表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
2042/2401

九百四十九生目 同士

 ルーレットであっさり外した。


「大丈夫よお、あんなん、時の運なんだから、何度も外れて、なんども外れるものよ」


「それはそうですけど、こういうのにメチャクチャ弱いんですよね私」


「うん、お姉ちゃんなんやかんや賭け事は外すよね」


「そいやさあ、これ1回何ポイント使ってるんだ? 表示されてないけど」


「ここは……100ポイントだね!」


「100!? 1回で!?」


 アメリアさんたちに慰めてもらっていたらここが100ポイントレートなのが判明した。

 えげつな。

 1回でどれだけ掛けさせるんだ。


 つまり今私は気軽に100ポイント失ったのか……

 なんとまあ。


「では、改めてルールの方を……」


 まあようはルーレットと基本は同じだった。

 見慣れないマークだの役はあったがまあ狭ければ狭いほど倍数が高まるというやつ。

 私達は女性たちにワイワイ指示されるがまま賭け事に興じる……


 別に私もシンプルに負け通しではないしインカ兄さんや弟のハックが勝ち通しのことはない。

 というかそうだ。

 私の代わりに選ばせれば良いのか周りのニンゲンに。


 そういう使い方なら出来る。

 私の運勢はかなり特殊だからね。

 私自身の選択は信じられなくても……


 託せば確率が増し信じられる。


「――ですか、ふふふ」


「アメリアさん、突然ですけれど、アメリアさんならどこに賭けますか?」


「おや? それをあたいに聴くのかい? なんとも贅沢なことだねえ」


「そうなんですか?」


「なにせ、1単価100ポイントを賭けている戦いで出会ったばかりの女に託すんですのよ。豪胆かつ、豪勢な遊びはまさしく贅沢、ですのよ。まあ、あたしたちはここを見ている時は、たしかに長いからただの素人に毛が生えた程度には予想出来ましょう」


 どう考えても謙遜だ。

 目つきが一瞬で勝負師のそれになったのに。


「ええ、よろしくおねがいします」


「では……」


 私がどうこう指示しなくてもテキパキと100ポイントをものともしない配置をしていく。

 いやあこわいなあ! 私は小市民なのでまあまあこわい。

 私はどこまでも恐ろしく成り行きを見守るしか無かった……








 一方その頃というやつで。

 ミアは感動の再開を終えてホテルを満喫しやることが少しなくなっていた。


「……結局あんまり役に立てなかったな」


 というわけでミア自体も園に入場することに。

 ポイントは事前にわけておいた。

 完全に昂ぶった心の行先がなくなっている。


 とするとやはり気になるのは昨日の現場であり。


「……行こう」


 そう覚悟を決めて起き上がりホテルを出て。


「紳士の方同伴の入場をお願いしておりまして……」


「えっ」


 弾かれた。


 中での行動は比較的自由だがゲートはそこに制限がかかる。

 時代錯誤……というわけでもないか。

 旧態依然のシステムではあるが。


 ミアが諦めて帰ろうとしたその時。


「じゃあ、僕が同伴で」


 ……紳士が現れた。


「えっと……?」


 ふたりは中に入りそのまま進んでいく。

 そこで自己紹介をしあった。


「僕はローズさまに助けられ拾われて、ここまで来れたんだ」


「え、そうなんですか!? わたしもローズさんに助けられ拾われたんです!」


「わあ、拾われ仲間だね!」


 などというわけのわからない会話で打ち解けたらしい。

 なんなんだ拾われ仲間って。

 拾った覚えはありません。


 そうこうして昨日の現場……闘技場に足を踏み込んだそうだ。

 現場は未だ荒れているものの今日も闘技場をやっている。

 理由がこれまた意外で。


「チャリティーステージ?」


「ええ。今回のことで多くの方が傷つき、そして私達も責任を問われています。知らなかったとはいえ、重大な事件を抱えたまま運営を続けていたので……」


 それは意外だが同時に分かる話でもあった。

 社会責任だ。

 今回の事件には呪いの装備という悪はいたもののでは『誰が責任があるか?』となるとはっきりいって難しい。


 聖騎士ヴァルディバラードは意識混濁状態での入院。

 売った商人は行方知れず。

 管理する闘技場側のチェックが甘かったと言えばそうなる。


 だからというわけでもないがきっちりと興業還元をするらしい。

 いや掲げる看板の野蛮さに似つかないほどにちゃんとしているな!?

 まあ闘士たちからもうすうす感じていたことだ。


「ですので、我々は本日の売上は全て、対象の団体への寄付金とさせていただきます。その使われ方も、後日詳細に報告書に出るように組んであります」


「うわあ……すごい。キミたちのせいじゃない……とも言い切れないけれど、そのせいそのものじゃないのに」


「実は……闘士側でもかなり声が上がっていまして」


「そ、そうなんですか?」


 ミアが恐ろしげな雰囲気にキョロキョロしながらドラーグの影に隠れるようにしつつたずねた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ