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   香崎結香の家庭事情③

①が若干、②が全部文章を変えてしまったので、お手数ですがそちらを読んでいただかないとわからないのでそちらから読んだください

ころころ設定や文章が変わってしまったこと深く反省しております

………見切り発車はよくないですね(汗)

マンションの管理人の橋本さんは祖父の元秘書で退職するまで父の秘書でもあった。両親は彼の難病にかかっている橋本さんの奥さんの治療費を全額払う代わりに、保護者代理として私を押し付けた。


難病なのでかなりの額の治療費がかかるので引き受けるしかなかったみたい


私がいる前で話し合いをして、私は一言も話さずそれを聞いていた


自分がどうなるか不安だったから。自分の現状と置かれている立場を知りたかったから



両親は橋本さんと連絡のやりとりをしている。だから私のことはある程度知っていると思う


が私は両親がどこに住んでいるのかもわからないし、ケー番なんかも知らないけど


そこんところは橋本さんがなんとかしていているから彼がしていてくれるうちは知らなくっても不自由なしだから大丈夫だけど


それぞれ自由に別々に住んでいるが離婚はしていないと橋本さんが少し教えてくれた


ちょっと不思議


もしかして離婚するのが……めんどうとか?いやさすがにそれはないよ…ね?


仕事が一番の人たちだからもちろん授業参観や運動会などの学校行事に来たことない


小学校の入学式さえ来なかったわ


いつも1人で参加していた


橋本さんが気をきかせ、行こうか?と何度か聞かれたことがあったけど、あくまで彼は代理だし、本当のお孫さんも私と同じ歳で近くに住んでいるから申し訳ないのと同情されるのが嫌でいつも笑顔を貼り付けて大丈夫と


料理の基礎しか教わっていなかったから、母の本を買ってきて悪戦苦闘しながら遠足や運動会のお弁当を作ったんだよね


あれは悲しかったなぁ


みんなはお母さんに作ってもらったかわいいお弁当だったから


それなりにいい成績で問題も起こさず、おとなしくしていれば学校は関与してこない


一度も来なかった両親について先生から何も聞かれなかったから


もしかして裏であの両親が何か手を回していたかも知れないけど


こうやって思い出すと私の家は普通じゃないことがよくわかる


いつも私の意見なんか聞いてもらえず、すべて決められていたから


両親を恨んだこともあったけど、今ではああいう人たちなんだとあきらめている


ずっと恨むのって意外と体力気力が必要だってわかったから


そこまでして恨むのはばかばかしいし。時間がもったいない


愛情はなくともお金があれば私は生きていけるし


本音を言うと愛情も欲しかった。……これは贅沢な悩みかもしれない




他の人と接するのが苦手になったのはまずいことだよね


人は完全に他人と接触しないでは生きていけない


なんらかの接触はするから


何度か直そうと思い、いろいろやってきたがすべてうまくいかず、そのままずるずると今まできてしまった


なので友達ゼロという状態……他の人からみるとかなり淋しい人生かも


そう思うと自分でへこんできた


秋登さんと出会い、付き合えたことは奇跡だったんだなぁ


だって唯一すんなりと自然に接触できた人だから



家族事情は知られないようにはしたけど


本当のこと知られて、嫌われるのはイヤだったから


秋登さんのもっといろいろと知りたかったな


恋って不思議だよね。好きなひとのことどこまでも知りたくなるんだから


自分からあまり話すような人ではなかったから、知っていることは学校と幼馴染の美麗さんと元カレがいたということだけだったけど


2ヵ月の交際期間だったら情報はこんなものかも知れない


あれ?私何人目の彼女だったのかな?


あれだけモデルって言ってもおかしくないほどの美形なんだから過去に何人もいたはずだよね


ああ、でも秋登さんかなりまじめだから二股とかしていない……はず


うーん、そうなるとそんなにいなかったのかな?


そうころころ彼女とか変える人でもなさそうだし


でも女性経験はあるよね?


うわぁそう思うと胸がかなり痛い


もう二度と会わない可能性大だけど、私が勝手に好きと想い続けることぐらいはいいよね?


思い出になるには時間がかかるから


忘れることができればこんなに胸が痛くなることないんだろうけど







このときは思わなかった。まさか彼どころか自分さえどこの誰だったのかもすべて忘れることになろうとは





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