王城
☆王城☆
シャングリラ中心にあり、マール川の支流をひき込んだ広い堀と森に囲まれている。それ自体がひとつの街のように大きい。
本城を挟むように正門から向かって右手に建つ尖塔が、魔術師団の本拠地である塔、左手には竜騎士団の本拠地の竜舎が建てられている。
執務室、迎賓室、会議室、小会議室などがある。スタッフが大勢働く公の場でもあり、他に図書室、医務室、城内見学者用の売店、スタッフ用の食堂や休憩室などもある。
貴族が利用するのは迎賓棟と外廊下。
スタッフが利用するのは本城にある自分の職場、中庭、内廊下や隠し通路。
王族や師団長は基本的に、どこでも出入り自由。
城が建つ前からそこにいた、コランテトラの木精は、王城内で行けない場所はない。
【正門前広場】
・時計塔
・魔導バスの停留所
・花売りの台車
・飲み物や軽食のスタンド
王城の正門前には、待ち合わせにもよく使われる時計塔のある王城前広場がある花売りの台車や、飲み物や軽食を売るスタンドもあり、ちょっとした観光スポット。広場全体が巨大な転移魔法陣になっており、遠征時にはここから転移魔法陣で転移する。
☆通用門☆
王城で働くスタッフたちが利用する。
固定の転移魔法陣は行く先別に設置されており、そこから各部門へ移動する。
師団長クラスになると、自由に好きなところから好きな場所に跳べるが、一介のスタッフは転移できたとしても、ぴょんぴょん跳ばないよう注意される。
☆迎賓棟☆
本城の手前と正門の間にある。
招待客が滞在する貴賓室や、謁見室など外からきた客向けの施設。
王城見学者のための、ツアー受付窓口。
本城とは外廊下でつながっている。
☆本城☆
王城の一番中心の背の高い建物。
1階と2階は大広間以外、スタッフ向けの施設が集中している。
中層は王族の執務室、大臣たちと政務を行う会議室。
文官が働く王国の頭脳部。
上層に師団長たちが集う小会議室。
成年王族は妃も含め、それぞれに執務室を持ち、補佐官数名がつく。
【天空舞台】
ドラゴンも降りられる広いバルコニー。
転移陣を使わないときは螺旋階段でのぼる。
バルコニーに続く小規模な謁見室は、ドラゴンで訪れる者を迎えるためのもの。
【大広間】
夜会や式典が開かれる。
王城前広場にある時計塔を模した魔導時計が置かれ、定時になると飾り窓で魔導人形たちが動く。王城見学ツアーでも人気スポット。
【本城1階】
・ララロア医師が常駐する医務室。
・魔法調理が行われる厨房。(調理職人ダースがいる)
・スタッフ向けの食堂や休憩室。
・スタッフの制服や師団長のローブ、王族の衣装を用意する服飾部門。
【本城2階】
・図書室。
・文書保管庫。
・福利厚生、手当の申請などを相談する事務方も。
☆塔☆
1階……魔術訓練場。
途中に研修室。(ネリアがテーブルマナーを特訓した場所)
螺旋階段でぐるりと中を回りながらのぼる。
各階に魔術師は個室を持っている。
師団長室のすぐ下が図書室で、魔術書中心に貴重な文献が集められている。
【師団長室】
・執務室
バルコニーがついた窓と応接セット。
壁の保管庫にグレンの魔石。
ネリアが窓から訪れるのは、文句を言ってもレオポルドは迎えいれる。
気にいらなければ問答無用で、転移により塔の外へペイッとされる。
レオポルド本人とバルマ副団長、団長補佐のマリス女史の机がそれぞれある。
・書庫
魔術書のほか、書類も保管。
・仮眠室
薬草とクマル酒のビンがならぶ棚、机と椅子、シングルベッド。
壁にはローブがかけられ、着替えをいれるクローゼットぐらいはある。
殺風景な寝るだけの部屋。
☆竜舎☆
竜騎士団の本拠地。
【訓練場】
ドラゴンや竜騎士が暴れるため、わりと広い。
魔法陣で強化された堅固な防壁は、見学席と訓練場の間に設けられている。
(目に見えない)
訓練を見学するため、競技場のように一段高くなった座席もある。
ライアスが竜騎士団長になった際、令嬢たちが押しかけたため、ふだんの訓練は現在非公開。
すみにはバケツやモップも置かれ、井戸もある。
机をだして、たこパの会場になることも。(7巻参照)
【竜舎】
団長の執務室、騎士たちの休憩所や仮眠室だけでなく、王城全体の安全を守るために取調室に拘置所もある。
拘留された者は、朝晩訓練場で体を動かすため、運動不足にはならない。
・ドラゴンのエサを保管する倉庫。
・ドラゴンの寝床。香りのいいハーブを乾燥させて敷きつめてある。
・おたけびをあげるための岩場。
・エサをくれた竜騎士と、食後に遊ぶためのスペース。
ドラゴンが暮らす空間は、木も生えて岩もゴロゴロしており、建国当時と変わっていない。
王城の中において野性味あふれる場所となっている。
☆中庭☆
本城と塔や竜舎を結び、中央には噴水があり、水路を流れるせせらぎが聞こえる、王城で働くスタッフたちにとっては憩いの場。
医務室は中庭に面しているため、城を通らず直接中庭にでることができる。
研究棟への通用口も端っこにある。
憩いの場であると同時に、異なる部署で働くスタッフにとっては、出会いの場でもある。
・通用口
中庭から奥宮の脇を通り、研究棟へ続く道。
通用門とはちがうので注意。
☆医務室☆
ベッドと診察室、薬棚。
薬品の調合レシピやスタッフの健康管理のためのカルテなどを保管した本棚。
対抗戦では救護班として駆りだされる。
☆奥宮☆
王族の居住区である奥宮は、本城の裏側にあり、距離的にも錬金術師団の研究棟に近い。
昔の王城だったため、城の設備はひと通り揃っている。
奥宮で催される茶会に供される菓子は、専門の菓子職人がこちらで作る。
(本城のスタッフは手伝い以外、駆りだされることはない)
王族たちのプライベートスペースだが、出入りを許されている少数のスタッフは、ズカズカ歩き回っている。
・各王族の部屋。(それぞれが自分のリビングに寝室、バス・トイレに書斎や応接室、ウォークインクローゼットなどを持っている)
・茶会をするための広間
・王太后の自慢の温室
☆隠し通路☆
転移魔法もあるため、王族の避難経路というよりは、スタッフの移動経路として使われる。
空間魔法も使われ、まっすぐな道。
それぞれ目的地別に絵がかかっている。
・『扇を持つ赤い貴婦人』……休憩室から大広間へ抜ける。
・『果物の静物画』……厨房から大広間へ、大量の料理や食器を運ぶ。
研究棟については別にまとめます。









