ティモとの新年―13歳―
リド暦792年 一の月 一日
あけましておめでとう。ミリー。
ミリーにあけましておめでとうってそう言えるのが僕は嬉しいよ。
目の前にミリーがいて、僕のミリーが僕に笑いかけてくれる。それだけで僕はやっぱり幸せだなって思うんだ。
ティモ
リド暦792年 一の月 一日
あけましておめでとう。ティモ。
口でも言って、交換日記にも書いて何度言うんだって感じだろうけれど、あけましておめでとうって言うの嬉しいわね。
今日は少しゆっくり出来るようにお父様たちが調整してくれたから、ティモと少しゆっくり過ごせるのが嬉しいわ。
ミリセント
リド暦792年 一の月 五日
新年のパーティーは何処でも華やかだね。
ミリーが隣にいると、何だか特別な新年だなって思うよ。
新年の衣装もとても素敵だった。ミリーの色んな服を着ているのを見れるだけで、楽しいね。
ユージョンとも仲良く出来て、僕は嬉しい。
ティモ
リド暦792年 一の月 七日
今日はお出かけ出来て楽しかったわ。
ティモとのお出かけは楽しいわ。ティモに領内の素敵な場所を紹介出来て楽しいって思ったわ。
ミリセント
リド暦792年 一の月 十日
沢山のミリーの写真が撮れて、楽しかった。ミリーを被写体にしていたら幾らでも写真が撮れるね。
ティモ
リド暦792年 一の月 十三日
ティモがもうすぐ王都に帰ってしまうと思うと、私は寂しいわ。ずっと一緒にいてくれたらいいのにってそんな気持ちになるの。
ティモに写真を沢山とられたのは恥ずかしかったけれど、私も同じぐらい写真が撮れたからまぁ、よしとするわ。
ミリセント
リド暦792年 一の月 十四日
本当に可愛いね。ミリーは。
交換日記でも、言葉でもミリーが可愛すぎて僕はやっぱりずっとミリーの傍にいたくなるよ。
学園卒業して結婚するのが楽しみで仕方がないよ。
はやく結婚したいなって思うけれど、それまでの時間もやっぱり大切にしたいって思う。
次にあった時には、僕はもっとかっこいい僕でありたいと思うよ。
またね。ミリー。
ティモ
リド暦792年 一の月 十七日
ティモが帰ってしまって私は寂しい気持ちで一杯だわ。やっぱりティモが傍にいてくれるだけで幸せで、ティモがいないと寂しいわ。寂しがっているのを見て、お母様に笑われてしまったの。
ティモに次に会えるのは、4月ね。その時を私は楽しみにしているわ。
領民たちもティモのことを慕ってくれているのがよくわかって、自分のことのように嬉しかったわ。
ユージョンもティモがいないって寂しがってたの。一番寂しがっているのは私だけどね。
ミリセント
リド暦792年 一の月 十九日
馬車に揺られながら王城に戻っているよ。
ついこの前まで一緒に過ごしていたのに、やっぱり僕も寂しい。
僕も馬車の中で散々セッタに呆れられたよ。
こうして馬車に揺られながら王城に帰るのも色んな発見があって、毎回楽しいんだ。
王都の方はどうなっているのかも楽しみかな。少し離れていたから、面倒なことがなければいいけれども。
ティモ
リド暦792年 一の月 二十二日
もう少ししたら王城に帰る頃かしら?
馬車に揺られてどこかに向かうのは楽しいわよね。私もどこかに出かけた時には新しい発見をいつも探しているわ。
そうやって見つけたものってその時には何とも思えないことでも、後から役に立つこともあるもの。
ユージョンと一緒に、沢山遊んでいるわ。ユージョンにティモに会いに今度、王城に行きましょうっていったら頷いていたわ。
ただね、最近、動き回れるようになったから時々怪我をしそうになっていてハラハラするわ。
ミリセント
リド暦792年 一の月 二十五日
王城は変わりがなかったみたいで、僕は少し安心したよ。
キッドが寂しがっていて、僕に抱き着いてきて可愛かった。本当にキッドが誰かに利用されたりしないように守らなければならないって思う。
僕が離れている間にキッドに近づこうとしていた人もいたみたいだから。周りの侍女や執事たちが止めてくれてはいたけれど、もっとキッドが大きくなったら自分での判断も重要になるよね。
だからそのあたりをちゃんとキッドを導いていけるような兄でありたいって思うよ。
それにしてもキッドは僕の幼い頃と違って素直な子供だから王城に仕えているものたちにも可愛がられているんだ。キッドを見ていると僕の子供の頃って扱いづらかっただろうね。
ティモ
リド暦792年 一の月 二十八日
かわりがなかったみたいで良かったわ。
やっぱり下の子って可愛いわよね。私もユージョンが危険な目にあわないように、ちゃんと見守りたいわ。
ユージョンがぎゅって抱き着いてきて可愛かったのよ。
可愛い弟自慢をまたしあいましょうね。
いえ、ティモは子供のころから綺麗で可愛かったわよ。今のティモもとても綺麗で、素敵だけれども。
ミリセント




