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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
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九百六十九生目 協力

 VVは挑戦的で明るく私に語りかける。

 さてとまあ……

 少し先手を取りに来ているな。


 私に対して直接仕掛けてくるのはもう少し後かと思った。

 しかし今VVは目にハートの紋様を浮かべながらこちらを見てくる。

 ああいうレンズじゃなくてどうやらわざわざ変化させて作っているみたいなんだよなあ……


「VV、改めて初めまして……けれど、一体何をたくらんでいるの? 私達をココまでこさせて、それでこんな風に歓待までして……」


「いやいや、これはお礼だからね? お礼なんだから、素直に受け取ってよ!」


 目の模様が星となってウインクしている。

 なんだろうこの違和感。

 うんそうだ違和感だ。


 VVが素直に礼なんてさらさら気はないのが目をみてわかる。

 そこじゃない。


「……VVにはロードライトで名乗ったことはないよ」


「おや、そうだったかな?」


 VVは誤魔化したけれどやっぱりか。

 ココに来て隠す意味も薄いしなあ。


 VVは私から距離を取りさっきの位置に戻る。

 私はVVのことをにらみ体勢をわずかに変えた。

 ここで暴れ出したら私でも対処しきれないからね……


「さあ、どんどん楽しくなって、どんどん良くなって行って――」


「おい、ヴィヴィさんよお!」


「――うん?」


 突然声を挟まれVVは一瞬眉が動いた。

 ダンの声だ。


「なんで俺を、20万シェルぐらいの大金をハメて負わせたんだ? あんな暗号みたいな会話のなかよ、女におだてまくれば、まあ俺みたいなのは簡単に引っかかるだろうよ」


 ダンが酒瓶の底を机に叩きつけ

立ち上がる。

 さすがにその音にはユナがビビってVVが咎めるように眉をひそめた。


「なんの話だい? アタシがなにかした?」


「ヴィヴィ! お前、賭博で俺が大負けするようにしただろう! そしてここに呼び出し、このメンツに何かさせる気だろう!」


 VVの顔がさらにしかめる。

 ある意味では酒飲みの妄言に近い。

 ただ相手が顔のない神である以上何も言えないところがある。


 彼らはやはり神だ。

 ニンゲンと違う感覚で生きている。

 悪意もなしにニンゲンを氷の標本にして国をのっとり寿命を操る。


 彼らの善意にだけは気を許してはならない。

 だからこそこの歓待が1番こわいのだ。


「大負け? いやいやまさか、アタシが操作でもするとでも? それこそまさかさ。アタシはみんなのアイドルだよー?」


「あんな金が溶けるなんてありえねーだろう!? 寝泊まりさせたのも、仕込みだったんだろ!?」


「いやいや、キミにはそこまでの興味はないし……」


 オウカあたりはふたりの言い合いを静観している。

 多分ダン側がやや難癖なのは理解してみている。

 私もVVが絡んでいるけれど多分そこまでアレコレはないと考えていた。


 VVがそういう思惑を伝えるだけで似たようなことは起こせる。

 そういう絶対的権力がVVにはあるだろう。

 エイナはともかく心酔している相手には。


 ワイワイふたりの不毛な言い合いが続いている。

 しかしどこかでは止めないとな。


「あー、でも、僕たちを足止めしたかったのはあるんじゃないの〜?」


 ハックが軽く口をはさむとVVは……

 あれ? なんだVVのあの反応。

 笑顔に隠しているが確実に何のことかわかってなかった顔を一瞬した。


「ど、どうなんだ!?」


「いやさぁ……それを足止めと言われると困るというか、それはキミたちが楽しんだ結果、お金を使ったというだけでしょう? アタシは仕事をしていただけだし!」


「なんだと!?」


「まあ、それはそうかもね〜」


「ちょっと!?」


 弟のハックがあっさり意見を変えたことでダンはハシゴを外された形になる。


「とはいえ兎角、伝え聞く話では単に我らを呼び寄せた、とは思えないのですが」


「おやぁ、信用ないねっ。でも、今回のはロードライトたちへのちょっとした歓待っていうのは本当だよ?」


 ラゴートがそっと助け船を出すがVVは気にしていない。

 うーんやはり彼らは咎められるとメチャクチャ強いな……

 咎められたときにだけメチャクチャ強いの嫌だな……


 というわけでそろそろ私も参戦しよう。


「でも、協力者はいる。だよね」


「協力者? そりゃあスタッフはたくさんいるけれど?」


「異世界転生者」


 スッとVVのまぶたが細められる。

 私の言葉が向こうの何かに刺さった。

 まあそれもそうだろうか。


 さすがに神相手だと心理を覗くことはできない。

 もちろん雰囲気やにおいでわかる面もあるもののニンゲンじゃないからなぁ……


「どこでそれを?」


「聞いたわけじゃないよ。ただ、推測をしたんだ。ですよね、VVの部下ではなく、直接的な協力者の……エイナ」


 エイナはみんなの注目を集める中

暗闇から顔を上げた。


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