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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
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第25話 誘拐、そして監禁

 今回、光ちゃんが殴られる描写が少し入ってますので気をつけてください。




ーーイリス視点ーー


 俺は目を覚ますと牢屋みたいな場所にいた。


「ここは……光ちゃん!」


 反対側の牢屋には手枷と足枷をされていて、裸にされていて、体中に痣がたくさんある光ちゃんがいた。


 なにがあったんだ……くそっ! 俺はこんな幼女1人救えないのか! なにかないのか!

 俺が今持っているのはコートを初めとした衣類とブレスレット、ハンカチ、ティッシュ、それと結局小鳥から渡されたガチホモ戦隊の小説と車イスの予備の前輪とドライバー、妖◯ウォッチ……なんでこんなにゴミがあるんだよ……


 どんなに頑張ってもお前らは伏線にはなれねーよ。1番使えるのはドライバーだな。だが使い道がねーな。よってこれもゴミだな。


 しかも今日に限って通院して来たからタブレットはランドセルの中だし、そのランドセルは車イスもないからおそらく路上に放置されてるだろう……絶対絶命じゃねーか。


「うっ……」

「光ちゃん!」

「イリスちゃん……ここは……」


 ごめん、俺が知りたい。ここどこだよ……


「おう、お二人さんお目覚めか?」


 知らない二人のおっさんが牢屋の前に来た。


 お前ら誰だよ! って明らかに誘拐じゃねーか! どうすんだよ……っていうか早くここから出せ。さっきからたくさんの女の子の幽霊がたくさん見えんだよ。お前ら絶対ヤバいだろ。普通幽霊なんてこんなところに居ないだろ。


 絶対ここで連続殺人事件起きてんじゃねーか。しかもなんか◯堕ちしてるような顔してるやつが8割くらい居るんだが……まさかこれからシようとしてるわけじゃないよな? やめろよ? 洒落にならんからな。


「今日は1人にしてやる。イリスちゃんがお友達が汚されるところを見たらどんな顔してくれるかな? 俺たちはお楽しみはじっくりコトコトと煮込んでいくタイプなんでな」


 ん? 俺はスープか何かなのか?


「さて、それじゃあ始めるとするか」


 男たちが光ちゃんの居る牢屋を開けて入る。そして1人の男がアレを出す。


「ほら、早く咥えろよ」


 マジか。この辺はヤバいだろ……


「えっ、いや……それは……」

「早くしろ! さもなくば!」


パクっ……


 光ちゃん!!




























 ……あれ?


「なんでお前が咥えるんだよ」

ちゅぽんっ!

「いや、反射的に……すまん……」


 いやどんな反射神経してんだよ!

 何が『ちゅぽんっ!』だよ! ふざけんな!


「おい見ろよ! コイツら興奮してるぜ! 

 きっと俺たちの見て喜んでるんだぜ☆」


 今すぐ解放して帰れ!


「そんな訳ない!」


 そうだ! 俺も光ちゃんもそんなやつじゃない! お前らと一緒にするな!


だひしたらこれは(だとしたらこれは)にゃにきゃわきゃるか(何か分かるか)?」

「「「え?」」」


 うわーここで噛むのは恥ずかしいぃぃぃぃっ!!!

 しかも3回も噛みやがった! ダッセ!!


「ゴホンっ! だとしたらこれはなにか分かるか?」

「「「言い直した!!」」」

「う、うるせー!! そ、そんなことよりお友達の前でお前をたくさん◯してやるからな!」


 男のアレが光ちゃんの◯◯◯に……


「光ちゃん! お願いやめて!」

「まだ幼い癖にもうそんなこと知ってるのか。最近の小学生はスゲェな。だったら特別にこっちにしてやるよ!」

「ぐはっ!?」


 え? なぜに今殴った? 明らかに今の流れはいれちゃうパターンのやつだろ?


「おら!」

「ゲホッ!」

「光ちゃん!! お願い! もうやめて! これ以上は光ちゃんが……」


 おっさんの力じゃ普通の幼女は……


「ハッハッハッハッ!! イリスちゃんは優さしいんだな! 特別にコイツの正体を教えてやるよ!」

「やめて!」

「うるせー!!」

「ゲホッ!!」


 光ちゃん!! くそっ! 何か出来ないのか!


「いつもよりドMになってんじゃねーか!

やっぱ俺たちの見たから興奮してんじゃねーか?」

「「それはない」」


 ん? いつもより? どういうことだ?  コイツら光ちゃんに面識があるのか?


「コイツは自衛隊の特殊部隊で今まで俺たちが人質にしてきたやつなんだよ!」


 自衛隊に人質か……光ちゃんって凄いやつだったんだな。


「イリスちゃん……ごめんね……黙ってて……イリスちゃんが光と接する時に話掛けにくいと思って言えなかったの……」

「ううん。いいよ。別にその程度気にしないから」


 そんなことよりも光ちゃんが殴られてる光景を見る方がよっぽど辛いから早くやめてくれ……


「イリスちゃんはお友達思いだな。涙すら流してくれるなんて……なんて素晴らしい天使なんだ。なかなかいい友達持ったじゃねーか。褒美にお腹にくれてやるよ!」

「ーーっ!!」

ガクッ!


 光ちゃんは気絶してしまった。


「久しぶりで気絶しちまったか。仕方ない今日は特別にここまでにしといてやる。仕事があるからな。また明日来てやる。今度はどんな感じにイリスちゃんを悲しませてやろうか。やはりコイツを虐めるべきだな。明日が楽しみだぜ」

「おう、お前ら楽しんでんじゃねーか」


 3人目きた! やけにイケメンだな!


「「ボスっ!」」


 お前ボスかよ! そんなムッキムキでイケメンな顔しておきながらボスなのかよ!


「またお前ら女連れて来やがって! いい加減男を連れて来いよ! 俺はな! 女になんぞ興味ねーんだよ! わかったらさっさといい筋肉持ってる男連れて来いよ!

 お前らのち◯こしゃぶるぞ!」

「はい?」


 え? はあ? なんだよこの展開は!? なんでボスがガチホモなんだよ!?

 にしてもコイツら最低だな。暴力に誘拐、ロリコンでガチホモなんてあり得ないな。しかもどんだけ俺を苦しめたいんだよ……気持ち悪いわ!


「勘弁してください!」

「俺たち死んじまうっす!」

「無理だ。今すぐ搾り出してやる! お前ら来い!」

「「ぎゃあああああああああっ!!!」」


 男たちは叫びながら部屋から出て行った。

まさかさっきアイツがち◯こ咥えたのって、ボスが原因じゃねーよな?


「キモかった……ん? 内ポケットになにか入ってる……」


 中に入っていたのはシンプルに可愛いらしい猫の防犯ブザーだった……


 使えねー……さすがアリサだ……防犯ブザーを入れる場所が一般人の斜め上を行くよな。内ポケットに入れてたら何も出来ないだろ……ん? この牢屋の柵……ネジで取れるんじゃないか?ご丁寧に真ん中ぐらいの高さにもネジがついてるし……


 俺はドライバーを嵌めてみた。するとピッタリ嵌まった。


 嵌まった! これなら!

 俺は1番端のネジを1つ取ってみた。すると結構あっさりと取れた。俺は取ったネジをポケットに入れた。


 ……待てよ。今なら脱出できるがその際光ちゃんはどうなるんだ? いや、そもそも俺は両足骨折中だ。脱出できるかすら難しいだろ。1番良いのは光ちゃんが俺を運んで脱出することだが、光ちゃんは裸だし、足枷や手枷もある。それだとかなり厳しいな。とりあえず防犯ブザーでも鳴らすか。


『にゃ~~おん にゃ~~おん にゃ~~おん』

「かわいい……」


 そうじゃねー!! 使えねーなおい! しかも音小さいな! 本来の機能すら果たせてないぞ!

 まあ仕方ない、小鳥たちが来るのを待つとするか。

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