表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
1章 銀髪幼女の生活 ~~小学生編~~
16/155

第15話 現れし死神、人々は彼のことをこう呼んだ。『ヘンタイシンシ』と


 元々は番外編第1話の伏線として使う予定だったお話の1つでしたが、別に要らなくね? と思ったので後半部分を大幅に改稿しました。


 俺たちは国語と学活の(睡眠)授業を受け次の授業が音楽のため、音楽室に移動した。


「はい、みなさん。私が音楽の先生です。よろしくね」


 だいたい50代のおばさんだった。そして授業が始まった。授業内容はとてもシンプルで校歌を歌うことだった。


 ん? 女の人の幽霊? なぜこんなところにいるんだ? 蒼真くんの守護霊とは違って、誰かに憑いてる様子もないのになぜ?


「イリスちゃん、どうしたの?」

「ううん、なんでもないよ」

「それでは今日は校歌を練習しましょう」



 放課後……



 俺は小鳥の仕事が終わるのを待っている。だいたい5時くらいに終わるのでそれまで暇潰しをしている。

 そういえば音楽室の幽霊、気になるな……ちょっと行ってみるか。


 俺は音楽室に移動した。すると中にはあの幽霊がいた。他に人の気配は無かったので話かけてみることにした。


「こんなところで何してるんですか?」


 すると女性の幽霊は振り返った。若いな。だいたい30くらいか? でも幽霊ってみんなそれくらいの年の人なんだよな。違うのは子どもの幽霊くらいだな。幽霊になると若くなるのか? 老人の幽霊とか見たことないし


『え? 私ですか?』

「あなた以外に誰が居るんですか。普通幽霊ってお墓とかに居るものじゃないんですか?」

『見えてるんですか……私を見ることが出来る人なんて初めて会いました。幽霊ってお墓に居るんですか? 初めて知りましたよ。まあ、ここから離れるつもりはありませんけど』


 幽霊がお墓に居ること知らなかったのか……


「離れるつもりがないって?」

『私はあの人を待ってるんです』


 あーそういうやつね。お約束だな。


『今、絶対心の中で私のことバカにしましたね!』

「そ、そんなこと……ないと思い……ますよ?」

『こっちを見て言ってください!』


 仕方ないな……


「あの人ってどんな人なんですか?」

『そうですね。名前は忘れてしまいましたね。もう20年以上も前のことですからね。最近はあの人のことを殆ど覚えてないんです。覚えているのは私と同じ教師で結婚してたことです。ですが、彼はもう死んでしまったのです。私を残して……』


 ん? なんかおかしくない?


「え? 旦那さん死んだんでしょ? それで……えーと……名前は?」

『私の名前は忘れましたが、そらちゃんって呼ばれてた気がします』


 そらちゃん?


「I love little girl」

「誰っ!?」

『どうかしましたか?』

「いえ、誰かの声が聞こえて……気のせいだったみたいです」


 今の声……なんて言ったんだ? 早すぎて聞き取れなかった。


『そうですか。それでどうかしたのですか?』

「そらさん死んでるんじゃありませんか? なんでこんな所に居るんですか? 早く旦那さんの所に向かったらどうですか?」

『あっ……』


 おい、まさかコイツ自分が死んでること忘れてたんじゃねーよな?


『そうだったんですね! 確かイリスちゃんでしたっけ? 私、ようやくあの人に会えます! ありがとうございます!』


 薄くなってるな……本当に死んでること忘れてたのか?


『それとこれは忠告です。この音楽室は化け物が住んでいます。他の幽霊たちとは違う何か……例えるなら死神です。気をつけてくださいね。アイツはあなたのような幼女が大好きですから……』


 逝ったのか……にしても幼女が大好きな死神か……まあ、関わることなんてないだろ……っ!?


「誰かいるの!?」


 俺が振り返ると黒い何かがそこにいた。


ワタシハロリコン(わたしはロリコン)()()()()()()()()()()()()ル。(る。)ソシテソレト(そしてそれと)ドウジニ、(同時に、)ヨウジョ(幼女)()()()エガオ(笑顔)()()()シンシ(紳士)()()()()()ダ。(だ。)()()()()()()()()()()()()()()()()()……



人間が至った極致(ヘンタイシンシ)()


 なにか変なことを言ってるが聞き取れない……いや、聞こえているけど、聞こえてない。そう、聞こえないんだ!(断言)

 何を言いたいんだコイツは! 言いたいことは心の中にしまっとけ!


「I want to lick a little girl like you」

(※注)日本語訳すると『私はあなたのような幼い女の子をペロペロしたい』になります。


 まさか……コイツが死神……なのか? な、なんて恐ろしいことを言ってるんだ……


ギンガミノヨウジョ(銀髪の幼女)ヨ、(よ、)ワタシハオマエノ(わたしはお前の)ヨウナ(ような)ヨウジョ(幼女)()ダイスキダ(大好きだ)ケッコンシヨウ(結婚しよう)

フッ!


 消えた……でもあんなヤバいやつとはもう2度と関わりたくない。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ