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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第72話 イリスちゃんの楽しい病院生活


 今日からはリハビリが始まる。


「私の名前は岡田 穂乃花よ。よろしくねイリスちゃん」

「穂乃花先生だね!」

「かわいい……」


 よし、第一印象OK! とか腹黒いことを考えるのは良くないな。やめておくか。


「じゃあ早速始めようか? まずはこの手すりに捕まって立つ練習しよっか?」

「うん!」


 俺は頑張って手すりを使って車イスから立とうとするが……


ぺたんっ!


「あう……」

「まあ、最初はそんなもんだから気にしないで。私もイリスちゃんぐらいの時にたくさん練習したんだよ?」

「そうなんだ……」


 たぶん5歳ぐらいの時に練習したんだろうな。よし、もう一度やってみるか。


「~~~~っ!!!」


ぺたんっ!


「ハイハイから練習しよっか?」


 くっ、今日はここまでか……だが、ハイハイぐらい余裕だ。


「~~~~~~っ!?」


ばたんっ!


「なんで?」


 足に力が入らない……足の力がここまで低下していたのか。


「今日はもう少し練習したら終わりにしようね(今度からはズボンにさせないとね……でも可愛いからこのままでいいかな?)」


 せめて今日はハイハイだけでもやってやる!


「~~~~っ!!!」


 全然出来ない……四つん這いにすらならない。どうすんだよ! これじゃあSMプレイも出来ないぞ! しないけどな!


「終わりにしよっか? 無理は良くないよ?」

「うん……」

「じゃあ次は教室まで案内するね」


 まさかここに来てまで勉強することになるとはな……

 俺は穂乃花さんに車イスに座らされて、運ばれた。


「じゃあ先生、お願いしますね」

「わかったわ。授業中にお漏らししてたあの穂乃花ちゃんも立派になったね」


 知り合いか? まあ、俺には関係ないか。お漏らしに関しては……同胞よ。って感じだな。


「そういうのはやめてください。ほら、そろそろ授業時間ですよ」

「そうね。じゃあイリスちゃん、こっちよ」


 先生は俺を教室の中に運んだ。


「今日から一緒にお勉強する新しいお友達のイリスちゃんよ。みんな仲良くしてあげてね」


 男の子が1人と女の子が1人いるだけなんだが……ずいぶん少なくね?


「イリスちゃんはここね。何かあったら冬花ちゃんに聞いてね」


 俺は席に座らされた。

 冬花ちゃん? 後ろの男の子であってるのだろうか? いや、あってるに違いない!


「よろしくね冬花ちゃん」

「なんで俺に言うんだよ!? どう考えても横だろ!」


 男の子は顔を赤くしながら強く言った。

 怒らせてしまったか? 一応謝っておこう。


「ごめんね。冬花ちゃん」

「だから俺じゃねーよ!」

「ほえ?」

「イリスちゃん、冬花はこっちだよ……」


 そうなのか。別にどうでもいいや。


「冬花ちゃんは冬花ちゃんのこと好きなの?」

「「「冬花ちゃんが二人!?」」」

「どっちも冬花ちゃんじゃないの?」

「イリスちゃん? おふざけはそこまでにしようか?」


 何故か小鳥が扉の前から覗いていた。

 なにアレ……怖いんですけど。昨日パシらされたからってそんなに怒らなくてもいいのに。


「はい、すいませんでした」

「「「車イスなのに器用に土下座するな!」」」


 いや、小鳥はヤバいからという前世の癖だな。


「じゃあ授業に入ろうか? 前回はかけ算をやったよね? イリスちゃんは分かる?」

「微分も積分も余裕」

「そっか~……え?」


 先生はキョトンとしていた。すると小鳥が入って来た。


「この娘、中1ですよ」

「え"っ」

「では失礼しました」


 小鳥は帰って行った。これで俺を邪魔する者は居なくなった。じゃあ寝るか。


「おやすみ」

「寝ないの! ほら、イリスちゃんもかけ算やりなさい」

「余裕だから不要」

「……パンツ見えてるわよ」

「ーーーっ!?」


 俺は慌ててコートを抑えた。横を見ると冬花ちゃん1号と先生がニヤニヤしていた。冬花ちゃん2号は顔を赤くしていた。

 これは一本とられたな……仕方ない。特別に起きててやろう。


「冬花ちゃん2号? どうしたの?」

「2号!? 俺は祐輔だ!」


 コイツモブの癖に名前あったのかよ……


「じゃあ祐輔くん、パンツ見たいの? 見せてあげよっか? 冬花ちゃんのパンツを」

「なんで!?」

「い、いいのか……?」


 食いつくんじゃない。そこは照れながら断る場面だろ。


「私だけ見られたなんて不公平だから冬花ちゃんも見せてよ!」

「やだよ! そういうことやるなら冬花もやる!」

「「えいっ!」」

「きゃあっ!?」


 俺と冬花ちゃんはお互いのスカートを同時に持ち上げたと思ったら持ち上げてたのは先生のスカートだった。


「「ごめんなさい」」


 先生(おばさん)のパンツとか非常にどうでもいいです。とりあえず、なにか感想を……なかなかイヤらしいパンツを履いてますね。


「わ、わかればいいのよ。今度からは気をつけてね」

「うん……」

「はい……じゃあ次は祐輔くんだね!」


 冬花ちゃん!? 反省してる? いきなり俺に影響受けないでくれるかな? 俺のキャラが消滅するんだけど!?


「なんで!? って先生も興味持たないでください!」


 入院したら先生がショタコンだった件。大問題だな。悠司(ロリコン)と一緒に捕まれ。


「冬花のパンツも見せてあげるから!」

「それなら……」


 お前さては冬花ちゃんのこと好きだな? 下心は隠しておけよ。先輩からのお言葉だぞ?


 それから少年少女たちがパンツを見せあった後で何故か俺だけ教室から追い出された。この後は保健の授業をするらしい。

 そっちの方の知識消されたんだから教えろや!


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