家族とののんびり過ごす―13歳―
リド暦792年 六の月 一日
ミリーが僕の言葉を宝物と言ってくれて嬉しいよ。
やっぱりミリーがいないのが寂しい。
いつもミリーが僕の隣にいたらいいのにとそればかり考えているんだ。そしたらセッタに呆れた目で見られたよ。
ミリーがいないのが寂しいなと思いながら、僕はいつも通り過ごしているよ。
ティモ
リド暦792年 六の月 四日
しばらく一緒に居たから私もティモがいないのがとても寂しいわ。いつでもティモが傍にいてくれたらいいのにってそればかり考えているの。
あと数年もしたら学園でほぼずっと一緒に過ごせるわね。それが楽しみだわ。
乙女ゲームのことを考えると少しだけ不安もあるけれど、ティモがいたらきっとどうにでもなるって思えるもの。
去年から少しバタバタしていたけれど、ちょっと落ち着けたから今ゆっくり過ごしているわ。
こうしてのんびりできるのも楽しいわね。
ミリセント
リド暦792年 六の月 八日
僕も学園生活を思うと楽しみだよ。
学園では寮が男女別れるのが残念だよね。僕がミリーが健やかに学園生活を送れるようにするからね。
僕も両親やキッドとゆっくり過ごしているよ。
父上と占い師のこととか、他国の人たちがくるパーティーとか色々あったからね。ゆっくりするのも必要だよね。ずっと頑張り続けても疲れてしまうから。
最近の僕とキッドの写真も送るね。
ティモ
リド暦792年 六の月 十一日
流石に男女は同じ寮には出来ないわよ。そうやって一緒の部屋で寝たりするのは結婚してからのお楽しみにしましょう。
ティモも少しはゆっくりできているみたいで良かった。私の前世の世界では過労死という言葉があったのよ。働きすぎてなくなってしまった方のことなのだけど、そういう風にはならないようにしないとね。
私の写真も送るわ。ユージョンと一緒に街に出かけたの。ユージョンも少しずつ大きくなって、子供の成長って早いものだわって思うわ。
ミリセント
リド暦792年 六の月 十五日
本当にミリーと結婚できる日が楽しみで仕方ないよ。早く大人になりたい。
過労死って嫌な言葉だね。でも確かに無理をし続けると倒れてしまうかもしれないからね。ミリーも頑張りすぎないようにね。倒れそうなぐらいに頑張る前に僕に言ってね。
ユージョンと一緒に街に出かけたんだね。にこにこしているミリーも可愛いね。お姉さんをしているミリーを記録として残せると思うと、写真っていいよね。可愛いミリーがいつでも見れるし。
父上と母上は、忙いから中々家族の時間をとるのは難しいけれど、それでも空いた時間で僕とキッドと一緒に過ごす時間を作ってくれていて僕はそれが嬉しいんだ。
ティモ
リド暦792年 六の月 十九日
大人になったティモもきっと素敵だろうなって想像するだけでも楽しみだわ。
私も過労死って言葉あまり好きじゃないわ。だって忙しすぎて死んでしまうなんて悲しいもの。私はいずれ王妃として出来る限りの力を尽くすつもりだけど、ティモとおばあちゃんおじいちゃんになるまで生きていきたいから健康には気を付けないと。
ティモが家族と仲よさそうで本当に嬉しいわ。ティモがくれた写真は大事に取ってあるのよ。私もカメラを作って良かったと本当に思っているわ。
ティモが良いお兄さんをやっている姿もこうして写真で見れて嬉しいものだわ。
そういえば、お父様とお母様も相変わらず仲良しなの。乙女ゲームの世界だとお母様が亡くなっていたから、私はお母様がこうして幸せに生きていることが改めて嬉しいわ。これだけ仲がよければもしかしたらまた弟や妹が出来るんじゃないかしらってまだ先の未来を楽しみにしているの。
ミリセント
リド暦792年 六の月 二十四日
大人になっても、おじいさんになってもミリーが隣にいてくれるんだなってそうミリーが示してくれているのが僕は嬉しい。
カメラって本当に色んな使い方が出来るけれど、こういう風に大切な思い出を記録するために使いたいよね。
僕もミリーを撮ったものや、ミリーがくれた写真は全部とってあるよ。僕の大事な宝物だからね。
父上と母上も僕から見ても凄く仲が良いよ。ミリーの知る世界だとキッドの下に弟も妹もいなかったんだろうけれど、もしかしたら出来るかもね。それはそれで楽しみかな。
ティモ
リド暦792年 六の月 二十八日
ティモが許してくれるならいつまでもいるわ。
本当にね。皆がそういう考え方だったら、悪いことってきっと起こらないと思うわ。何でも使い方だもの。
家族仲が良いと嬉しいわよね。
新しい家族が増えるかもしれないなんて考えると嬉しいものよね。
今月は王妃教育はしていたけれども、それ以外は結構のんびりと遊んでいたの。お父様とお母様とユージョンと、家族でゆっくりとする時間ってやっぱり大切だなって思った。
だからティモと結婚して、その後、政務が忙しくなったとしてもこういう風に仲良く過ごしたいわね。そういう未来を私は夢見ているわ。
ミリセント




