研究棟・概要
王城では本城の裏手にある三階建ての建物。王族たちが住む奥宮よりもさらに奥まった場所にある。
元は建国の祖バルザムがコランテトラの木を眺めるために建てた別邸で、王族の避難所というか、趣味部屋のようなものだったらしい。
グレン・ディアレスに研究棟として与えられ、錬金術師団の本拠地として発展、今に至る。
グレン以前に研究棟を利用した錬金術師はおらず、過去の錬金術師たちの記録や業績については、本城の方に記録や成果が残っている。
(最初のうちは魔道具師や医術師と、ハッキリした違いはなかった。魔術師や竜騎士にくらべると、あくまで裏方の存在)
本城の中庭から通用口を通り、奥宮の外周と接する通路を進むと研究棟前の広場に出る。
広場はドラゴンが降りられるだけの広さがあり、学園生たちがライガの試作機を飛ばすのにも使った。オドゥやカーター副団長がゴーレムを作って遊んだのもここ。城の内部なのできちんと整備され、植えこみなどもちゃんとある。
入り口は両開きの重々しい扉。
入って左に進めば、元アトリウムだった温室を利用したヴェリガンの研究室。
少し右に進めば階段があり、地下にはヌーメリアの研究室がある。
さらに右には資料庫を備えた師団長室、素材庫を備えた工房がある。
師団長室からは資料庫や工房に直接行ける。
二階にはカーター副団長とオドゥ、三階にはウブルグとユーリが、それぞれ研究室を持っている。
研究棟の窓は師団長室と居住区以外はすべて城に向いており、中庭や居住区のようすを見ることはできない。
樹齢五百年のコランテトラが枝を広げる中庭は、グレンと契約した師団長室の守護精霊が管理している。
スタート時は草木がうっそうと生い茂り、奥にある居住区を隠しているが、夏はガーデンテーブルや椅子が置かれ、錬金術師や学園生にとっても憩いの場となった。









