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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
2040/2401

九百四十七生目 玉転

 つまり紳士淑女同伴。

 黒VV.I.P.はより多くのオトモをつけなくてはならないと。

 うえー……嫌だなあ。


 何せ別に本当のニンゲン男ではなない。

 というかニンゲン男がここにいないんだけれど。

 どうして断ろうか……?


「じゃあ――」


「お、じゃあルールならそうするか。彼女らから選べばいいのか?」


「そうそう、行こうかぁ〜!」


「――えっ? あ、はい」


 ……流されてしまった。

 いや順応性が高い!

 多分ニンゲンだったらもっとあれこれあるのだが賭けるのと同軸にニンゲン女性を選ぶってところが存在する。


 重く考えているのは私だけか!

 ええいままよ!






 というわけでなぜかニンゲンの美女たちに私達は囲まれながら進むことに。


「うふふ、よろしく」


「貴方のような雰囲気の方、初めて」


「そうよね、なんだとても親しみやすそう!」


「おやおや、もうみんなに好かれちまったのかい?」


「からかわないでくださいよ、アメリアさん」


 というわけで私だけで4人だ。

 アメリアさんも私についた。

 インカやハックも同じ数ついていて大所帯である。


 インカやハックは近くにネコが来たみたいな反応をしているが私はどうもテンションが上がらない。

 いや正確には上がっている。

 触れるたびに香水をかおらせるたびに。


 あまりにもテンションがちゃんと上がる(・・・・・・・)ことに対して同時に下がるのだ。

 私の内側に不可思議な高揚があったとしてそれが実際頭で考えていることと全く一致せず強制ならば恐ろしいという話。

 媚薬……いや薬なら抵抗(レジスト)できる。


 VVの力? 神の干渉かもしれない。

 彼女たちから神の力は感じないけれどR.A.C.2自体がVVの領域内だ。

 ルールの作製といいこうなればそうなるというのが強制力として働いているのかもしれない。


 結果的にずっと気色悪さが尾を引いている。

 自分でコントロールできない感情は厄介だ。

 正確にはその感情に行き着く理論建てが出来ないことが。


 そうこうしている間に1つめのテーブルについてしまった。

 ここは大きな装置が中央に配置されゴロゴロと音が鳴り続けている……


「――で、ジャックポットって大当たりすれば、溜まっている分が全部もらえるんだよね?」


「ええ。積もるチリのような黄金が高くなればなるほどに、そもそもの当たる確率が跳ね上がっていく仕様なのです。そしてパンパンに溜まりきった時に最高潮になり、その日誰かが確実にこの世の幸福を受け取る……つまり、総取りができるのです」


「はぁ〜、一体どのぐらいになるんだろうか?」


「そうですねえ……過去の伝説的記録によれば、有償2000万ポイントが当たった方がおられたとか」


「へぇ、2000万……2000万ポイント!?!?」


 3匹があまりに驚愕して止まってしまう。

 3割が現金化手数料で取られるので2000万ポイントは14億シェル……

 レートにもよるけど|地球ならビリオンダラー超え《1400億円》である。

 正気か?


 説明してくれた女性たちは愉快そうに笑うのみ。

 中央にいくようなニンゲンたちからすれば1や5ポイントの駆け引きだなんて物足りないという話の意味を理解した。

 額が……桁が違う。


「あれはみなさんの賭けをするごとに貯まる、共同銀行のようなものですゆえ、過去に当たった人たちはみな、『銀行からやっと預金を引き出せた』とお喜びになられていましたのよ」


 アメリアがクスクスと上品に笑いながらキセルをトントンと腕の上で揺らす。

 うーんなるほど。

 もしジャックポットを当てるにも強烈な運と引き寄せるための試行回数がいると。


 今タワーに溜まっている金は8割ほどか。

 ここからどれほど時間がかかるかわからないがそこそこ貯まるまではわずかだろう。

 さて私たちがやるのはこのゴロゴロと鳴る音がよく示している。


 ルーレットだ。


「ルーレットの上に玉をゴロゴロと転がして、ちゃんと狙った位置に止まるかというのを考えるゲームですね」


 エイナがたくさんの女性たちをかきわけひょっこりと出てきて解説する。

 アメリアがシッシッと追い払っているが気にした様子はない。


「あの玉を?」


「はい」


「ここに転がして?」


「そうです」


「……えぇ?」


 私たちがおもわずそう言うには理由がある。

 まず机たちを囲む中央の機材。

 これがメチャクチャデカくて見下ろせるようになっている。


 そして転がる玉のセットされているもの。

 これがなんというかニンゲンが当たったら吹き飛びそうなんだけれど。

 そしてルーレット台。


 たくさんの魔法反応とカラフルな配置……そして時折聴こえる爆発音。

 いやおかしいでしょ。

 私が素のルーレットを知識で引っ張り出さるからこそよりおかしさを感じる。


 異様さは説明されなくてもふたりとも感じているようだ。


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