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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
2003/2401

九百十生目 専属

「3名の紳士の方以上からが、入場許可となっておりまして」


「ええーーっ!!」


 私はガッツリチケット売り場らしき窓口で止められていた。

 帽子をとってこちらに頭を下げ去っていく紳士然とした男の背中を見送りながら。

 言っていた理由はこれかあ……!


 私はしぶしぶその場から離れる。

 まさかの女人禁制……ってわけではないけれど男性優遇の施設だとは。

 この世界の時代では……まあなくはない。


 男尊女卑だが男尊女卑という感覚がなく平均的としてこういう立場を取るのがクラシックというものが。

 とりあえず詳細を聞いてきた。

 まず男性がいて3名以上。


 男性に関しては肉体が男性であること。

 そして人数に関しては互いの身の保証のためらしい。

 つまりこのニンゲンはいきなり暴れ出さないと私が保証しますよ〜と互いに言い合えるわけだ。


 そして男性と同数の女性が入れる。

 これが大事だが子供は入れない。

 あくまで紳士とそして淑女のための遊び場だと。


 これは酒が振る舞われる環境だと割とよくある仕組みだ。

 中では酒がたくさん使われる可能性は高そうだ。


「あと、チケット売り場で見た名前……」


 私は亜空間からこっそりとあるチケットを取り出す。

 それはまるでこの出入口ゲートのようにシックな黒に金の装飾。

 VV.I.P.チケットとかかれた品物。


 これを渡された時……VVと名乗る顔のない神の1柱に渡された時の言葉。

 ワンダーランドR.A.C.2.への招待。

 そして……ここで売っているチケット名はR.A.C.2.入場券と書かれていた。


 もう帰っていいかな?

 邪教たる邪神が支配する土地でしたでもう現地神に破壊してもらってよくない?

 だめですよねはい。


 うーん困った!

 行かなくちゃならないよなぁ見えている罠に。

 私はチケットを日差しにかざしヒラヒラ揺らす。


「お客様」


 だから油断していた。

 いきなり背後から声をかけられ驚く。

 毛がゾワゾワっと逆立った。


 振り返ると女性が立っていた。

 制服を着込んでいるあたりここの従業員なのは間違いないらしい。

 私は改めて向き合う。


 すると従業員がずずいとさらに距離を詰めてくる。


「わわっ」


「お客様、不躾に申し訳ありません。そちらのチケットの方、(わたくし)に見せてもらっても宜しいでしょうか?」


「は、はい」


 おもわず迫力に押されてしまった。

 しげしげとVV.I.P.チケットを見回す彼女。

 名前や雰囲気からただのチケットではないのはわかってはいたがここまで……


 最後に何か魔道具を設置して検査しピーッと音をたてる。


「ありがとうございます。確認が取れました」


 VV.I.P.チケットをそのまま返してくれる。

 深々と頭を下げて再度こみらを見る。

 どこか興奮のにおいがする……


「ええと、それで……」


「大変失礼いたしました。そのカードは私共もほとんど見たことがなかったもので……実在していたんだ」


「なるほど……それほど貴重だったんですね。これは譲り受けたのです」


 VVにもらったとは言わない。

 そんなこといってもややこしくなるだけだからね。

 感心したかのようにその従業員は頷く。


「なるほど、理解しました。それでは私はエイナとお呼びください。当施設のご利用は初めてでいらっしゃいますよね?」


「そうですね……利用しようとしたら、人数不足を理由に入れなかったのですが」


「大変申し訳ありません、ここの規則ですので……ただし、出来得る限りの融通はさせていただきます。まず、(わたくし)が貴方様の専属サポートにつかせていただきます」


「……えっ!?」


「さらに、今回の損失を埋めるため、連絡、宿泊先、それらの補償をさせてもらいます。出来得る限り早く、お楽しみいただけますように……」


 なんだかすごい速度でテキパキと話が進んだ。

 ただ……入りたいのは事実だ。

 入れるよう整えるために考える時間や調整の時間が必要だ……


 そして従業員のエイナがごく自然に端末を取り出す。

 そこから話して遠くと連絡をとっていた。

 ……あんな魔道具あったかな。




 あれよあれよというまにゲート前宿泊施設まできてしまった。

 こんなところまであったとは。

 手回しのよさが引くレベル。


 本当に移動用の施設か? ってほどに内部はしっかりした作りになっている。

 私が通された部屋は1番いい部屋……らしいが。

 道中の作りも雰囲気が素敵で落ち着いていてなおかつしっかりと壁や床が作られている。


 一体どのようにここが作られたのかは不明だがベッドもフカフカである。

 天蓋付きだし。

 王族かな?


 私はフカフカ具合を味わいながら整理し考える。

 このVV.I.P.チケットを眺めながら。

 このカードみたいなものに詰まったものを考えながら……

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