第五話
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校長に呼び出された日の翌日。
僕ら士官候補生四人は黒煙を出す機関車に引っ張られる客車に乗っていた。向かう場所は大日本帝国軍が駐留するアマツ軍港。
「なぁヤガハラ」
資料に目を通していた僕に右隣に座るカトリ候補生が声をかけてきた。
「ん?」
「そんな資料読んで本当に信じてるのか?
セイリスだって建造出来ていない戦艦を日本は持ってると思っているのかよ」
「一応これ日本が出してきた正式なものだし」
カトリ同様僕もこの資料には疑いがあった。
大和型戦艦。
全長263メートル
全幅38,9メートル
排水量6万4000t
主砲に至っては46センチ三連装砲を三基九門
「カトリの言うとおり嘘かも知れないぞ。そのヤマトとか言う巨大な戦艦があったのなら最初に会ったとき持ってきてなかったんだ?砲艦外交は基本だろ」
正面に向かい合うよう座っているサギリ候補生が腕を組ながら言ってきた。
「疑い深いぞカトリ、サギリ。救援に来てくれた大日本帝国には敬意を払え」
そう言ったのは右斜めの席に座るモトバシ候補生だった。
「砲艦外交は基本と言うが古すぎる。第一、戦艦はその国の技術、力を示す。そんなものを簡単に見せることができると思うか?」
「だがよモトバシ。これまで日本は駆逐艦や巡洋艦、あと変な軍艦しか持ってきてなかったんだぜ。」
変な軍艦と聞いてはぁとため息をするモトバシ。
「お前ら資料全部ちゃんと読んだか?最後のページに説明があったぞ」
僕はすぐページをめぐりそのページを見た。
航空母艦
説明によると航空機と呼ばれる空を飛ぶ兵器を運用する軍艦。
この航空機というのがよくわからないけど資料どおりならすごい兵器だ。
「いいか、日本はノーアとは違う異世界の国。こちらの常識は通用しないと考えるべきだ」
モトバシの言うとおりかもしれない。でも・・・
「だとしても信じられないな僕は」
何が?と三人は僕を見てきた。
「だってこんなに凄い戦艦をスワハラに二隻も売却してくれるなんて」
そう、何とこの大和型戦艦を日本が売ってくれるそうなのだ。
派遣される理由、大和型の運用を学んで来ること。
僕ら以外にも海軍学校の生徒が既に日本に送られて運用方法を学んでいる。
カトリもサギリもそうだよなと頷く。
「もしかしたらこの戦艦よりももっと強力な戦艦を日本は持っているのかも知れない」
そうだとしたら日本は、日本が存在する世界では必要になるほど事態があるのか、それともあったのか、この時僕を含めて誰もわからなかった。
第六話か、第七話あたりでファンタシー要素が入る予定




