励ましたりしたら……ダメだったっすか……?」

「…………それ、やっちゃった?」

「自分、やっちゃいました……」

 がっくり凹む。マジか……油断ならないゲームだよ、コレ。

「まあ、仕方ないね。けど、蒼くんのイベントまだなんだ……あれだからかな?」

「あ、やらないように気を付けるんで、教えてくれませんかね、それ」

「そうだね、蒼くんのイベントは……退魔師に覚醒するイベントなんだ」


「……た、退魔師!?」


「うん、蒼くん、正当な後継者だからね。それを気にしているから、励ましちゃだめだよ?」

「…………が、頑張るっす……」

「まあ、それでも、万が一、伝奇モードもとい、18禁モードになったら、負けなければエロい展開にならないから、勝ち続ければ大丈夫だよ。たぶんね」

「そ、それ……自分、大丈夫なんでしょうかねー?」

 落ち込む自分にさーやちゃんは言ってくれました。

「蒼くん以外で、退魔師なのは、雄哉くんだけだからね」

「……えっ……自分、退魔師なんすか!?」

 さーやちゃんは、うんと頷いてくれた。

「蒼くんは、日本の陰陽師の血筋なんだけど、雄哉くんの方は、西洋の魔術師の系統みたいだよ。蒼くんは伝統ある刀で戦うんだけど、雄哉くんの場合は、ド派手な魔法でばしばし敵を倒す感じ。一応、ステータス見せてくれる?」

「そんな魔術師っぽい数値とかスキルとか出て来てないっすけど……」

「!!!?」

「さーやちゃん?」

「ナニコレ……魔力が、2000ある……」

「おお、なんかすごい桁っすね!」

「すごいってもんじゃないよっ!! 普通は三桁で、最高が999なの!! なんで、限界突破して、2000もあるわけ!?」

「いや……流石にそれは自分にもさっぱり……魔力関連のスキルとか取ってないですし……って、ことは……もしかして、自分、最強ですか!!」

 俄然、やる気が出てきた!!

「暴走しやすいね」

「なんすか、それーーー!!!!」

 せっかく魔力があるのに、そんなん、酷いーーー!!

「999にしたら、暴走しやすくなるから、その手前で止めて、ガンガン使うのがセオリーなんだけど……さすがはへんてこ雄哉くん。一筋縄ではいかないね。確か、制御用のリングとか売ってたはずだから、それ買って装備しよう」

「あ、そういうアイテムあるんっすね!」

「まあ、とにかく!! 蒼くんには、接触しないこと!! いいね?」

「了解っ!!」

 こうして、秘密会議は終了したのでした。

 ……って、退魔師って、魔力2000って、3人の好感度が100で18禁モードにリーチだなんて……前途多難なんですけどっ!!

 自分の未来、どうなっちゃうんでしょーーか!!!

 

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