魔術師の杖 デーダス荒野の家
デーダス荒野の家についてです。
【デーダス荒野の家】
デーダス荒野にグレンの工房を造ろうと考えたのは、学園時代のレイメリア・アルバーン。
ロビンス先生との雑談で「彼が研究して子育てする場所にも良さそう」と話し、彼が本を落っことした。
デーダス荒野にグレンとオドゥのふたりがテント生活をして建てた。
オドゥがエルリカの街から何往復もして運んだ材料に、グレンが術式を刻み組み立てた。
数ヵ月で建てた家の外装はふたりでペンキを塗った。
荒野にぽつねんと建つ小さな家は、屋根の上には風見鶏がくるくると回る。
結界となっている柵に囲まれ、荒野を吹く強い風からも守られる。
術式を作動させれば外から見えなくして、隠ぺいすることもできる。
住居はドアを開けると暖炉のあるリビング。
小さな収納庫があるカウンターキッチンと、グレンが使う書斎と寝室がある。
階段を数段あがった中二階の小部屋は、丸い窓のそばにオドゥのベッドを置いた。
住居が完成したところで、リビングに王都と往復する転移魔法陣を設置。
グレンの書斎には地下の工房への転移陣がある。
工房はサルカス山地からの豊富な地下水流を利用するため、ぽっかりとあいた空洞を利用。
さまざまな計器と魔道具、それに水槽。
大きなタンクにはカナイニラウから採取した〝命の水〟。
棚には国王から譲られた竜玉や各地から集めた素材が並ぶ。
〝死者の蘇生〟に必要な素材。
魔素量の多い素材を四種。
風……〝竜玉〟(エクグラシア王家で保管→グレンにひとつ渡される)
水……〝命の水〟(人魚の王国でグレンが採取)
火……〝カロク山の火竜の牙〟(レオポルドが採取)
土……(まだ出てきていない)
グレンがいるときは魔道具が音を立てて動き、わりと騒がしい。
・ネリアに関するもの。
中二階の部屋クローゼットと椅子と机。ベッドの脇には小さな丸い窓。
窓辺には一輪挿しの花瓶。
壁には小さな丸い縁飾りのついた鏡(オドゥがネリアのために置いた)。
庭に家庭菜園、木の杭から壁までロープを張っただけの、洗濯物干し場。
オドゥが造ったガーデンテーブルと椅子のセット。だから椅子も二脚しかない。ちょっと休んだりのんびりしたり、星を見たりする。
レオポルドとネリアがデーダスに来るのは冬なので、庭の設備は利用されていない。









