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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第59話 オカルト部活動 ~~空飛ぶジー子(幽霊)さん編~~


 部室前に向かいますか。……ん? 人影?


「気のせいかな?」


 なんか日向先輩と同じような反応だけど気にしないでおこう。



「はぁ……はぁ……」


 やっと階段上りきった……

 というわけで部室前に来た訳で日向先輩いつ来るかな? ……ってちがーう! これじゃあまるで恋する乙女みたいじゃねーか! なんかもういいや、部室に入って変装解くか。


「ただいま」

「おかえりなさい」


 俺はコンタクトとマフラー、鈴を外し、コートを着てブレスレットを外してコートから簡易型踏み台を取り出し、椅子に座り、タブレットを取り出す。


「……あなたのコートどうなってるの?」

「ふふふふふふふ……(青い猫型ロボット風)」


 すると勢いよく扉が開いた……という雰囲気が出ていた。……だって壊したから扉ないもん。


「ぶ、部長! 聞いてください! 今、銀髪紫目の幼女の幽霊に合ったんです!」


 それは俺だよ。日向先輩は一体何を言ってるんだ。


「何を言ってるのよ。そんなのいる訳ないじゃない」

「本当ですよ! さっきまで居たんですから!」

「ワケわからないわ。どうせ誰かのイタズラでしょ?」


 はい、その通りです! 私がやりました!


「何か変な空気の所があった……」

「おや? 藤木先輩が何かを見つけたようだ」

「なんだよそのRPGのナレーションみたいな反応は……」


 いや、どう反応すればいいのかわからなかったから……変な空気ってなんだよ。どうせ暖房か何かだろ?


「とにかく早く行くぞ。これで部長の……いや、何でもない。急ごう」


 部長のなんですか? それは『お』から始まって『い』で終わる四文字のことですか?


「イリス、急ぐぞ。よいしょ」

「きゃっ!」


 日向先輩は俺をお姫様抱っこしてきた。

 部長と藤木先輩以外は誰も見てないとはいえめっちゃ恥ずかしい……唯一の救いは小鳥や光ちゃんたちが居ないことだな。


「そんなに顔を赤くするな!」


 日向先輩は走り出した。

 恥ずかしいんだから仕方ないだろ。せめて普通の抱っこにしろよ。

 お前から見たら幼女をお姫様抱っこしてるだけだろうが、俺からみたら男が男にお姫様抱っこされてるんだぞ。恥ずかし過ぎるわ!


「待ちなさい日向……この怨み晴らさでおくべきか……」


 部長が倒れた! このヒトでなし! というか部長体力少ないな。それでも俺の数百倍はあるから安心しな。


「あと味悪いな……全く、普段から動かないからそうなるんだぞ……」


 はい、すいませんでした。足を引っ張ってばかりで本当にすいません。


「イリスちゃんはまだ小さいから体力が少ないのは当然なんだぞ?」

「いえ、わかってますよ……私は学校から家までの距離を歩くことすら大変な存在なんですから」

「(コイツの家、学校から徒歩数分だったような気がするんだが……)」


 ちなみにルーシーがいると何故か長い距離を普通に歩くことができる。これに関してはよくわからない。もしかしたら階段を歩かないからかも知れないな。


「ん? 何か雰囲気変わったか?」

「言われてみれば……少し肌寒いような……あっ」


 何か幽霊溢れ出てる……はい? あれは……まさか!


『あれれ? お姉ちゃん? みーつけた』


 ヤバい、終わった……浮遊する少女の姿をしたヤツ(ゴキ◯リの幽霊)だ。


「日向先輩! 撤退!」

「え?」

「急いで!」

「わ、わかった」


 日向先輩は俺をお姫様抱っこしたまま部室に向かって走り出した。


『逃がさないよ!』


「ひっ! 日向急いで!」

「急に呼び捨て!? っていうか何が見えてるんだ?」

「いいから早く!」

「わかったよ」


 日向先輩は……もう日向でいいや。日向は走る速度を上げた。


「おい、お前今心の中でバカにしたろ? 先輩をバカにしちゃいかんからな?」

「すいませんでした」


 日向先輩は走る速度を上げた。これでよし!


『待ってよ! 私と遊ぼうよ!』


 なんでGと遊ばないといけないんだ! やだよ!


『遊ぼうよ! ……もしかしてお姉ちゃん私の敵なの? じゃあ殺すね?』


「……は?」


 うわっ! なんだアレ! 頭から刃物(触角)、背中から()が生えてる! やっぱり貴様Gだったのか!?


『ギアチェンG!』


 ギアを変えるな! そのままUターンして今すぐ帰れよ!?


「日向もっと早く! 急いで!!」

「取り敢えず全力で逃げるぞ。ひとっ走り付き合えよ!」


 OK!! すたーと……そんな暇はないから早くして!


『うひひ! その程度でこの覚醒した私を逃れることができると思ってるのかG?』


 語尾がGになってやがる!


『GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG!!!』


 キモい! 来るな! 


「うわっ! なんだあれ!?」


 見えるのか? まさかヤツが覚醒したからヤツが見えるようになったのか?


「あっ!」


 日向先輩が転んでしまい、俺は廊下の行き止まりに背中を打った。


「う"っ!」


『これで逃げ場もなくなったG! 究極奥義を受けろG!

 究極奥義 1匹いたら1(GGラリ)00匹はいる(ラッシュ)()!!!』


 その時、横から何かスプレーのようなものが出てきた。


プシュウウウウッ!

『あんた誰G!? 邪魔しないでG!』


 部長……なんでここ(廊下の隅)に……さっき廊下の中央付近で倒れなかったか?


「全く、めんどうなやつね。式神、やりなさい!」


 なんだアレ……もしかしてゴ◯ジェット?


プシュウウウウ!!!

『その程度で勝てるわけが痛いGっ!? よくもやってくれたG! でも当たらなければ意味がないG!』


 すばしっこい!!! やはりGか!


「あなたの弱点はもうわかってるのよ!」


『G!?』


「喰らいなさい!」


 あれは!? 伝説のGを捕らえし禁断の檻(ゴキ◯リホイホイ)!!!


『これはなんだG!? 取れないG!』


「これでロックは完了したわ。喰らいなさい!!」


プシュウウウウ!!!

『Gは不滅ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!』


 Gは死んだ!!! 


「もう大丈夫よ。これでヤツは滅んだわ。もし何かあったらこれを持っておくといいわ」

「ありがとうお姉ちゃん!!!」


 ……なんかゴ◯ジェットとゴキ◯リホイホイの宣伝みたいになったな。一応言っておくが、アー◯製薬とは何の関係もないからな?

 あとお姉ちゃんはサービスな? 決して言い間違えた訳じゃないぞ?


「かわいい……さて、戻りましょうか」

「うん!」


 あれ? そういえば藤木先輩は?



『1匹いたら100匹はいるG』は相手を補食してGへと変化させる恐ろしい技。

補食されてGになった者はジー子(幽霊)が成仏するまでGとして生きなければならない。という裏設定があったりします。


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