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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
1936/2401

八百四十三生目 危険

 どうやら寂れているココとしては随分なものを安く卸していたらしい。

 いや物価的にはあっているはずなんだけれど。

 ただ意外にも大きな日銭稼ぎになったようだ。


 そうこうしていたら兵たちが駆けてきた。


「いたいた! やたら人が集まっていると思ったら、貴方様でしたか!」


「あ、兵士さん」


「おや?」

「兵が慌てて……」

「兵士さーん! この武器どうだい!」


 誰かが兵士に向かって走ってゆき鞘に入った剣を渡した。

 いきなり剣を渡されてオドオドするのは兵だけではなく私やミアも同じである。

 しかし兵は文句をつぶやきながら剣の柄に手がかかると途端に目つきが変わる。


「抜いても?」


「えっ、あっ、はいっ!」


 ミアが私の代わりに答える。

 一般的なサイズ変更の力がある魔法鞘は仮の鞘として買っておいたからスラリとスムーズに引き抜かれる。

 鞘はそっと立てかけられ木でできた剣の刀身にそっと手をかけた。


「……美しい。それに、かなり質がいいように見受けられる。この輝き、付与術か? 材質も、惜しみないな。精錬がうまくいっているのか。普通に木物を加工しただけではこうならん」


「それ、ローズさんが作ったんですよ!」


「そう、ここの姉ちゃんが目のまえでな! 異常な速度で出来上がっていったぜ!」

 

「ほほう……ローズ様は鍛冶も嗜んでおられましたか。やはり一線級は違うな……」


 最後の方は小声だったけれど危ないなあなんか!

 とりあえずこのままではいつボロがでるかわからない。

 恍惚(こうこつ)としている兵に近づく。


「あの、なにか用があったのでは?」


「そうでした! ローズオーラ殿、重要案件について判明したため、一旦ご同行願えますか?」


「わかりました。ミアさんは……ここで素振りと販売の続きお願いします。さっきいった動きなども取り入れてみてください」


「はい、待ってます!」


 これでよしと。

 不必要なものはしまって兵の詰所へ向かうこととなった。


「あ、あとで兵の方に武器の納入相談させてもらえませんか……?」


「えっ、あ、はい」






 詰所ではまた兵長的な方がガチガチで待っていた。

 どうやら他のニンゲンたちには任せられないと判断したらしい。

 私そこまで危険物件だと思われているのだろうか。


 ともかく席につき並べられた資料に目を通す。


「おはようございます」


「おはようございますローズ殿。これは賊たちの調べをまとめたものです。そこに載っているのは彼らの証言と裏取りそれに規模……場所や配置の詳細などです。武装や強さなども割り出せはしたのですが……」


「あ、これは……!」


 私が目にしていた資料にある記述。

 そこには危険なにおいの文字列。


「はい。そこにある通り、敵は戦争のために雇われそして崩されてしまった兵団崩れなのはご存知の通りで、しかしただの農民崩れだけではなく、強力な騎士の者がちらほらと。正直、賊としては規格外ですね」


「やはり、こちらの兵では厳しいですね」


「ええ……兵として犠牲を覚悟にすれば、多少は勝率がありますが、そうでなければ……そもそも、我が兵団は、この街の守護に特化しています。向こうも本職がいて、本格的な要塞化を把握しています。正直、街を手薄にしてまでやるのは……」


「そもそも人命がかかってますもんね。希少が兵力と命をかけるにしても、今ではないですからね。それに……強い相手が国を裏切って何かをやっている時点で、かなり面倒な事態になっているかもしれません」


 話は多少聞いてはいたけれど……

 強いやつがいるんですよ! とか。

 強い上の方たちが何してるかはわかんないけど、オレたちはついていけば問題なかったですから! とか。


 正直ふわっとしすぎていてよくわからない。

 末端に自由にやらせ上は画策している……

 かなり危険な兆候だ。


 強兵たちは元農民くずれでも元領主に仕える騎士でも領主組が嫌すぎて裏切った可能性がある。

 場合によっては向こうと話をつけねばならない。

 なんにせよ多くの場所で被害が出ているのだからただしくないなりの報いを受けさせねば。


「まあ、はい。なので出来得る限り早めに帰ってもらい情報整理した次第です。対策としてはいくつか考えられますが、問題があるとすれば、我々としては貴方様が依頼受託することを認められない、ということですね」


「えっ!? ということはまさか!」


「ええ……ランク中層から下層の複数パーティーへの依頼になります。上層の貴方では、逆にランクが高すぎて……それに、我々の街にはそこまでの財源はありません。適正な相手に依頼することになるでしょう」


 ううむ言っていることはただしい。

 冒険者たちならば潜り込み裏から破壊して縛り上げたりもできるだろう。

 それに各個撃破と得意だし攻城が得意な冒険者を呼べば良い。

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