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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
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第94話 今世も部活は天文部


 今日はお決まりの部活動決めである。まあ、天文部一択だけどな。


「アイちゃんも天文部?」

「そうだよ」


 そういえば月美ちゃんも星が好きだったな。光ちゃんは……雑草研究部だったな。


「天文部は……2号館の3階だね。ルーシー! ロロ! 出発!」

「「(あいあいさー!)」」


 俺たちはエレベーターを利用して2号館の3階にある天文部を目指した。全館にエレベーターがあるとはさすが金持ち学校だ……


「ここだね」


 アイちゃんが扉を開け、俺がアイちゃんに続いて入ると……


「まあ、こんな気はしてたよ」

「「イリスちゃん!」」

「おー幼女ちゃんじゃないか」


 リア充(部長と日向)とシノバさんがおった……


「「幼女ちゃん?」」


 やべっ! この二人知らないんだった!


「幼女ちゃんは最近有名なワーチューバーじゃよ」

「「ほーう」」


 なんかイヤらしいことを考えてないか?


「雪、ツマッターでバズる方法が見つかったな」

「そうね」


 俺を出汁にしてつまったーやったらバズるとかじゃなくて炎上するぞ。光ちゃんがその前例だよ。


「それをやったら消されるからやめた方がいいんじゃよ」

「俺たち何されるの!?」


 消されるんだよ……生物的にな。


「それで幼女ちゃんは天文部に入るのかの?」

「そうだよ。でもここだと幼女ちゃんはアレだから自己紹介しとくね。白石イリスです。よろしくお願いします」

「ワシも自己紹介しといた方がいいじゃろうな。ワシは清水シノバじゃ。シノバでいいんじゃよ。よろしくのイリスちゃん」


 最近の人はカタカナの名前もあると聞いたことがあるけど、本当に居たとは……しかもわーちゅーばーの名前そのままかよ。


「シノっち、ここにあった望遠鏡どうした?」

「日向氏、あそこに置いてあるんじゃよ」


 なんだその呼び方は……

 それからアイちゃんも自己紹介をして、入部届けを出した。部員はシノっちと日向氏、部長、アイちゃんで俺だ。


「今日は内容を決めてないよう。なのでやることがないよう。はいっ!! シノバじゃーないとーッ!!」


 ……? シノっち?


「今のは『内容』と『決めてないよう』の『ないよう』と『やることがないよう』の『ないよう』を掛けた面白いギャグだな」

「頼むからギャグを説明しないで欲しいんじゃよ」


 まさか三積みのギャグだったとは……さすがわーちゅーばーだな。


「とまあ、冗談はその辺にしてイリスちゃん、これからもよろしくな」

「そうですね。よろしくお願いします日向先輩。部長さん……今は部長ですか?」

「今も部長よ」


 じゃあ部長呼びだな。そういえば俺ら(前世)の時は誰が部長だっけ? ……小鳥か? うん、小鳥だな。だってチートだし。


「にしても幼稚園児が二人もいる部活とはな」

「「幼稚園児言うな!」」


 あとアイちゃんは裏切り者(身長120cm超え)だから一緒にするな!


「まあ、そんなわけじゃ。今日は解散! 次回以降は携帯で連絡するからよろしくの」

「じゃあねシノっち」

「またのイリスたん」


 お前それはヤメロ! ミミ(啓介)を思い出すだろ!





 というわけですることもなくなった俺とアイちゃんは帰宅。イリヤちゃんたちは知らん。光ちゃん? あれはもうモブだ。


「ルーシー、ロロ、お疲れさま」

「わんっ!(全然余裕でっせ!)」

「(おつかれしたー)」


 うん、余裕そうで何よりだ。明日はララとココを学校に連れて行こうかな?


「ただいま」

「おかえりなさ……きゃっ!?」

バタンッ!


 うん、いつもの光景だな。さて、俺も部屋に……


「きゃっ!?」

ばたんっ!

「(これもいつもの光景だね。二人して毎日転ぶなんて遺伝って凄い……)」


 また転んだな。最近ルーシーたちに頼り過ぎてあまり歩いてないような気がする。少し運動でもするか。……今度から






「へぇ、二人とも天文部に入ったのか」

「うん、そうだよ」

「(やっぱり琴道なんだな……でも悪くないな。こうしてまた一緒に居られるんだから)

 そうか。じゃあ望遠鏡とか必要なものを今度買いに行こうな」


 マジで!? ちょっと最近欲しいと思ってた望遠鏡があったんだよな! 50万ぐらいするけど。


「そうだ。確か琴道の家にまだ方位磁石とかいくつか残ってたはずだ。使えるものがあったらそれも貰って行こう」


 ……は? いや、確かに昔使ってたのがもう一度使えるのは嬉しいけど、実際に母さんに会うとなると……でも行きたくないとは言えない。言ったら記憶があるとバレる可能性が上がる。


「琴道ってパパの友達の?」

「ああ。いつまでも使われないままよりは使われた方がアイツも嬉しいだろ(琴道が使ってたものを琴道が使う。これが本当の再使用(リユース)だな)」


 将吾のやつまたくだらないこと考えてやがるな。まあ、それはともかく母さんをどうするか……人見知り設定で行くか。音姉の時もそうしたし。

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