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悪役令嬢と王子殿下の交換日記  作者: 池中織奈


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ショーとパーティーの開催ー13歳―

 リド暦792年 四の月 二日



 ミリーはそろそろこちらに向かっている頃かな。

 ミリーと一緒に過ごせると思うと楽しみで仕方がないよ。

 着飾ったミリーを見れると思うとワクワクしているよ。

 偽装対策のために、力を沢山入れているけれど全部は少し難しいだろうね。何処まで抑えられるかと、他国の者たちも来るからこそ、下手な出来事が起こらないようにしておかないとなって思うよ。

 

 ティモ


 リド暦792年 四の月 五日


 王都に向かっている最中よ。私もティモに会えるのとても楽しみなの。

 他国から来る人たちには少し心配や不安もあるけれど、ティモと一緒ならばなんだって問題がないと思っているもの。

 それにしても今月は色々と忙しいわね。こうして忙しいことも充実していると言えるけれど、来月は少しゆっくりしたいわね。


 ミリセント


 リド暦792年 四の月 九日


 ミリーが王城にきてくれていると思うと嬉しい。

 ショーの準備やパーティーの準備で、忙しくて一緒に過ごすことは少なくても、それでもミリーが王城にいて、話しをすることが出来るだけで凄く僕は嬉しいんだ。

 他国の人たちもショーを見るって言ってたから気を引き締めないとね。


 ティモ



 リド暦792年 四の月 十日


 王城の侍女たちはいつもよくしてくれていて嬉しいわ。ティモが私の話を沢山しているんだって教えてくれるの。

 互いに勉強や準備で忙しくて、時々しか同じ王城にいても過ごせないのは少し寂しいわね。

 もう他国の方々とも挨拶をしたのだけど、びっくりするぐらい敵対心向けている方もいて驚いたわ。


 ミリセント



 リド暦792年 四の月 十四日



 今日は他国の王女殿下の相手をしたのだけど、僕にまとわりつこうとしてきて少し疲れたよ。ミリーのことを色々言ってて、本当に嫌な気持ちになった。

 僕がミリーの好きなところを沢山語ったら、変な顔をしていたけれど。

 僕はミリーが好きだから、ミリー以外に好きだとかそういう感情を感じることはないのにさ。


 ティモ


 リド暦792年 四の月 十四日


 嬉しいけれど、そういう風に語られるのはちょっと恥ずかしいわよ。

 でもまぁ、私も近づいてくる子息にティモの良さを語ったわけだけど。


 ミリセント



 リド暦792年 四の月 十四日


 ミリーに近づいている子息は僕の方でもどうにかするね。

 僕のミリーに不埒な考えで近づく人は許せないから。そういえば、エイブルガンたちにも女性が近づこうとしていて、その辺は警戒するように伝えてあるよ。引っ掛かりそうにはなっているみたいだから。


 ティモ



 リド暦792年 四の月 二十日


 明日がショーね。

 何だかあっと言う間に時間が過ぎていっている感覚だわ。

 ティモに他国の女性が近づいているのを見ると、ちょっと嫉妬してしまうけれど、ティモが私を大切にしていると示してくれているからとても嬉しいと思うわ。

 

 ミリセント



 リド暦792年 四の月 二十一日


 ショーは今年も楽しかったね。素敵な衣装を身に纏ったミリーを見れて、僕はとても嬉しかった。やっぱり僕のミリーはどんな衣装を身に纏っていても似合うよね。

 ただ誰か衣装を駄目にしようとする人がいたのにはびっくりしたね。結局命令したものは捕まえられなかったことが残念だったけれど。多分、王女殿下たちが何かしたのではないかと思うけれど。


 ティモ



 リド暦792年 四の月 二十一日


 私もティモの素敵な衣装を見れて楽しかったわ。

 衣装を駄目にされそうになったのには、驚いたけれど無事で本当によかった。

 ショーを終えても私のことを嫌そうに見ている方もいたけれども、キラキラした目で見てくださる方もいて、そういうところは良かったなと思ったわ。


 ミリセント



 リド暦792年 四の月 二十五日


 ショーが終わったばかりだけど、明日にはパーティーだね。

 父上と母上の仲の良さを見せつけるんだってそういう話になっているけれど、逆にこの国を揺るがそうとする人もいるだろうから、面倒だね。

 でもミリーをエスコートしてパーティーに出れて、ミリーが僕の婚約者だって示せるのは凄く嬉しいんだ。


 ティモ




 リド暦792年 四の月 二十六日


 今日はパーティー初日だけど、びっくりしたわね。

 いきなりティモに薬を盛って、既成事実作ろうとしている方とかもいて……何だろう、やっぱり王侯貴族はそう言う危険性があるんだなって思ったわ。


 ミリセント


 リド暦792年 四の月 二十六日


 そういうことをしようとした国には父上から、話を通してもらっているからこれで大人しくなると思うよ。流石に他国の王族に何かしようとするのは問題だしね。


 ティモ



 リド暦792年 四の月 二十八日


 パーティーが終わってほっとしたわ。

 色々小さないざこざはあったけれども、なんとか終わって良かったわ。

 もう少し他国の方々は我が国にいるはずだから、気は抜けないわね。

 ティモと一緒にショーやパーティーに参加出来たのは楽しかった。ティモが王位を継いだらもっとこうやって他国の人を相手にするのよね。良い経験になったわ。


 ミリセント


 リド暦792年 四の月 二十八日


 本当に無事に終わって良かったね。

 父上もちゃんとこの国が揺らがないというのを示せたと思う。

 まだ気は抜けないけれど、ミリーと一緒に過ごせて、色んな経験が出来るのは僕も嬉しいよ。

 まだしばらくミリーが王城にいてくれることが僕は嬉しい。



 ティモ




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