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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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番外編 第8話 イリスのタイムスリップ! 2


 言ってしまった……まあ、俺には誰か仲間が必要だから仕方ないな。


「父親は?」


 あっ、これ本当のこと言ったら殺されるような気がする……


「嘘と知らないは許さんぞ?」


 俺の逃げ場はなくなったのであった……


「わかんなーい」

「よし、表出ろ。色々と教えてやる」

「すいませんでした! 将吾です!」

「……そうか。お前はどうしてアリサの部屋に居たんだ?」


 知らんよ……守護霊さんに聞けよ。


「病室で寝て、目が覚めたらここに……」

「……お前何年産まれだ?」

「令和◯年」

「れいわって何時だよ……」


 そうですよねーまだ平成ですよねー

 アリサの家がボットンで俺の家のテレビがブラウン管だから一見昭和ぐらいに見えるけど、一応平成だからな。


「20△□年」

「ちょうど10年後か……平成終わるのか……」


 そっち? 今は俺の未来人設定について話すべきじゃないのか?


「ところでなんで病室なんだ?」


 そこまで戻るのか? まあ、いいや。


「誘拐されて、眠ったら病室で眠らされたらここに……」

「そうか、わかった。じゃあ戻るか。よいしょ……」


 俺は琴道に抱っこされて、アリサの部屋まで移動した。


「遅かったな。どうしたんだ?」

「いや、コイツが出すもの出した後にトイレが詰まって苦戦しただけだ」


 おい、その言い訳はなんだよ。俺はう◯こなんてしてないぞ!


「そう。ねえ、今後この娘どうする? お母さんたちも分からないんじゃどうしようもないしかといって警察とかに引き渡す訳にも……」

「アリサの家で住まわせて置けばよくね? 見た目もアリサそのままだし」

「ちょっとお母さんに聞いて見ないと……」


 アリサは捨て子で、実の両親はわからないが、血液検査の結果で、ハーフであることが分かっている。

 だが、いきなりアリサ似の幼女が目の前に現れて、この娘住まわせたいと言ったら仮の母親は何を思うだろうか。間違いなく妊娠しないまま出産したと思うだろう。

 ちなみに仮の父親は元々居ない。つまり、出稼ぎに出てるのは母親である。


「言い訳は……アリサの娘でいいか」

「私まだ処女なんだけど!?」

「「「っ!?」」」


 アリサ、今盛大な自爆したぞ……


「「アリサ……」」

「はうっ! な、何でもないっ!!!」


 めっちゃ顔赤くしてるな。仕方ない、住まわせて貰うし、助けてやるとするか。


「ママ!」

「私まだ結婚してない!! アリサお姉さんって呼んで!」


 いや、アリサをお姉さん呼ばわりはないわー


「ママ! ママ!」

「もう定着したから諦めろ」

「ううっ……でも子育てなんて私出来ないよ……小鳥にお願いは?」

「「アイツは表面だけしかお世話しないぞ?」」


 ああ、この時期の小鳥に世話はやめて欲しい。


「朱音は使えないし、啓介も悠司も無能だし……どうすれば……」


 こんな奴にこの言われようとは……3人とも乙であります!


「まあ、何かあったら俺たちも手伝うから気にするな」

「うん、ありがと……それなら何とかできるかな?」



 この後、アリサのお母さんが帰ってきたので、アリサが説得し、住まわせて貰うことになった。


「イリスちゃん、お風呂入れる?」


 無理だな。いつもアリサに洗われてたからな。……アリサにイリスちゃんはむず痒い。


「(ふるふる)ママ、イリスって呼んで」

「……イリス、じゃあ私が洗ってあげるね」

「うん!」


 やっぱりアリサはこっちで呼んでくれないとな。


「じゃあ髪濡らすね。目を閉じて」


 俺が目を閉じるとアリサはシャワーをかけた。


「髪洗うね……こうしてると何か自分の世話してるみたいね」


 正確には自分の娘で幼なじみの世話だけどな。


「じゃあ流すよ」


 アリサがシャワーを流すと今度はコンディショナーをつけて、流す。


「次は体よね……自分で出来る?」


 1度もやったことないんだが……まあ、出来なくはないが、アリサの困り果てる姿がみたいから洗って貰おう。


「(ふるふる)」

「仕方ないね……じゃあ前向いて」


 俺は前を向くとアリサは石鹸で俺の体を洗い始めた。

 石鹸とか懐かしいな。いつもソープだったからな。にしてもくすぐったい……


「はい、じゃあ立てる?」


 俺が立つと、アリサは俺の下半身を洗い始めた。


「んにゃあ!」

「ご、ごめんね! でも洗わないといけないから我慢して」


 その後、シャワーを浴びて、髪を纏められた後にお風呂に浸かった。

 そしてアリサが洗い終わったらアリサと一緒に浸かり、アリサが後ろから抱きしめてきた。


「こっちの方が広く使えるでしょ?」

「う、うん……」


 アリサとここまで密着したことが無かったから恥ずかしい……


「顔赤いよ? そろそろ上がる?」

「(こくり)」

「じゃあ先に上がって、着替えて……着替え持ってき忘れた……」


 おい……まあアリサだしな。仕方ない。


「もう少し入っていられる?」

「(こくこく)」

「じゃあもう少し入ってからにしよっか」






「じゃあパジャマ取ってくるからここで待ってて」

「(こくこく)」


 俺はタオルを巻いて待つ。


「アリサ、将吾と手伝いに来た……ぞ?」

「へ? ちょっ! きゃあ!」

「あぶない!」


 ……恐らく将吾がアリサを庇ったんだが、アリサのタオルが落ちて、今顔を赤くしてる瞬間だろうな。


「きゃあああああああ!!!」


 ほら正解だ。間違えなく、今2階にかけ上がって行ったやつだな。


「ちょっと手洗ってくる」


 は?


ガチャ……

「…………」

「…………」


 昔の自分に見られただけなのにクソ恥ずかしいんだが! 自分に裸見られただけなのに!


「いっ、むぐっ!」

「騒ぐな! 高い声で叫ばれるこっちの身にもなれ!」


 俺の声はどうやら身長とは反比例するらしいな。


「琴道……お前こんな小さな娘に手を出すとは……」

「出さんわ! お前はさっさと鼻血を拭け!」


 まだ鼻血出してるのかよ……

 その後、着替え終わったアリサが階段から降りて……落ちてきてアリサに着替えさせられた。パジャマはアリサのお古のワンピースで下着は当然無しだ。さすがにアリサも俺のサイズに合う下着は持って居なかった。というかそれ以前に他人のパンツを履きたくない。


「スースーする……」

「ごめんね。明日お洋服買いに行こっか? ……眠いの? じゃあ寝よっか」


 俺はアリサのベッドに入れられ寝かされた。


「なんか本当の娘みたい……琴道? どうしたの?」

「いや、何でもない。じゃあ今後どうするか詳しく決めるか」

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