地名
連載開始時の覚え書きをまとめました。
☆国家☆
【魔導大国エクグラシア】
物語の舞台となる国
建国500年。サルジア皇国を追われた武闘派魔術師バルザム・エクグラシアが、竜王ソルディムを倒して契約をし、居住権と加護を勝ち取った。
竜王の縄張りがそのまま領土となっている。
オーロラが見える珊瑚礁の海まで……国土の気候は土地ごとに特徴がある。
マウナカイアに住む〝人魚の末裔〟、樹海に住む〝緑の魔女〟が率いる〝森の民〟など、土着の少数民族もいて共存している。
【サルジア皇国】
エクグラシアの東にある隣国。
エクグラシアより歴史は古く、呪術師がいる。
国土だけならエクグラシアより広い。
ほかに周辺諸国や島国に囲まれています。(物語にはでてきません)
☆首都☆
【シャングリラ】
エクグラシアの王都 人口100万人程度。
・1800年頃の江戸の人口が100万人程度なので、そのぐらいの規模を想定。
その当時のロンドンが80万、パリが50万程度なので、もっと少なくてもいいかも。
☆主要都市☆
・シャングリラの西にあるターミナル駅のある大きな都市がウレグ、東にあるのがメニアラで、南の海に面した港がある都市タクラ、それぞれが人口20万人程度。
【ウレグ】
魔導列車の経由地。
シャングリラの手前にある、赤レンガ作りのわりと大きな駅。
駅前広場にはドラゴンが三体降りてもじゅうぶんな広さがある。
【タクラ】
エクグラシアの南にある海に面した都市。
異国情緒あふれる市場がある。
マール川の河口があり、交易や漁業が盛ん。
川の流域には染織工房もいくつか存在する。
名物タクラ料理の店は王都にもある。
【メニアラ】
シャングリラから南東にある大きな駅のある都市。
シルクが採れ、紡績業が盛ん。
タクラ北東からメニアラにかけて、サルジアの国境まで〝森の民〟が住む樹海が広がる。
ヴェリガンの出身地はそのへん。
・便利なのはタクラで、ヴェリガンの両親はタクラ郊外で農園を営む。
彼の祖母である〝緑の魔女〟フラウは、〝森の民〟を率いて樹海に住む。
ヴェリガンは祖母に預けられて樹海で育った。
【アルバーン領】
シャングリラから見て北にある、アルバーン公爵領。広大です。
当然魔導列車の駅もありますが、駅名はまだ決めていません。
アルバーン駅?…それもなんだかな。
モリア山を有し、冬が長い冷涼な気候。
霧に覆われた湖水地方では幻想的な光景が広がります。
ここの出身には緑の瞳をもつ人間が多いです。
☆街☆
・カレンデュラやサルカス、エルリカ、グワバンは人口数万人のもっと小さな街。
リコリスやルルスはもっと小さく、数千人規模の町です。
【カレンデュラ】
シャングリラからみて南西。
ウレグから北に向かえばサルカス、南に向かえばカレンデュラ。
温暖で山は広葉樹林に覆われてうっそうとしている。
作物も育ちやすく暮らしやすい。
平地では米が、湿気のある霧に覆われる山地では茶葉が採れる。
秋にはヴィーガという、マウナカイア周辺で発生した暴風雨の直撃を受ける、水害に見舞われやすい土地。
ちっちゃな甲羅を持ち、岩に擬態する巨大な魔獣レビガルが棲む。
【エルリカ】
デーダス荒野に接するグレンの家から一番近い、魔導列車の駅のある街。
ペリドットが採れ、冬は凍った川でスケートを楽しみ、かがり火をたいた街の広場では屋台も並ぶ。
【サルカス】
北西の山脈の麓にある街、魔導列車の起点のひとつ。
特産品のサルカスレースは全国に知られており、新進気鋭のレース作家が注目されている。
ミッラの実を使って作る、ミュリスという焼き菓子が名物。ミッラはイメージ的には林檎。
【グワバン】
地方都市で郊外には農村が広がる。
魔導列車の起点のひとつだが、魔導列車の線路が敷かれたのはようやく10年ほど前。
【リコリス】
人口2000人ぐらいの小さな町。
グワバン→リコリスへの移動は魔導バスを使用。
閉鎖的で活気はなく、たいていの若者は成長すると都会に出る。町はずれの山中にリコリス温泉があり、領主の別荘が建てられている。
薬草の栽培が盛んで、町のあちこちで魔獣除けのハーブが育てられており、町の周囲は比較的安全。
【マウナカイア】
人魚伝説が残る珊瑚礁で有名なリゾート地。
魔導列車の線路が引かれる前は、訪れる者はほとんどいない寂れた砂浜だった。
海で魚を獲り、芋などを栽培する自給自足。
サラーグの実は食用や酒作りに使う。
今はビーチ沿いに店が建ちならび、駅前の通も開けていて、昔の面影はない。
ビーチのはずれに行けば、古い堤防など人魚との交流があった時代の名残がある。
半島をぐるっと回れば『海洋生物研究所』を兼ねた灯台がある。
【魔石の町ルルス】
魔石鉱床の採掘のために造られた新しい街。
領主はおらず、採掘事務所が置かれている。
王都から第三舞台が遠征して魔獣討伐に来る以外は、魔法障壁が町を守り、自警団が組織されている。
グレンが魔導列車の線路を敷いたことで、全国から人が集まった。
ここからエクグラシア各地に魔石が運ばれる。
良質なものはまず王都に運ばれ、そこで仕分けされ活用される。
☆物語にでてくる地名☆
【ヴェルヤンシャ】
シャングリラ郊外の高い山。中腹ではお茶を栽培。
高所には針葉樹林があり、学園長とカーター副団長が木から吊るされたのはこの辺。
・知らずの湖
ヴェルヤンシャの頂上から見おろせる湖。街道から外れたところにあり、ドラゴンでないと行けない場所にあるため、『知らずの湖』と呼ばれる。
レイメリアやグレン、国王夫妻にとっては思い出の地。
【デーダス荒野】
グレンの家がある荒野。
何にもないが、地下にはサルカス山地に源を発する、豊富な地下水脈がある。
外れでペリドットが採掘される。
【マール川】
シャングリラとウレグの間を流れる大きな川。
河口にある港湾都市タクラと王都シャングリラを結び、魔導列車が普及する前は主な輸送経路だった。
シャングリラの南にある不毛の地、エレント砂漠は迂回して港湾都市タクラに注ぐ。
【エレント砂漠】
シャングリラの南方にある砂漠 コカトリスや黒鉄サソリが出る。
【マウナカイアビーチ】
エクグラシアの南方にあるリゾート地 サンゴ礁が有名。
【カナイニラウ】
日の光が届かない深海に築かれた、人魚族の泡の宮殿がある海底都市。
空気がある区画もあり、人魚と婚姻を結んだ人間の居住区もある。
近くには〝海の精霊〟が住む領域もある。
沖縄地方に伝わる『ニライカナイ』を語源にしている。
・『ニライカナイ』とは……地の底、または海の底にある異界で理想郷。生命の源であり、死者の魂もそこへ向かうとされている。









