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悪役令嬢と王子殿下の交換日記  作者: 池中織奈


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反乱の芽―12歳―

 リド暦791年 十一の月 一日


 貴族について調べているのは続行しているけれど、中々尻尾を出さないものだね。それに表立ってそういう言動をしていなかったとしても、そういう思いを持っている人はいるだろうし。

 僕たちが彼らをどうにかするのが早いか、それとも何かしらの反乱がおきるのがはやいかだね。

 なるべくそれが起こらないようにしたいけれどね。

 ミリーと一緒にそのお菓子を食べられると思うと楽しみだよ。それにしてもミリーが楽しそうに過ごしているのが交換日記で分かって嬉しいよ。来月はミリーに会いに行くからね。


 ティモ



 リド暦791年 十一の月 五日


 反乱が本当に起きたら恐ろしいわね。そういう人たちって、周りの人たちを巻き込むことを躊躇わないと思うから、怖いわ。

 知り合いが何かあるのも嫌だけど、国民たちが危険な目に遭うのはもっと嫌だと思うわ。

 私にも手伝えることがあったら教えてね。

 とても楽しいわよ。ユージョンもとても可愛くてすくすく大きくなっていくユージョンを見るのも楽しいもの。

 来月にはティモに会えると思うとワクワクして仕方がないわ。いつだってティモと会えると思うと嬉しくてたまらないの。



 ミリセント



 リド暦791年 十一の月 八日


 反乱が起きたら大変なことになるから、本当におこらないようにしておきたいね。僕が調べていることは向こうも分かっているだろうし、僕が王都を離れたタイミングで何か起こすことも考えられるけど、まぁ、そのあたりは父上にちゃんと頼んでいるからしばらくは反乱は起きないと思いたい。

 寧ろ僕や父上たちが気を抜いた時がそういうことを起こすだろうから、おこるとしても数年後ぐらいだとは思うけれど。

 本当にミリーは弟思いで可愛いね。僕もミリーに会えると思うと楽しみで仕方がないよ。



 ティモ



 リド暦791年 十一の月 十一日


 というか、あれね。本当に乙女ゲームの世界って本当はヒロインが利用されているようなことがあるのかもしれないわね。

 時期的に考えると反乱を起こしたい人たちのかかわりも乙女ゲームでは触れられなかったけれど実際はあったのかもしれないわ。

 やっぱり乙女ゲームと現実は全然違うわね。驚くような裏側の話が現実だとよくわかるわ。私の予感としては、やっぱり乙女ゲームの時期に、反乱を起こしたい人たちが何かやるのかもしれない。

 私もティモも今の王国の在り方を気に食わない人たちにとっては邪魔な存在だろうから、自分の身を守ることもちゃんと考えなきゃね。

 ティモを来月迎え入れるための準備を進めているわ。毎年、自分の誕生日の時期はティモがやってくると思うと楽しいし、ティモを迎え入れる準備をするだけでも楽しいのよ。

 楽しみにしていてね、ティモ。


 ミリセント



 リド暦791年 十一の月 十五日


 そうだね。

 乙女ゲームと呼ばれるものは、不可解な点が多い。だからこそ反乱を起こしたい不穏な存在とかかわりがあると考えるのが当然だね。でも、乙女ゲームの時期より前からもっと色々と起こそうとしていると思うから。そのあたりは反乱の芽をつめるなら幾らでもつみたいっては思うよ。

 ちゃんとそういう芽をつめたら学園生活をもっと平穏に過ごせるかなって思うからね。

 ミリーが僕がやってくるのが嬉しいって、準備も楽しいってそう言ってくれることが嬉しいよ。

 僕もミリーに沢山、誕生日プレゼント持っていくから。ミリーのことを沢山お祝いするから楽しみにしていてね。


 ティモ



 リド暦791年 十一の月 十九日


 そうね。

 反乱の芽をどうにかできるならどうにかしておきたいわね。

 なんでも事前準備は大切だもの。そのためにももっと行動していくことも大事ね。

 私ね、ティモと幸せにずっと過ごしたいからそのためにも一生懸命頑張るわ。

 ティモからのプレゼント楽しみにしているわ。

 引き続きこちらでは小さな催しを行っているけれど、領民たちとの距離が縮まって楽しいわね。私はティモと結婚したら王都で暮らすことになるから、それまでの間に領地で沢山の思い出を作りたいのよね。

 

 ミリセント



 リド暦791年 十一の月 二十四日


 もうすぐそちらの領地に向かうよ。僕が調べたこととか、乙女ゲームについての話とか沢山しようね。ミリーに会えるのが僕は楽しみで仕方がないよ。

 ミリーは会うたびに綺麗で、可愛くなっているから僕は会うたびにドキドキしているんだよ。

 ミリーに会えるの楽しみにしているよ。


 ティモ


 リド暦791年 十一の月 二十七日


 もうすぐこちらにくるのね。

 私もティモが私に会いにきてくれるって思うだけでも楽しみで仕方がないの。ティモはかっこよくて優しいから、一緒にいるといつもドキドキするわ。

 私、ティモがどれだけかっこよくなるか、乙女ゲームで見たことがあったけれどそれでも実際のティモはもっとかっこよくて、私も会うたびにドキドキしているわよ。

 ティモの隣に堂々とたてる私でいたいから、勉強も、それに美しさも磨いているもの。


 ミリセント




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