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   マンション

更新、遅くなりました。すみません

いつもありがとうございます

どこまで続くかわからずに迷走してますが……

麻里は仕事をさっさと片付けて、二週間後には帰ってくるからと言い残して、昨日ハワイに帰国した。


話を本人から聞くと、麻里は向こうに移住し、仕事をしているらしいと。


でも、結香が心配だから一緒に住むからと宣言された。


結香は記憶がないのは自分に関することだけだから、普通に生活していく分には問題ないはずだから大丈夫だと、断ったが押し切られた。


麻里いわく、そんなの全然大丈夫なわけないと。


麻里としては正直話たくなかったが、記憶ない状態にさらに悪化させるかもしれないと思い、結香に自分と家族の関係、そして今の結香の状況を説明した。


麻里だけではわからないことが多かったので、結香が入院している間に探偵を使って少し調べたといっていた。


小学校に入ってから、両親とは会っていないこと、他人とは上手く込みニュケーションがとれず、友達がいないことそして、ここのマンションに1人で住んでいることなど


それをどこか他人ごとのように聞いていたが、これで納得できたと思った。


病院に4日間入院していたのに叔母の麻里しかこなかったのを。両親さえ来ない状態に。


それに友達もいないとなるとなんだか自分はかなり根暗な人間なんだと思い、へこんだ。


でも、そういうことなら学校は変えなくてすむんじゃないかと麻里に言うと、あまりいい顔しなかったが、記憶を取り戻したとき学校が変わっていたら混乱するかもといい、そのままでということになった。


まぁ、さすがに学校側には結香の記憶喪失の件は伝えてあるが


明日から学校に行く。授業がついていけるか不安だが、そこはついていけなければ家庭教師でも雇えば

いいから何も心配しなくっていいと、麻里に言われた


とりあえず、なにか思い出さないか部屋の中を見て回ることにした。


大きな会社の社長令嬢のわりには物が少ない。生活に必要最低限の家電や家具があるだけ。


結香は両親に成人もしくは、大学卒業までしか仕送りしないと言われたので、月々十分な額の生活費をもらっていたが、必要最低限のもので済ませて、あとは貯金に回していた。

人生むなにがあるかわからないし、欲しいものとかもなかったのでという理由で。


もちろん今の結香が知るわけもないので、ずいぶん令嬢とはかけ離れた生活をしていたんだなと思った。


そういえば麻里がクローゼットを開け、なぜかへこんでいたのを思い出した。


なにをそんなにへこんでいたのかわからず、開けて見ると淡い色の服が並んでいた。が、どうも数が少ない感じがする。


しかも控えめーはっきり言うと地味な服ばかりだ。しかも生地を触ると少し、ごわごわして肌触りがよくない。


隅っこに袋が入っていたのに気づき、中を覗くと新品の服が入っていていたので、取り出した。


ロングスカートで、タグがついていたので見ると980円。


思わず、脱力した。どうやら自分は着られればなんでもいいらしい。


多分、麻里もこれを見つけて、へこんでいたみたいだ。とても令嬢が着るものではないから


部屋を見てわかったことは、自分はこだわりがなく、執着もなく、必要最低限な家電や家具で生活していたことだ。


だから、広い部屋が広く感じる。あまり生活感がない。


麻里と住めば少しは華やかになるかもと思いつつ、これ以上見ても思い出せそうないのでとりあえず明日の学校に行く準備を始めた。


部屋の片隅においてあるディスクトップのパソコンのそばに、ここでから生活を始めてから、事故に遭うまでの日記がはいっているUSBメモリーがあるのに気がつかずに。


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