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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第45話 りたーん おぶ ざ えれめんたりーすくーる

 本編再開です! イリスちゃん、遂に中学生に!




「イリスちゃん! 早く起きて! 遅刻するよ!」


 まだ眠いんだから寝かせてくれ……


「今日は入学式なんだから早くして!」

「いまなんじ?」

「朝の6時よ」


 はやっ!? 寝るか……


「……おやすみ」

「起きなさい! 今日の午後にある保護者会の参加者をアリサにするわよ!」

「起きます」


 アリサに行かれたら俺の学生生活が終わる……


「ほら、これ制服よ」


 俺は小鳥から制服を受け取って着替える。

 スカート短いな。でもブレザーはいいな。にしても……


「随分着せられてるね……」

「ホントにオーダーメイド?」

「オーダーメイドだけど……

 イリスちゃんが童顔ロリロリロリータ幼女過ぎて似合わないとは言えない……(ボソッ」


 聞こえてるぞ。誰が童顔ロリロリロリータ幼女だって? っていうかまずそれなに?


「じゃあ今度はコートを新しくしたんだけど。着てみてくれる?」


 今回は紺色か……悪くないな。


「どう?」

「うん! ブカブカ! 消え失せろ!」

「じゃあ次は鞄だけど……サイズが合わないのよね」


 スルーしやがった!? にしてもこの鞄大きいな。ランドセルよりも大きくて、俺は持てなさそうだ……


「どうするの?」

「これは……キャスター付けましょうか」


 キャスター!? 何故に!? 新しい別の鞄用意すればよくね?


「指定の鞄なのよ……」

 

 指定かぁ……なら仕方ないな。でも鞄を改造してはいけない校則ありそうだけどな。

 ……まあ、キャスターはルールブレ◯カーですから!


「じゃあ髪の毛やるから、後ろ向いて」

「ありがと、小鳥お姉ちゃん」


 俺は小鳥に髪をとかして貰った。


「イリスちゃんも女の子なんだからこれぐらい自分で出来るようにしなさいよ。髪を結ぶことだって出来ないでしょ?」

「まあ……」


 結ぶ必要がないし、面倒だからな。


「そろそろ1人で髪を洗いなさいよ?」

「裁判長! これに関しては異議があります!」

「被告人! その異議はアリサたちが強制的に洗ってくる場合を除いた時のみ認めます!」


 じゃあダメじゃん……


「今度髪の洗い方教えてあげるわ。ついでに髪の結び方も……今日だけツインテー「やだ!」 左様でございますか……イリスちゃんも堕ちたものね」

「堕ちてないけど!?」


 全く、どこまで俺を子ども扱いしたいんだ!


「じゃあ、そろそろ私は学校に行ってくるからイリスちゃんも遅刻しないようにね」


 えっ!? もうこんな時間になのか!? もう出ないと遅刻する!


「い、行ってきます!」


 俺は急いで家を出た。








 なんとか間に合いそうだな。よし、ここを曲がって……


「雑菌先生、おはようございます!」

「ああ、おはよう」

「おはよう、先生」

「ああ、イリスおはよってまてーい!!」


 何故か悠司に止められた……おはよってまてーい?


「お前! やっぱりやらかしたな!」


 え? 俺は何かしたのか?


「ここは()()()()!」

「…………あっ」


 やべ、間違えた……遅刻確定だわ。


「仕方ない、今すぐ車で送ってやるが、中学はもう入学式始まってるんだよな……下手に車とばすとお前吐くだろ?」


 失礼な! 吐くに決まってるだろ! ヒトをなんだと思ってるんだ!


「ゆっくり送るから酔い止め飲んでここで待ってろ」


 悠司が車を取りに走って行った。

俺は何かあった時のために酔い止めは常備している。他にも、ブレスレットはもちろん、タブレット(最新版)、ドライバーなど、必要なモノからよくわからないものまで常備している。でも携帯は未だに貰ってない。


「ほら、早く乗れ!」

「……ありがと」


 俺は悠司の車に乗り、中学校まで送って貰った。


「なあ、お前いつもこんなことしてて恥ずかしいと思わないのか?」

「否定はしない。でもママが悪いから知らないと言えば知らない」

「……そうか。最初に会った時から違和感があったんだが、アリサに似てる部分も多かったから黙ってたけどさ、お前何者なんだ?」


 さすがに気づかれてたか……6年間も居れば普通は気づくか。アイツら(アリサと将吾)が異常なだけだな。まあ、もう出番ないだろうし、最後の置き土産をしてやるか。


「ん? 別に私は私だよ? 今も昔も変わらない、()()()()()()()()()()()だよ? 悠司くん?」


 悠司は驚いた表情をしていた。この顔が一発芸にしか見えず笑いを堪えるのが大変だ。


「……マジで?」

「マジだよ? 嘘をついてるとでも?」

「マジか……他に気づいたのは……小鳥しか居ねーな」

「正解」


 アリサと将吾は気づく訳ないし、朱音は会ってもないし、啓介は幽霊だからな。


「ちなみに小鳥はいつ気づいた?」

「……お墓参りのあの日」

「…………」

「「さすがチート! ……ぷっ! あははっ!!」」


 相変わらず気が合うな。悠司。


「さすがに黙って置いてよ? 別に朱音には隠すつもりないけど、さすがに死に方がアレだからアリサたちには黙ってたいし」

「まあ、そうだわな。ところでイリスちゃん、初恋は「それ以上口を開くと殺すよ?」……すいませんでした。でも恋ぐらいしてもいいんじゃないか? 少なくとも俺だったらデートの1つや2つぐらい……いや、810回ぐらいしてるな」


 前言撤回、やっぱりコイツとは気が合わねーな。


「私はホモじゃないの。だから男たちに用はないの」

「まあそもそも幼女に彼氏なんてできねーよ。幼女には幼児がお似合いさ」

「その言い方は尺だからやめて! さて、着いたね。じゃあね先生」


 俺は車を降りる。


「頑張れよ。イリスちゃん、次小学校来たらしばくからな」

「それは保証できかねないね。じゃあありがとね」

「おう、じゃあな」


 悠司は小学校に戻って行った。

 さて、クラスに行くか。

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