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幼なじみを庇ったら幼なじみと親友の娘になりました  作者: ふきゆきのした
2章 銀髪幼女の生活 ~~中学生編~~
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第90話 野良猫ハンター ルーシー族


 今日は中学卒業式……が終わり、春休みが始まる日だ。高校はアイちゃんと光ちゃんが一緒だ。月美ちゃんは我らが通う金持ち学校に払うお金がなかった。モブは知らん。


「みんな散歩行くよ!」


 俺はルーシー族を連れて散歩に向かう。


「さて、ここか」


 ルーシーたちのオッサン屁から避けなければな。


「わんっ!(主! めっちゃ出てる!)」

『『『『ブリブリブリブリブリュリュリュリュ……』』』』


 汚いな! やめろ!


「(未知なる音)」


 ……止まった。よし、回収するか。


 プゥェェェェェ……

 ブエッ!

 ブリブリブリブリ……

 ペェェェェェ……

 ドゥオンッ!


 なんだコイツらは……最後のやつ絶対ヤバいだろ。


「調子乗ってんじゃないよ!」

「『『『『おならというのは生きてる上で必要な生理的行為であり、肛門から排出される気体で、腸で発生されるガスを含めるのだ。大人は平均、1日に合計8〜10リットルの量の屁を5回から20回に亘り放出する。屁を放出することを放屁(ほうひ)というのだ。

 大腸でウェルシュ菌などによって分解される時に腐敗し、硫化水素、亜鉛、二硫化炭素、二酸化硫黄、インドール、スカトールなどのガスが大量に発生し、臭いの強いガスが発生する。


 つまり我々が屁をするのは当然の摂理であるのだ』』』』」


 お前ら犬だろ。どこにそんな知識があるんだよ。


「もういいよ……いつもの事だし」

『『『『そうですね』』』』


 お前らが言うなよ! まったく……


「イリスちゃんも散歩?」

「月美ちゃん、おはよ。ルルとノノもおはよ」

『『おはようございます!』』


 な、なんだ!? このマトモな犬は!? ウチなんてこんな奴らしか居ないのに!?


「じゃあ行くね」

「もう行っちゃうの?」

「うん、ちょっとね……」


 はやくしないとヤツらがやって来るからな。


「ワンちゃんがいっぱいー! 可愛いね! 一緒に遊ばない?」


 ほらもう来たよ。世界最強のナンパ師(5歳ぐらいの女の子)が。


「さらばっ!」

「『『『『до свидания!』』』』」


 お前らロシア語まで出来るのかよ……もはや人間を超えてるだろ。


「ここまでくれば大丈夫かな?」

「わんっ!(主! いつもの鮭収穫コーナーがあそこにありやっせ!)」


 ルーシー、余計なことを言うな。俺だって期待してるんだから。


「らっしゃいイリスちゃんって言っても散歩だよな。実はイリスちゃんに頼みがあるんだ」

「頼み?」


 面倒だったら断ろう。


「ああ、最近野良猫の被害が酷くてな。ルーシーちゃんたちを使ってなんとかしてくれないか?」

「うぇ……そういうのは放っておけば勝手に……」

「上手く行ったら新鮮な鮭をたくさん上げるんだが……」

「全く、野良猫とは許せない。今すぐ退治とね」


 野良猫を逃すなんて焼き鮭教徒の名が廃れてしまうではないか!


「(さっきと言ってることが逆だがやる気になってくれたしいいか)じゃあ頼むな」


 ふふふ……やきさけ♪ やきじゃけ♪ 意味は全く同じだよ♪ 世界の半分ロリコン♪ それでもやきじゃけ し・こ・う♪


「わふっ(主、その謎の歌はなんですか……)」

「……もしかして聞こえてた?」

『『『『私たちはテレパシーなんで!』』』』


 マジで!? お前らテレパシーで会話してたのかよ!? 初めて知ったぞ!?


「わふっ(冗談に決まってますことよ。主とどれだけ過ごしてたと思ってることよ?)」


 その謎の語尾やめれ。気持ち悪いぞ。でもルーシーとももう9年間一緒なのか。意外と早いな。


「さて、野良猫を探して焼き鮭を貰いますか」

「わんっ(でもどこに野良猫が居るんですか)」


 ……確かに。まず探さないといけないな。面倒だし、これでいいかな?


「じゃあ各自指定した場所に着いて。それで野良猫が現れたら近い者から野良猫をボッコボコにして捕まえて。別に野良猫が死んでも、犬が勝手にやったことだから動物愛護法にも引っ掛からない!」

「わふっ(清々しいぐらいにまで汚い作戦ですね……)」


 正義を気取るやつだって悪を倒してるだろ? 悪を成した人を殺してるだろ? それは悪ではないと言うのか? もちろん殺すという行為が悪なら悪なんじゃないか? なら正義を成すには多少の悪が必要なんだよ。


「じゃあそれぞれ配置するね」


 俺はココ、ララ、ロロ、モモを商店街の通りに配置して中央にルーシーと俺が待機した。ココたちには野良猫警戒犬という札を首から下げている。


「野良猫が出たぞぉぉぉぉぉ!!!」


 野菜屋さんのおじさんが大声を出した。そしてその方向を見ると野良猫がいた。


「『『『『狩りの時間じゃああああああああっ!!!)』』』』」

「ぎにゃっ!?」


 始めに野良猫に蹴りを入れたのはココ。それから5匹で囲ってフルボッコ。マジ最高っす。

 さて、魚屋さんに見せに行きますか。


「……ずいぶん派手にやったな」

「捕まえたよ? いる?」

「尻尾を掴むな。あとは俺がやるから渡しな」


 なるほど、周囲には俺が悪いと思わせて最後は自分がトドメを刺すのか。おじさんもなかなか悪よのぉ?


「犬を使ってボッコボコしたやつほどじゃないさ。それに殺しやしねーよ。ほら、約束の新鮮な鮭だ。持っていきな!」

「おじさんありがとう♪ じゃあまた何かあったらよろしくね!」

「おうよ!」


 すっかり魚屋さんにも心が読まれるようになったな。俺ってそんなに読みやすいのか?


「わふっ(主は顔にもろ出てますからね)」

「え? マジで?」


 今日の夕飯は貰った鮭でとても美味しかったです。もう1回野良猫来てくれないかな?


「わふっ(主は鬼畜……)」


 午前4時ぐらいに『登場人物プロフィール2』を投稿します。

 そして9時からは高校生編スタートです!

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