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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第50話 オカルト部ミーティング


 俺は月美さんとオカルト部に来た。何でも今日はミーティングがあるらしい。


「扉、壊れたままだね」

「そうね。でも面白くていいじゃない」


 まあ、確かに面白いが大丈夫か? 部室の物とか盗まれないか?


「はい、じゃあ新入生の諸君! 軽く自己紹介をよろしく! 名前とオカルト部に入った理由と、好きなタイプを言ってください!」


 そもそもお前が無理やり入部させたし、お前に好きなタイプを語る必要はない。


「白石イリスです。日向先輩に無理やり入部させられました。よろしくお願いします」

「三日月 月美です。えっと、この部に入った理由は昔からオカルトとかが大好きだったので、見学に来たら勧誘されたので入りました! 好きなタイプは格好いい人です!」


 大雑把!! しかもオカルト好きだったのかよ!?


「知ってるかい? 月っていうのは太陽から光を浴びて輝いてるんだ。つまり(太陽)と一緒に居れば(月美)はもっと輝くんだけど、どうかな?」

「はあ……」


 この先輩俺と会ったときとは全然違うな。しかもセリフがダサい!! 実質光ちゃんが居ればお前なんて用済みだ!


「そういえば藤木先輩は部長さんの胸はいいんですか? 日向先輩同様、巨乳がいいんじゃないんですか?」

「……ここだけの話だがな、アイツのあれは偽物だ」

「はい?」


 偽物? 贋作か?


「アイツ見た目はいいが、実は中身にシリコンを仕込んでやがったんだ! 俺も1度騙されてしまった。偶然を装って触ったら、あれは偽物の感覚だったんだ! あり得ないだろ! 胸を盛って何が楽しいんだ!」


 きっと部長は大きく見せたいんだよ。だからさ、その……頑張ってくれ!


「智也くん? 私の胸が何だって?」

「あっ、いや……」


 部長からは凄い低い声が出ていた。俺はそっとその場を離れて、秋田先輩の元に向かった。


「秋田先輩はどうしてこの部活に?」

「この部活が我を導いたからだ! そして、今後はヴァンパイアネイロと呼びたまえ!」


 全く……今のうちに沢山黒歴史作っとけよ。卒業したら沢山弄ってやるからさ。


「……長いんで音色先輩と呼ばせて貰いますね」

「汝のような幼き少女ならいいだろう! して諸君、新人のために私が特別に闇の世界へ誘う契約書(オカルト案件)を持ってきてあげた! 特別に招待してあげよう!」


 やべー何を言ってるのかさっぱりわからん……


「あー要するにオカルト案件持って来たから行こうぜ。っていうことだな」

「何でわかるの!?」

「「「逆に何でわからないの!?」」」

「え!? なに!? 私がおかしいの!?」


 月美さんまで分かるということは俺がおかしいのか!?


「という訳で行く人挙手!」

「パス」

「却下だ」

「我は本日、地球を滅ぼすための会議が……」


 みんな行かないのかよ……っていうか言い出しっぺは逃げるなよ。


「私も夜遅くは怒られるので……」

「イリスちゃん、オカルト部っていつ活動するものかわかるか?」

「昼じゃないですか?」

「よし、イリスちゃんはここに残ろうか」


 何故に俺は残される嵌めになったんだ……

 すると小鳥から着信がきた。しかも着信音がめっちゃ大きかった。ちなみに着信音は『黒板に爪を立てた音』だ。


「「「!?!?!?」」」

「失敬。もしもし?」

『あっ、イリスちゃん。部活あるんでしょ? わかったよ。楽しんでね』

プツッ!


 ……さすがチート。俺の行動は全て把握済みってか?


「えっと、イリス様。着信音を変えて頂けませんでしょうか?」

「……なんでみんな耳抑えてるんですか?」

「その着メロのせいよ。今すぐ変えなさい……」


 まあ、部長が言うなら仕方ないな。変えよう。えっと、これでいいか。『鏡に爪を立てた音』で……


「よし!」

「よしじゃねーよ!? お前は俺たちを殺す気か!? お前のタブレットどうなってるの!? 普通の音楽にしろ! これとかは?」


 日向先輩がタブレットの画面を押すと……


『あんっ! あっ!』


 アリサのアレの音が流れた。


「日向先輩ってそんな趣味だったんですね……」←月美さん

「とんでもないゲス野郎ね」←部長

「汝滅ぶべし」←音色先輩

「さすがに俺でもあり得ないと思うぞ」←藤木先輩

「日向先輩ないわー」←イリス


 みんなが罵倒した後に追い討ちをかける。


「これお前のタブレットだけどな!? っていうかみんな揃って退くなよ!?」

「一体何を見てるんですか……」


 将吾とアリサの例の動画だった。


「あーこんなものもあったんですね。懐かしい……」

「懐かしい……じゃねーよ! これ絶対お前の親だろ!? なに親の秘密握ってんだよ!? これいつ撮ったんだよ!?」 

「えーと……5歳ぐらい?」

「お前がこの部活史上1番やべーよ!? 5歳でそんなに黒いのかよ!?」


 は? 中身はただの高校生だぞ?


「黒くないもん!」

「なに少し可愛く言ってんだよ!」

「部長さん助けてぇぇ!! 日向先輩が虐めてくるの!!!」


 俺は部長に抱きつく。すると部長は俺のことを抱き上げた。


「こんな幼い女の子を虐めるなんて日向最低ね」

「明らかにおかしくない!? 状況を見て言えよ!」


 ちょっと何を言ってるのかわからないな。


「状況って言ったらお前の方がヤバいだろ。怒り気味の青年に対して幼女が泣いてるんだからな」

「確かにヤバいような気もするが、どう見ても嘘泣きだろ!? 

 はぁ、もういいよ……とりあえず今日は何処に行くんだ? 音色さんよ」

「ヴァンパイアネイロだ!」


 めんどくさい性格してんな……


「はいはい、それでヴァンパイアネイロさんは何をするんだ?」

「これだ!」


 音色先輩が封筒を出してきた。日向先輩が封筒を開けると……


「夜中の街に秘められし7つの謎の第1段! 交差点に秘められしトラックの謎!

 ……これってジバ「気になるであろう! ならば行くしかない!」お、おう、そうだな」


 ああ、間違いなく、赤い猫妖怪だな。かなり前になるが、墓参りの時に居たしな。


「じゃあ各自家に帰って、20時にネオン集合な!」


 めんどくさいな。サボるか。


「時間になっても来ないやつにはこの俺が直々にお出迎えしてやるからな」


 …………


「みんなで家で待機してよ?」

「ヤメロ!」

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