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ヌーメリアの地下研究室
【ヌーメリアの地下研究室】
壁に毒の瓶をずらりと収納した扉つきの棚が並ぶ。
抽出や精製もする蒸留装置に作業用のドラフト、毒々しいというよりは理科実験室の雰囲気。
机は木製だが薬品がこぼれてもいいようにコーティングしてある。
全体的な色合いは暖色系で、ヌーメリアにとっては安心してひきこもれる繭みたいなイメージ。
1日中こもって作業をするために室内履きやクッションなど、快適に過ごすグッズも揃えており、女性らしい小物も置かれている。
地下だから窓の代わりに田園を流れる川の風景画。季節や時間の経過も反映される魔道具の絵。
ネリアがヌーメリアの地下研究室を訪れることはあまりない。初対面で彼女が十年かけて作り続けた毒をすべて焼却処分してしまったことを気にしているのと、ヌーメリアの部屋にある、かわいいビン詰めの小物と思える物は、たいてい毒物だからだ。









