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   麻里の決心

ご指摘ありがとうございます。

話は変わりませんが、少しずつ訂正していきます

午前中に退院し、結香のケータイが壊れ使えなくなったので、家に帰る途中で買いにショップに寄ることになった。


「うーん色々あるはね。スマホ。好きなのを選びなさいな。値段とかは気にしなくっていいからね」


最初は結香が自分で使うものだから自分で出すと言っていたが、麻里がお金は結香の父からふんだ…じゃなくもらったから気にしないようにと。となかば強引に決められた。


結香は使いこなせる自信がないので、機能より色重視で決めることにし、いろいろ手にとったりしてみた。


結果、薄いピンク色にした。なんとかく桜をイメージされる感じが気に入ったのだ。


ついでにとすでにスマホを持っていたが、今のに飽きたということで麻里も最新のに換えて、ご機嫌だ。


結香は壊れたケータイを店員に渡し、登録されていたアドレスや他のデーターが無事かどうか確認してもらったが、中身までかなりの損傷を受けたらしく、無理だと言われた。


多分、登録されていたアドレスは少なかったはず。記憶がなくとも元の性格まで変わらない。


確信があるわけではないが、もともと人と関わることが苦手だったんじゃないかと結香は感じる。


人と話すときかなり緊張するのだ。最初は記憶ないからそうなのかと思ったが、いまだに麻里と話すときでさえ緊張するから……。


ただ、声が聞きたい。会いたい。と強く思うときがある。


もちろん思い出せないか、胸がきゅっと苦しくなる。


もしかしたら好きな人がいたのかも。そうと思うと嬉しいのだが、アドレスが消えてしまった今こちらから連絡することが出来ない。


アドレスやメルアドは変わってないから、向こうからきっと連絡あるから大丈夫よと落ち込んだ結香を麻里が頭をよしよしとなでて慰めた。


今回のことで麻里は痛感させられた。あまりにも兄夫婦や自分が、姪っ子に無関心すぎたことが。


両親が無関心でも叔母である自分が関わっていたのならば結香がこんなにも内気な少女にならなかったかもしれない。


しかも人に頼るという考えがないらしい。


ケータイのこともそうだけど、入院費や治療代も払おうとしていたのには驚いた。もちろん親のお金があるからとなかば強引にはらったが


誰にも頼らず、自分のことは自分ですんとかするのが当たり前と思っているようだ結香は


普通、そいうものは親が払うものだと思うはず。もちろん、結香は未成年だから親が払うのは当たり前だが


これから一緒に暮らしていくべきだろう。


麻里は家事とか苦手だが、結香がずっと小学校に入ってから1人暮らしをしていたと、橋本さんから聞いたからそちらはまかせても問題ないだろう。


いや、小学生でそこまで出来ること自体普通は問題ありなんだが、麻里は気づいていない。


麻里は前から日本の横浜で仕事しないかと誘われていたから、ちょうどいい。


麻里は本当は明日には向こうに帰らなければならない。だが明日になんとかしてもらった。


戻りしだい、今の仕事を片付けてから辞めても問題ないだろう。


などと麻里がいろいろ考えていたら、結香が住んでいるマンションについた


結香は初めて見るようにキョロキョロしている。


麻里も初めて見るマンション。想像していたよりも大きく新しいものだった


1人暮らし用ではなく、家族向けタイプのもの


セキュリティは万全のようだが、ここに1人で住むには広すぎるだろう


麻里が住んでいたものより広い。


今からでも遅くないはず。これから頼れる肉親として、関係を築いていこうと麻里は決心をした。


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