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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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番外編 第4話 大晦日と光ちゃん家


ーーイリス視点ーー


 今日は大晦日で、アリサたちは炬燵(こたつ)に入って、ぬくぬくしてるが、俺から見れば炬燵は全然寒いので、部屋に籠っている。


ピンポーン

「イーリースーちゃーん!あーそーぼ!」

「やーあーだ! かーえーれ!」

ガチャ!

「イリスちゃん酷くない!?」


 うおっ! なんだコイツ(光ちゃん)! なんで家に入ってんだ!? 


「じゃーん♪ あいかぎー♪」

「不法侵入もここまで来ると清々しいね。日本の自衛隊さんがそんなことしていいと思ってるの?」

「光子どもだからわかんなーい♪ それよりイリスちゃん! 外は雪だよ! 遊ぼうよ!」


 コイツは何故俺がこんなに暑い部屋で過ごしているのかわからないのか? 転んで雪に埋もれて見ろよ! 死ぬわ! 殺す気か! あと今日は猛吹雪だ!


「転ばなければ大丈夫だから外に行こうよ!」

「最初に言っておく! 私はかーくーじーつーに、転ぶ!」

「……イリスちゃんもう色々と諦めたね。でもイリスちゃんの家のお風呂今日使えないでしょ? たまにはうちで遊ばない?」


 なんでコイツはうちの事情を知ってんだ……

 実は今朝、アリサがやらかしてお風呂が壊れた。しかも俺の方と、アリサたちが使う方、2つともだ。しかも今日は大晦日、銭湯なんて休業に決まっている。だから諦めていたのだ。

 でも光ちゃん家は興味あるな……


「ちょっと聞いてくるね」


 聞いてみると意外とあっさり小鳥からお許しが出た。え? アリサ? 誰だソイツ?


「よし、行こっか!」

「うん、光ちゃん! 抱っこ!」

「同級生に向かって、いきなり『抱っこ!』はおかしいと思うよ……まあ、するけどさ」


 するんかい! って今更だったな……


ガチャ

「…………」

ガチャン!

「あれ!? イリスちゃん!? 行かないの!?」


 めっちゃ寒かった……これは死ぬな。


「寒い……」


 俺は光ちゃんにしがみついて、行きたくないと訴える。


「イリスちゃんは光の手中にある。つまりイリスちゃんが何をしようと無駄なのだ! さあ、いざ行かん! 無限の宇宙(おそと)へ! 

 ……バ◯スッ!」

ガチャ!

「ぎやああああああああああああっ!!! 目が! 目が! 目がーーっ!!!」

「そんな茶番はいらないから。ほら冷える前に行くよ」


 俺は光ちゃんに抱きついたまま、光ちゃんの家に入った。


「お邪魔します……」

「じゃあ光の部屋に行こっか」

「待って……なんで誰もいないの?」


 光ちゃんの父上と母上は? まさか今日も仕事なのか!?


「まあ、お仕事だよ。お仕事……ヒトを拷問するね……」


 もう触れないでおこう。


「光ちゃんの部屋ってどこ?」

「ついてきて」


 俺は光ちゃんに案内(というより抱っこされたまま移動)された。


「どう? 光の部屋は?」


 ……まあ、予想はしてたさ。光ちゃんが普通じゃないことぐらい。


 光ちゃんの部屋は壁紙はピンク色と可愛いらしい色だが、置いてあるものは銃やナイフ等の危険物、本棚に敷き詰められている18禁な本及び、DVD。そして、その本と本の隙間から見える奥行きにある謎のお部屋。


「…………」


 ヤバい……何か下手なことを言おうものなら今すぐにでも殺す気だ。しかも並べられてる本が全部幼女が色々とされてるやつだ……


「どう?」


 仕方ない、覚悟を決めるか。


「……まあ、ヒトそれぞれだからね。私は悪いとは思わないよ」

「その感想は絶対悪いって思ってるでしょ! 確かに光もこの部屋はおかしいと思ってるよ!」


 思ってるのかよ! だったらさっさと処分しろ!


「あとそこに並んでる本は全部お父さんのだから!」


 だとしたら問題!! 捕まるぞ!! というか捕まれ!


「ん? これは……」

「あっ! それはダメ!」


 俺は本棚の1番下にある可愛いらしい本があり、手に取って見てみると……


「イリスちゃん!! 開かないでって言ったでしょ!」

「……普通だ」

「へ?」


 普通の女の子向けの本だ……女子に人気がある『ちぇお』だ……


「なんで光ちゃんこういう本少ないの?」

「え? 変に思わないの?」


 え? 何故に思うんだ?


「別に光ちゃんがクールキャラやってるふりをしてるのなんてみんな知ってるんだから隠す必要もないような気がするんだけど……」

「ちょっと待って! え? 嘘……私ってクールキャラやってるってなんで知られてるの? まさか泳がされてるの?」


 あれ? 光ちゃん、まさか俺の前でもクールキャラやってるって思ってたのか? クール要素なんて1mmも無かったぞ?


「えっと……強いて言うなら演技が下手」

「へ? ウソでしょ……みんなから演技上手いって言われてるこの光が……」


 うん……それ間違いなくお世辞。


「みんな光ちゃんが女の子らしい物が好きだってこと知ってるんじゃないの? ほら、あそこにカメラだってあるし」


 ……あれ!? この部屋カメラだらけじゃん!早くも4つ目見つけたぞ。


「え"! ホントだ……ってことは光のアレも……アイツら絶対許さない!」


 アレってなんだ? ……ああ、俺と小鳥の状況(自慰見ちゃった事件)が生まれたのか。あれ……やってみたけど、ただ痛かっただけだからもうやりたくもないぞ。

 一応言っておくが、これは興味本位だ。断じて元男だからやりたかったという訳ではない。クラスの女子どもが話してたから興味を持っただけだ。

 さて、光ちゃんをいじめるか。


「アレってなに?」

「……イリスちゃんにはまだ早いことだよ~。お風呂入ろっか」

「教えてよぉ~」

「だーめ!」

「ちぇっ……」


 俺はブレスレットを付けて、光ちゃんとお風呂に入って、光ちゃんに一方的に洗われた。そして光ちゃんに髪を自分で洗えないことがバレた。

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