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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
3章 銀髪幼女の生活 ~~高校生編~~
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第92話 神無月高等学校入学式~~自己紹介と下校編~~


 なんで悠司が帰ってくるんだよ。お前が居たら俺の正体が将吾たちに……もうバレてたな。じゃあいっか。


「小鳥お姉ちゃんは?」

「アイツは保健室確定だからな」


 やっぱり居るのかよ。アイツ保健室好きだな。もう保健室に住めよ。


「じゃあ早速だが、自己紹介だな。まずは俺から日高悠司だ! 知ってるやつもいるだろうがよろしくな! 担当科目は日本史だ!」


 ふーん。どうでもいい。


「じゃあ普通に行っても面白くないからくじ引きで自己紹介をしてもらおう。まずは……小林!」


 蒼真くんからか。まあ、頑張れ。


「小林蒼真です。得意科目は数学と理科。苦手な科目は日本史です。日本史は滅ぶべきだと思います。よろしくお願いします」


 蒼真くん、お前強いな。日本史の先生の前で数学が得意で日本史は滅べとか言うのか……


「よし、小林。こっちにこい」


 蒼真くんは廊下に引きずり出されて行った。

 それから人数が周り、最後から二人目。いまだに当たってないのは俺とアイちゃんだけ。どこからか「幼女2連発は神」とか聞こえてきたのは気のせい。


「次はアイリスだな」


 なんで名前で呼んだ? そして俺は最後かよ。


「千田アイリスです。よろしくお願いします」


 シンプル!? しかもそれで席まで戻ってきて座ってるし!


「最後はイリスだな。イリスは名前と年齢、身長、体重、犬の名前と趣味と好みの男性について聞かせて貰おうか?」


 よし、悠司。あとで戦争だ。正体知ってるからって舐めてるんじゃねーぞ。


「白石イリスです。年齢は15歳で……15で合ってるよね?」

「俺に確認するな」


 いや、もう年齢とか忘れたし。まあ、いっか。


「身長は110cm……で体重は……ふぇっ……」


 自分で言ってて虚しくなってきた……


「この子は……ルーシーって……言いま……す」

「わふっ(主大丈夫でっか?)」


 全然大丈夫じゃないんだけど……もう泣いてるし。


「趣味は天体観測で……好きな男性はいません……」


 俺はルーシーに乗って席まで移動して座った。ルーシーが居れば椅子に座ることも余裕だ。


「イリスちゃん大丈夫ですか?」


 イリヤちゃんが横から声を掛けてきた。


「なんで……なんでこんなに小さいの……」

「……前の席に仲間が居ますよ」

「イリスちゃん、ボクもみんなから幼児って言われてるから一緒だよ」


 でもアイちゃんは俺より大きいもん。あと男の子だもん。ち◯こあるじゃん。小さいけど……


「じゃあ自己紹介も終わったことだし、今日は解散!」

「イリスちゃん帰ろ……ってどうしたの!?」


 光ちゃん、違うクラスになった時点で君の出番は終わったんだよ。今すぐ消えて貰おうか?


「ちょっと小鳥お姉ちゃんにチクってくる」

ガシッ!


 悠司が俺の腕を掴んできた。


「待て。話せばわかる」

「私、先生に汚された! もうお嫁に行けない!」


 すると教室に小鳥が入ってきた。

 さすがチートだ。タイミングが良い。


「悠司? イリスちゃんに何をしたの?」

「あっ、いや……これはその……すいませんでした!」


 悠司は勝てないと悟ったのか抵抗すらしなかった。小鳥に勝てるやつはこの世に居ないのだ。


「イリスちゃん、帰ろっか?」

「そうだね」


 頑張れ悠司。耐えればきっと天国に行けるさ。

 俺は光ちゃんとアイちゃん、イリヤちゃんと下校した。


「私だけ日本人なんだけど……」

「だからクラス違うんじゃない?」

「私そんな理由で隣のクラスなの?」


 だとしたら蒼真くんを筆頭とした他のやつら(モブたち)も全員外国の血が混じってるっていうことになるぞ。


「イリヤちゃんはどうして日本にいるの? ロシアに帰ったんじゃないの?」

「それですか。実はロシアに帰ってないんです」


 は? じゃあお前今まで何してたんだよ。


「田舎の町に引っ越して中学時代を過ごして、田舎を都会にしてから帰ってきたんです」


 ん? いまちょっと理解出来ない部分があったぞ? 田舎を都会に?


「やっぱり金持ちは違うね」

この学校(金持ち学校)に通っておいて何を言ってるんですか」


 そういえばそうだな。光ちゃんが居たから分からなかった。


「光ちゃんお金は? 借金? それとも税金?」

「イリスちゃんは本当に失礼だね。これでも私は収入場所が3つもあるんだからね?」


 でもそのうちの1つは上司たちによる不正(再生回数稼ぎ)じゃん。それでもう1つは税金じゃん。


「予想してましたけど、本当に身長が伸びてませんね」

「「グハッ!?」」


 イリヤちゃん、なかなかやりおるな……まさかここまでダメージを喰らうとは……


「範囲攻撃なんて卑怯だよ!」


 そうだ! アイちゃんの言う通りだぞ!


「イリヤちゃん卑怯だよ!」

「何で卑怯なのですか!? 何か勝負してたのですか!?」

「ボクたちだって本当は大きくなりたいんだよ! それなのに幼児みたいな身長しかないからってバカにするのもいい加減にしなよ!」


 そうだそうだ! いい加減にしろ! 幼女だって言うのをやめろ!


「イリスちゃんの場合はワーチューブのアカウント『幼女ちゃんねる』だからやめろなんて言えないよ……」


 いつの間にそんな名前になったんだよ!? 初耳なんだが!?

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