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   早瀬家と戸田家 ②

遅くなりました(汗)

最低でも週に一回は更新していくようにがんばります

「そんなに似ていたのか?」


「ええ。まぁ向こうはオレと学校一緒なのは気づいてなくって、接触して初めてわかったみたいで」


秋登は初めてこの話を聞いたとき信じられなかった。他人の自分から見ても戸田夫婦はとくっても仲睦まじく、家族全員でよく出掛けてもいた


それに確かになかなかのイケメンだったが、真面目でおっとりしていて家族を大事にしている芳樹が元恋人との間に子をもうけていたなんて


「センパイと姉さんが同じ学校じゃなくって良かったですよ」


「朋樹は私立の大学付属の男子校だからな。美麗が知っていたら今よりもっとショック受けていただろうからな」


朋樹は大きなタメ息をついてやれやれという感じで首を横に振った


「確かにそうでしょうけど…生まれたときから秋さんとは幼馴染みですけど…まさか気づいてないんですか?」


朋樹の言っている意味がわからず、秋登は首を傾げた


「なにが?」


「げぇ、マジですか…姉さん秋登さんの前では巨大な猫被ってるからなぁ…。…秋さん正直に答えてください」

思わず朋樹は天井を仰いだ。がすぐにいい機会だと思い、いつも2人でいると必ずすぐに美麗が割り込んできて、なかなか話をするチャンスがなかったのでこの際はっきりと聞いておきたいことがあった。


うすうすはわかっていたがはっきりとした言葉が欲しかったのだ


「なんだ急に。まぁ答えられることなら」


「姉さんのこと好きですか?家族愛じゃなく1人の女性として」


「妹にしか思えない。多分ずっと1人の女性としては見れない」


秋登は迷わずすぐに答えた。1人の女性として好きなのは香崎結香だけ。


自分でも不思議なくらい結香に惚れ込んでいる。前カノよりもその想いはずっと強い。本当は今すぐにでも連絡したいし会いたい。だが妹や弟みたく可愛がっていた幼馴染みを見捨てることはできない。苦渋の想いでとりあえず落ち着くまではと連絡しないことにした。結香を巻き込みたくないからだ。


「わかっていたことだけど、はっきり聞けてよかったです」


友樹はにっこりとどこかほっとした表情をした


「わかっていたのならなぜ聞いたんだ?」


「姉さんが秋さんのことどう想っているか見ていればわかるし、前にはっきりと聞いたこともあったけど、秋さんからははっきりと聞いていなかったんで。…秋さんも気づいているんですよね?」


「まぁなんとなくなら。俺の勘違いでなければ」


時々告白するときの女子と同じ熱を孕んだうるうるとした上目遣いの目で見つめていたからなんとなくは気がついていた。


それを見てもまったくなんとも思わなかったが。結香にされると理性がなくなる自信はある。残念なことだがまだされたことはない


告白されたわけでもなかったので美麗にはそのまま変わらない態度で接していた


「勘違いじゃないですよ。だからはっきりすっぱりと振ってやってください。姉さんは告白されるのを待っているから自分からはしないですよ」


「はぁ?」


朋樹の言葉の意味がわからず思わず素っ頓狂な声を出してしまった


「勘違いしてるんですよ。秋さんが自分のことが好きだと」


「そう思える行動したこと……あるのか?俺」


今までの美麗に対しての自分の行動を思いかえすが全然思い当たること浮かばない。それに対して朋樹は首を横に振った


「思えなくないことも…よく袖を姉さんが掴んできてもそのままにしていましたよね?」


「あーそうかもしれない…まずかったか」


「ええ。秋さんと姉さんを知らない人から見ればそれなりの関係に見えると思いますよ。ただ秋さんを

知っている人なら勘違いをしないはずなんですが、姉さんは自分の都合のいいように解釈しますから」


「そうなのか?」


秋登は美麗のこと可愛いものが大好きで素直で少し臆病な性格だと思っていたので朋樹の言葉は意外だった。それを話すと朋樹は今までで一番大きなタメ息をついて首を振った


「全然違いますよ。姉さんは秋さんの前だけ巨大な猫をかぶっていたんですよ。姉は母に容姿もうり2つで性格もよく似てますよ。だいぶ話がそれましたが、父さんに惚れた母さんが2人の間に無理やり入って別れさせたんです」


「無理やり?」


「ええ。いろんな人に聞いてわかったことなんですがね。父やオレたちの前では物静かで素直で思いやりがある人を演じていたんです。でも実際は自分の都合がいいように解釈し、思い通りにならなければあらゆる手段を使うんです。元恋人を精神的に追いつめ別れさせて、ショックを受けた父さんに漬け込んで結婚したんですよ。相手がすでに妊娠していたのは計算外だったでしょうけど」


いつも穏やかでにこにこと笑顔を浮かべていた戸田美鈴。信じられないが、隠し子がいたことがわかったときの激しい罵声や表情を思い出しああそうかもと納得した。今もちょっとのことですぐに怒って物にあたり散らしている。美麗も


「父さんもここ何年かでようやくそのことに気づいたらしく、偶然再会した元恋人と焼けぼっくりに火がつき、ついでにセンパイのこと知ったと…ちなみにオレはよく影で姉さんに小さいころからいびられたんで。母さんは知られないようにしていたけど偶然と勘で姉さんと同じタイプと気づいたし。だからセンパイを姉さんが先に知ったら他の人に知られないように母に報告して陰険な嫌がらせしていたはずですよ。ああそうだ確信はないですが、秋さんの元カノさん姉さんがわからないようにいじめていたと思いますよ」


「…あいつらが追いつめたんじゃないのか?」


「あの人たちもやっていたでしょうが、姉さんが彼女を見逃すことはないはず。


姉さん的には横からひょいっと現れてとんびに油揚げをもっていかれたんですから」


「くっそう。両方にやられ追い詰められたのか」


今まで妹のように可愛がっていた美麗がそんな性格だったとあれだけ一緒にいたのに全然気がつかない自分はかなり鈍感なのかも知れない


それとも美麗の猫かぶりのほうがすごいのかと真剣に考えてしまった


「オレがいたら姉さんたちに紹介するって暴挙止めたんですけどね。だから今度彼女が出来ても言わないほうがいいですよ。家族にも」


「家族にも言わないほうがいいのか?」


「だってうちの母さんと秋保さんツーカーのなかじゃないですか?」


ツーカーって死語じゃないのかと思ったがツコまずに自分の母―秋保と美鈴は高校のときからの親友なので母親が結香の存在を知ったら言うだろう。いずれは紹介しなければならないがまだ誰にも言ってなかったからよかったと秋登はほっとした


なんか主人公影薄いような…?美麗性格変わってしまった。…次回で早瀬と戸田家の話終わりで話は結香に戻ります…多分

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