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悪役令嬢と王子殿下の交換日記  作者: 池中織奈


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帰り道と視察計画―10歳―

 リド暦789年 五の月 一日


 ミリーが帰宅してしまうと、何だかやっぱり寂しくなるね。

 ショーの写真を沢山もらって、ミリーの色んな一面が見れてショーは楽しかったけれど、僕はやっぱりミリーがいつでもそばにいてくれたらって思う。まぁ、今は今で時々会うからこそミリーと会うのが特別な感覚になるけれども。

 道中は気を付けてね。


 ティモ



 リド暦789年 五の月 四日


 私も寂しいわ。

 ティモが隣にいたら毎日がもっと楽しいでしょうね。学園生活は少しの不安もあるけれど、毎日ティモに会えるようになると思うと楽しみで仕方がないの。

 大丈夫よ。ティモがつけてくれている護衛もいるしね。私、王都と領地の道中の街や村の人たちとも少し仲良くなれたの。こうしてティモの元に通う道中も好きだわ。



 ミリセント



 リド暦789年 五の月 七日



 僕も学園生活が楽しみだよ。

 そういえば、学園生活といえばフィガニードは大学の方に通っているんだよね。領地に帰ってくるのはもう少し先かな?

 父上がフィガニードの事を将来有望だって褒めてたよ。


 ティモ



 リド暦789年 五の月 十日


 そうなのよ。

 お兄様ってば領地に帰ってくるかと思ったらもっと勉強をしたいって、大学に通っているの。

 大学は離れているのもあって益々帰ってこないわ。でも大学卒業後は、アグエッドス公爵を継ぐために戻ってくるのよ。その日が楽しみだわ。陛下にまで噂になっているのは嬉しいわ。私の自慢のお兄様なの。

 領地にたどり着いたわ。

 

 ミリセント




 リド暦789年 五の月 十四日


 フィガニードは努力家だよね。僕も時々しか会ってないけど、流石ミリーのお兄さんだと思うよ。

 ミリーは大学に行きたい? 僕としてはミリーとすぐに結婚したいから、王立学園の卒業後はそのまま結婚してほしいんだけど。でもミリーが望むなら結婚した後も大学に一緒に通ってもいいかもね。

 王妃が大学にかようってあまり例がないけれど、それはそれで楽しそうだし。

 無事に領地にたどり着いて良かった。こちらでは、ショーの冊子が少しずつ完成しているよ。やっぱりミリーが一番可愛いね。


 ティモ


 

 リド暦789年 五の月 十七日


 そうなの。お兄様は私の自慢だわ。私の兄弟はとっても素敵で、自慢だわ。

 今はまだ考えられないわ。私ね、勉強を一生懸命頑張っているのは自分のためというより、ティモのためというか……ティモに釣り合うような立場にありたいって思うからなの。

 だからその時にとってこの国のために必要だと思ったら大学に通いたいって言うかもしれないわ。でも大学に通わなくても王城で研究をしたいことがあれば進めるのもいいかなって思うわ。

 私もティモとはやく結婚したいわ。

 はやくそのパンフレットを私もみたいわ。完成したら頂戴ね。

 そういえば、ティモ、また旅行に行かない? 陛下に相談したら視察という形で、ティモを連れて出かけていいと言ってくれたのよ。

 ティモと一緒にもっと出掛けたいなって思っているの。


 ミリセント



 リド暦789年 五の月 二十日


 ミリーは本当に家族が大好きだね。

 ミリーが本当に家族を自慢に思っていることが分かるよ。

 僕のためだなんて本当、可愛い。ミリーは僕の自慢の婚約者だよ。

 そうだね。王城で研究を進めるのもありだよね。その時になったら考えようね。

 もちろん、渡すよ。もう少ししたら完成だから楽しみにしといてね。

 ミリーと旅行なら喜んで行くよ。この前来た時に父上と何か話しているなと思ってたらそんな相談していたんだね。

 ミリーと出かけられるなんて楽しみで仕方ないよ。

 今度は僕が何処に行くか計画するよ。父上と母上に相談して幾つか絞ったけれど、ミリーは何処がいい?


 ティモ



 リド暦789年 五の月 二十三日


 わぁ、とても素敵な候補ね。

 なんだかティモらしい選択だわ。候補がいくつかあるのね。全部素敵だわ。

 何だか悩むけれど、お父様とお母様に相談して次期国王、次期王妃としてためになる場所を選びたいと思って、一つ選んだわ。

 詳しい旅の日程は聞かないでおくわ。ティモがどんなふうに計画してくれるか楽しみだもの。先月、ティモに会ったばかりなのに、私はもう次にティモに会う時のことを楽しみで仕方がないの。


 ミリセント



 リド暦789年 五の月 二十七日


 ミリーは此処を選んだんだね。了解、ミリーが楽しめるような旅日程を組むよ。ミリーが楽しめるように全力を尽くすからね。

 色々調整もいるから、旅行に行けるのは少し先だろうけれど今からもう楽しみで仕方ないよ。

 本当にミリーが婚約者でなかったら、僕はこんなに旅行計画を練るのも楽しみに出来なかったと思う。ミリーにつぎに会うの、楽しみにしているね。



 ティモ





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