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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第60話 オカルト部活動 ~~G退治、その後のお話~~


 G退治からみんなで部室に戻った後の話……


「さて、部長! オカルトですよね?」

「何を言ってるのよ。ただのGじゃない」

「あの少女のどこがゴキ◯リなんですか!?」

「「軽々しくその名前を出さないで!」」


 あの時の部長格好良かったのに今は同類(虫嫌い)かぁ……


「じゃあイリスちゃん、お風呂に行きましょうか」

「え?」


 お風呂? あるのか?


「さすがに浴槽はないけど、シャワーぐらいならあるわよ。日向! 覗くことは許さないわよ!」

「すいませんでした」


 覗く気あったのかよ。覗くなよ? ……ふりじゃないからな?


「じゃあ行きましょうか」


 一緒に入るのか……鼻血に気をつけなければ!








「じゃあ洗って上げるわよ」


 ……興奮しない。マジで興奮しない。相棒が居ないだけでここまで興奮しなくなるのかよ……

 でも部長さんの胸、藤木先輩が言ってたほど小さくないぞ? 一般的だと思うが……ああ、藤木先輩は巨乳()好きだったな。滅べよ。


「ふひゃあ!?」

「ご、ごめんなさい。少し我慢してて……」

「んっ……」


 その後、シャワーを浴びてタオルで拭いた後に鞄から体操着(体操着はアリサみたいに何が起こるかわからないため常備している)を着て、上からコートを着る。そしてブレスレットを外して、部室に戻る。


「おかえり、ドライヤーならそこにあるぞ」


 ドライヤーが必要とか辛いな。いつも部屋の温度が高かったからドライヤーとか不要だったからな。せいぜい小鳥が俺の髪をとかすのに使ってたぐらいだし。


「髪乾かすの大変そうだな。やってやろうか?」

「じゃあお願いします」


 俺は日向先輩に櫛とドライヤーを渡して後ろを向いた。すると日向先輩はドライヤーをつけて俺の髪を乾かし始めた。


「どうだ?」

「結構上手いですね」

「だろ? 妹の世話だって俺が全部やったんだからな?」


 ……妹か。


「全裸の妹さんの世話をしてるんでしたね」

「……その件は大変申し訳ございませんでした」

「お前何かしたのか?」


 藤木先輩、大正解。寝てる間に服を奪われて放置されました!


「ふにゃあぁぁぁぁぁぁぁ……」

「「…………」」

「……はっ! そ、そんなに見ないでください! 恥ずかしいです!」


 まさかあくびを見られてしまうとは……


「いや、可愛かったから気にすんな」

「そ、そうでふか……」

「ふあぁぁぁぁぁぁ……何よ?」


 ……部長は(いろいろと)堂々としてるな。


「いや、まさか同じ女性でここまで違うとは思わなかっただけだ。よし、いいぞ」

「ありがとうございました」


 俺はお礼をした後、ヘッドフォンをつけた。


「何よ失礼ね! 私の方が普通の女性よ!」

「幼女と比べた場合に関しては納得」


 なんでだよ!? 俺は普通じゃないのか!? あと幼女って言うな!!


「なに不思議そうな顔してるの!? お前が1番ヤバいからな!?」


 いや、1番ヤバいのは『ボス(がちほも)』と『変態教師(ニッチョンのCEO)』だから。


「じゃあ俺たちは風呂に入ってくるからな、智也行こうぜ」

「わかった」


 日向先輩と藤木先輩は風呂に向かった。


「ねえ、タブレット持ってたわよね?」

「はい、そうですけど……」

「ちょっと『モンヌト』ていうアプリ入れてみない?」


 モンヌト? まあ、入れてみるか。



 数分後……



「入れましたよ?」

「じゃあチュートリアル終わらせたら教えて」

「はい」


 なるほど、CM通りひっぱるのか。


「ストライヌショット! ……あれ? 月まで飛ばない……まさか広告詐欺?」

「物理法則を考えなさい」


 ですよね……


「チュートリアル終わりましたよ?」

「そう、じゃあちょっと貸して」


 俺はタブレットを部長に渡すと部長が何かを操作して、返した。


「私のキャラ貸したからこれで一緒に遊びましょ?(これで周回速度が倍になるわ)」


 なんか裏があるように聞こえたけど、Gを退治してくれたお礼として付き合おう。


「戻ったぞ。何モンヌトやってんですか!? 一応部活中ですよ!?」

「別にこれぐらいいいじゃない」

「俺もいいか?」

「智也まで!?」


 それから結局日向先輩もやることになって、四人でモンヌトをやった。1人だけ下手くそで凄い申し訳なく感じた。


「さて、そろそろ寝るか……寝袋が3つしかないんだが」

「じゃあ日向先輩と藤木先輩が一緒に寝れば解決ですね!」

「解決ですね! じゃねーよ! お前が1番小さいだろ!!」


 ふぅ、小さいか……

 俺はカラコンと鈴をつけて日向先輩の前に立ち塞がる。


「てめぇは、私をおこらせた」

しゃりん……しゃりん……


「あの、イリスさん? その、すがたは……」

しゃりん……しゃりん……


「ここに一台のタブレットがある。ここに『2年生の日向太陽は小さな子供を裸にして着替えさせる趣味がある』と書いて学校の掲示板に貼ってやる」


 これが現代ならではの嫌がらせだ。


「やり方が陰湿!! 勘弁してください!!」

「日向それマジなの!?」

「ーーっ!!」


 部長が驚いていた。藤木先輩は声にすらなって居なかった。


「せめて、1秒で終わらせてやろう」

「送信ボタン押すだけだろ! 押すなーーっ!!」

「さらばだ」

ポチッ

「のわああああああああああああっ!!!」

バタンッ!


 日向先輩はその場で倒れた。ちなみに本当に掲示板に貼ってはいない。部長の携帯に送られただけだ。


「これで寝袋が1つ空いたね♪」

「…………そうね」

「そ、そろそろ寝るか……」


 そして日向先輩を放置してそれぞれ寝袋に入ってその夜を過ごした。

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