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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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第36話 小学校のお泊まり会 ~~昼間の出来事~~


 学校についたらまずはホームルームだ。


「イリス、お前……」

「え? なに?」


 急にどうしたんだ? 何か言いたそうにしてるな?


「いい加減諦めて踏み台を使え!」

「嫌ですよ! これは私と椅子の勝負なんです! あと少し……」


 全く、年々椅子の高さが上がって行くのは困るな。変えるなよ。今じゃジャンプしても座れないぞ。しかも座った所で膝立ちしてないと机の上で書けないし……


「あう……駄目だ……今日も勝てなかった……」

「イリスちゃん、諦めちゃダメだよ! ほら、これで座れたよ! 光たちの友情の結果だよ!」


 あー、うん。ただ座らされただけのような気がするが、まあいいだろう。


「さて、始めるぞ。欠席は無しか。何故こういうときだけ全員来るんだ……」


 ホントなんでだろうな。でも俺は知らん。これは偶然だ。


「午前中はクラス内でレクをやる。午後は学年でドッチボールだ。そして、夕食後はフォークダンス、キャンプファイア、肝試しだ」


 夕食後の割り振りが凄い! 午前と午後1つしかやらないんだから振り分け考えて置けよ……


「じゃあまずは外に出ろ! ドロケイ(別名:ケイドロ)をやる!」


 ドロケイって関西だとケイドロって言うところがあるらしいな。関東出身だから詳しくは知らんが……

 そして、走れない俺はどうしろと?


「イリス、お前見学な。好きにしてていいぞ。」


 よし、保健室行くか。


「イリスちゃん! 良かった! 私お昼はいないから、お弁当は保健室のいつもの所に置いてあるから。ぶちまけたら食べてね」

「あ、ありがとう小鳥お姉ちゃん……」


 嬉しいような、嬉しくないような気遣いだ……そうか小鳥居ないのか。まあ保健室にいるか。



 数分後……



「ひまだ……誰も居ない……」


 小鳥が居ないだけでここまで暇するのか……少し寝るか……えっと、俺のイルカたん第2号が確かこの棚の中に……あった! さて、おやすみ。






「イリスちゃん、終わったよ……イルカ抱きながら寝てる……そうだ!」






 ん? なんか重いな……


「おはようイリスちゃん」

「おは……んっ!?」

「どうしたのイリスちゃん?」

「なんで光ちゃん服着てないの……」


 全裸で俺の上に乗るな! 何がしたいんだ!


「あっ! みんなきた」

「えっ!? 嘘!? ちょっと隠れさせて!」


 冗談なのに凄い慌て様だ……


「なんで入ってくるの……ここ私とイルカたんの場所なんだけど……」

「イルカたん!? かわいい……」


 うわっ! いきなり鼻血出すな!


「ちょっ! 鼻血!」

「ああ、ごめんごめん……イリスちゃんから思わぬ単語が出たもんだからつい……」

「いいから早く服着なよ……」


 その後光ちゃんが服を着たタイミングでお隣のクラスの担任の高橋先生が迎えにきた。

 チッ! もう少し早く来いよ……使えねーな。


「なんか今バカにされた?」

「気のせいでは? 私ここで食べるんで戻っていいですよ。私が行くと迷惑掛けるんで」

「そうですね。それでは!」


 逃げるように立ち去るな! 毎年俺のハンドボールにお世話になってるからってそういうのは良くないと思うぞ! ちなみに今年で6年連続である。なんと皆勤賞だ。……卒業式で『毎日みんなに迷惑かけたで賞』とか渡して来ないよな?


「光もお弁当作って貰ったんだ。イリスちゃんと食べたいからね。じゃあ食べよ?」

「「いただきます!」」


 俺と光ちゃんは一緒に食べようとした時……


「ちょっとなんで一緒に食べないんですか!」


 イリヤちゃんが保健室に入ってきた。


「イリヤちゃん……一緒に食べたいんだね。今日はお弁当要らないのにお弁当も持って来ちゃって……」

「なっ! いつも貴女が給食を食べないからたまには私もって思っただけです! 別に一緒に食べたいなんてこれっぽっちも!」


 お弁当広げながらそんなこと言われてもな……


「じゃあ食べようかイリスちゃん。はい、あーん」

「そうだね光ちゃん。あーん」


 もうこういうのにも馴れた。今は全く恥ずかしくない。……馴れって怖いな。


「ちょっと! 無視しないでください!」

「じゃあ早く食べなよ」


 イリヤちゃんは相変わらずツンデレだな。全く変わってないな。


「そうですね……」


 結局昼食は3人で食べた。午後からはドッジボールだったな。









「この雑菌が!」

「フハハハハハハハハっ! どうした? その程度の威力じゃ俺には勝てないぜ! どうした好◯球! もっと俺を楽しませろ!」


 なんて大人げないんだ……

 ちなみに今うちのクラスのメンバーは全滅して、悠司が乱入、そして今の状態になっている。


「士郎くん! 頑張って!」


 もう俺にできるのは敵チームの士郎くんの応援だけである。


「良かったな。みんなのロリっ娘の血小◯ちゃんが応援してくれてるぞ。血◯板ちゃん! 俺にも!」


 誰が◯小板ちゃんやねん!


「みんな行くぞ!」

「「「おう!」」」


 士郎くんがクラスメイトたち全員にパスしていく……これは……まさか!


「士郎! あとは任せたぞ!」

「おう! 任せろ! みんなの分まで仇をとってやるぜ!」


 そしてクラスメイト全員に行き渡り、陸くんが士郎くんに最後のパスを出した。


パシッ!

「ででーん、ざんねんでしたー。おらっ!」

「ぐふっ!」


 ……はい? 悠司くん? 今君は何をしたのかな? 折角の『クラスのきずな~』みたいな雰囲気出してたのにお前それはないだろ。何颯爽とボール奪ってるんだ!


「まだだ……まだ終わってねーぞ……」


 いや、終わったよ。悠司のアホみたいな行動のせいで……


「そうか、じゃあこれで終わりだ」

「ぐへっ!」


 うわぁ、卑劣だ……

 その後、審査員(副校長先生)が悠司を縛って悠司は職員室へと連行された。そして悠司の苦労は無駄となり、士郎くんたちのクラスの優勝で終わったのであった。

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