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悪役令嬢と王子殿下の交換日記  作者: 池中織奈


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誕生日(ミリセント・十三歳)―13歳ー

 リド暦791年 十二の月 一日


 もうすぐミリーに会えると思うと、僕は楽しみで仕方がないんだ。

 ミリーの誕生日は、僕にとって毎年大切な日だよ。日に日に綺麗になっていくミリーの誕生日をお祝い出来ると思うだけでも嬉しい。

 それに僕は公爵領にずっと行けるわけではないから、ミリーが住んで、ミリーが過ごしている公爵領に行けるのが楽しいっていうのもあるけれどね。

 ミリーの隣だと、僕は幸せで仕方がないから。

 なんてそんなことを語っていたらセッタに呆れられたよ。相変わらずセッタにはいい子が見つからないんだよね。僕の護衛騎士だからもてもてだろうに。でも焦って結婚相手を決めたら、大変なことになるかもだからゆっくり決めればいいと思うけど。


 ティモ



 リド暦791年 十二の月 四日


 ティモが到着するの楽しみにしているわ。

 交換日記の文字からも、ティモが私の事を大切に思ってくれているというのが分かって、私は嬉しいの。

 交換日記を読み返すと恥ずかしい事も書いていたりするけれど、それでもやっぱり私とティモの大事な思い出なんだって思うと読み返すだけでも楽しいわ。あの時こんなことがあったなって思い出せるのも大切な思い出だから。

 セッタは良い男よね。もちろん、私にとってはティモが一番かっこいいけれど、セッタもかっこいいわ。

 私の侍女のエドナもそういう相手がいないのよね。エドナとセッタが恋人になったら素敵だと思うけれど、エドナは好きな人がいるって話だから難しいかもしれないけれど。


 ミリセント



 リド暦791年 十二の月 八日


 ミリーに会えて嬉しいよ。ミリーのことを抱きしめられて、僕のミリーが僕の腕の中にいるって本当に幸せだなって思った。

 沢山話も出来ると、やっぱり嬉しいね。


 ティモ



 リド暦791年 十二の月 九日


 今日は結構一緒に居れて楽しかったわね。ティモが私のことをずっとエスコートしてくれていて、私はそれがとても幸せな気持ちになったわ。領民たちも私たちが仲良しだって言っていたわね。

 使用人たちに聞いたのだけど、私とティモの仲の良さが広まっていて、ああなりたいって思ってくれている人も多いみたいで、嬉しいなって思ったわ。

 明日は誕生日パーティーの準備もあってずっとティモと一緒に過ごせるわけじゃないけれど、ティモが私の家の領地にいるというだけでも何だか嬉しいわ。


 ミリセント



 リド暦791年 十二の月 十二日


 誕生日おめでとう。ミリー。

 僕はこうしてミリーの誕生日を真っ先にお祝い出来ることが嬉しいよ。

 今年は色んなことがあったけれど、ミリーと共にいられて嬉しいんだ。

 ミリーと一緒ならなんだってやっていけるようなそんな気持ちで一杯だから。


 ティモ




 リド暦791年 十二の月 十二日


 今年も真っ先にお祝いしてくれてありがとう。ティモ。

 パーティーでも隣でお祝いしてくれて、私はとても嬉しかった。ティモが誕生日に私の隣にいてくれて、私の事をお祝いしてくれる。本当にそれだけで、プレゼントなんていらないってぐらい私にとって一番のプレゼントなのよ。

 もちろん、ティモが選んでくれたプレゼントも嬉しいけれど。


 ミリセント



 リド暦791年 十二の月 十二日


 本当にミリーは可愛いことばかり書くよね。ミリーの内面が本当に可愛いから、僕はミリーのためならなんだってしてあげたいって思うんだよ。


 ティモ



 リド暦791年 十二の月 十三日


 朝から口づけをされてドキドキしたわ。本当にティモといるとドキドキして仕方がないわ。

 ユージョンにも見られてしまったわね……。


 ミリセント



 リド暦791年 十二の月 十五日


 今年はすぐに帰らなくていいって父上に取り付けているから、年明けまで一緒にいれるって思うと嬉しい。

 やっぱりミリーと一緒に過ごしていると、幸せだなって思って仕方ないよ。口にもしているけど、幾らでも交換日記に書きたくなる。


 ティモ



 リド暦791年 十二の月 十八日


 今日はティモはお父様についていって、領内を一緒に見て回るのよね。私もいきたかったけれど予定が入っていたから仕方ないわ。

 一緒にいられる時間も大切だけど、一緒に居られない時間も大切よね。

 その分、私にとってティモが大切だって分かるから。それにしてもティモがしばらく領地にいるからって結構手紙がくるわ。ティモに近づきたがっている人が多いって実感するわ。


 ミリセント



 リド暦791年 十二の月 二十一日


 ミリーの愛していて、大切にしている領地を見て回れるだけでも何だか嬉しい。

 それに毎年、誕生日の後に王城にすぐ戻ってたから、こうしてまだミリーの隣に入れることが嬉しい。ミリーと年越しかって考えるだけでわくわくするよね。


 ティモ



 リド暦791年 十二の月 二十五日


 ティモ目当ての人たちの選別と、対応は結構疲れるわね。ある程度、年末年始にはゆっくりできるようにお父様たちに調整してもらったけれども。

 ティモと過ごせると思うと、私も嬉しい。カメラでも沢山写真取れて楽しかったわね。


 ミリセント




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― 新着の感想 ―
[良い点] …………(甘さに悶絶中) もうこの二人、さっさと結婚しちゃえばいいと思います。 やっぱり結婚は、学園卒業後じゃないと駄目なんですかねえ……?
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