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その能力は無敵! ~けもっ娘異世界転生サバイバル~  作者: チル
狂った境界と踊る神々そして大きな賭け後編
1908/2401

八百十五生目 転移

「主は勇ましい姿も美しく似合いますね。本来の剥き出しの剛力が垣間見える瞬間……まさしく主らしき姿だと存じます」


「なるほど理屈はわかった。お前さんがやると、戦いの姿もまったくもって絵になるな」


「ふたりとも何?」


 私は爪と牙に限定神域を纏ってみせたがそんなふうにいわれていた。

 見せるためにやっているのだけれど品評会みたいになっている気がする。

 あとそこそこ強い武の圧を感じるはずなのに顔色1つ変えないのはさすがふたりといったところか。


 その場ではレクチャーをして後日石が同調するのを待つことに。

 私は翠の大地へ行く!

 普段なら痕跡を残すためにも船で行くんだけれど今回は長旅をゆっくりするつもりはない。


 指名依頼の1つに使われていたよく整えられた木材に書かれたもの。

 その美しい木に使われていたものを"観察"したところ翠の大地産のことが発覚した。

 つまりこの依頼先にいる神は……翠の大地に住んでいる。


 多分まだそんなに犯人の足取りがまったく追えないものじゃない。

 まだ大陸1つ探す必要があるけれど……

 相手が強力な神ならば放つ痕跡もそれ相応のはずだ。


 ならばきっとたどれる。

 依頼を引き受けて転移をわざと発動させるとしよう。

 依頼内容は……


 ええと、調査依頼だ。

 最近来た賑やかな団体が開催する場が何をしているのかが気になるが神が地を離れてうかがうのもさわがれるだろうし直接は見れない。

 中に行って確かめてきてほしいそうだ。


 ちなみに神の最近ほどあてにならないものはない。


 私みたいなのならともかく土地神みたいなのがうかがったらそりゃあ大騒ぎだろう。たしかになあ。

 変に神のお墨付きみたいなことになっても困る。


 それに調査依頼はかなり助かるなあ。

 最近しんどい戦いが多かったのでこういうのもいい。

 そもそも私が好きなのこういう依頼の方向なんだけどなぁ本来。


 未知のものを探して追いかける。

 それこそが原動力になっている。

 最初は生き残るために必死だったけれどおかげでいつの間にか広い世界を見ていくのが楽しくなっていた。

 目的と手段が変わるのもたまにはいいという例。


 まあ今回も先には何か未知なる敵がいるらしいけれど……

 それはまだまだ先のお話。

 今は目の前のことを解決することを優先しよう。


 私はギルドから依頼を受け取り申請して罠を逆解除……ようは再起動して現地へと飛んだ。








 ワープした先。

 そこは戦場……ではないようだ。

 ただ神様の気配もない海の崖際。


 うーん……再起動はちゃんとしていたはずだ。

 ということは少しワープ位置がズレたのかな。

 座標計算は大変だから気持ちはわかる。


 とりあえずここを仮定翠の大地とする。

 まずは近くの村を探してみよう。

 あたりは静かにそして平和だ。


 海風は気持ちよくむせ返るようなにおいだけが若干困るけれど……

 それでも落ち着いて……

 うん?


 ニンゲンのにおいがまざってるぞラッキー。

 思ったより早く村へ行けそうだ。

 潮風のにおいにまぎれたこれを追いかけていけばそれなりにニンゲンの位置は簡単にわかるだろう。


 だとすると2足型にして……

 冒険者風に身を固め。

 剣ゼロエネミーに銃ビーストセージをセット。


 剣ゼロエネミーは戦争もろもろ含めて報酬をもらい強化されたことがある。

 それは魔力で充たされた水源。

 街から引いている水とは別に昔からある神秘的な湧き水を紹介してもらえた。


 普通多くの湧き水なんて飲めたものでもないし飲めてもただの湧き水だが……

 そこは昔から神事に使われたうえ非常に力で満ちた場だった。

 もちろん本来は行事以外立ち入り禁止で水源に剣を浸すとかもってのほかだが報酬なので遠慮なくやった。


 おかげで剣ゼロエネミーはなんだかすごくフレッシュしてイキイキしていた。

 新しい力も手に入りエネルギーも満タンというわけだ。

 よーしいくぞー!


 まず少し行けば森だ。

 明らかにニンゲンが通りつつもほとんどは自然のままな雰囲気。

 ただもう私が今まで見た木の雰囲気と違う。


 まず朱の大地はともかくとして蒼の大地のそれよりも木々たちがすごくイキイキしている。

 凄まじい生命力を1つ1つから感じると言えばいいのか。

 触るだけで水の流れが胎動しているかのようにはっきり感じる。


 もちろん心臓なんてないので水の流れだけれど。

 それにちょっと触った感じだけれど……

 この普通に生えている木の皮なんだか鋼より硬いな?


 あっ……うん叩いた感触がかっったいもんナニコレ。

 落ちている枝を拾った時の重さが凄まじい。

 細い枝なのにズシンとくる中身の詰まった重さだ。


 なるほどこれは加工にすら特別な技術が必要そうだ。

 そしてそんな私は当然のように端からあれこれ少しずつ拝借していく。

 冒険者だからね。 

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